フォーエバーヤング、BCクラシック5着で連覇ならず 年内引退の方針、次走は有馬記念か東京大賞典か

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
フォーエバーヤング(牡5)は日本時間11月1日、米キーンランド競馬場で行われたBCクラシックで5着に敗れ、連覇を逃した。JRAの発売で単勝1.5倍の1番人気に推されたが、2番手から直線で伸びを欠いた。陣営は年内引退の方針を示しており、次走は未定。春の時点で矢作芳人調教師がラストランの候補に挙げたのは、有馬記念と東京大賞典だった。
BCクラシックの着順と結果 ソヴリンティが差し切る
第43回ブリーダーズカップ・クラシック(G1、ダート2000m)は現地10月31日18時16分、日本時間11月1日7時16分に発走した。マグニチュードが出走を取り消し、7頭立てで争われた。
勝ったのは米国のソヴリンティ(牡4、J.アルバラード騎乗、W.モット厩舎)で、勝ち時計は2分0秒36。5番手から外を差し切り、初めてこのレースを制した。日本からはフォーエバーヤングとテーオーパスワードの2頭が出走し、テーオーパスワード(木村和士騎乗、高柳大輔厩舎)が4着に入ってフォーエバーヤングに先着した。
| 着順 | 馬名 | 騎手 | 着差 |
|---|---|---|---|
| 1 | ソヴリンティ | J.アルバラード | 2分0秒36 |
| 2 | ザプーマ | J.カステリャーノ | 1 3/4馬身 |
| 3 | ナイツブリッジ | L.サエス | 1/2馬身 |
| 4 | テーオーパスワード | 木村和士 | 3/4馬身 |
| 5 | フォーエバーヤング | 坂井瑠星 | ハナ |
| 6 | ゴールデンテンポ | J.オルティス | 6馬身 |
| 7 | ナポレオンソロ | J.ヴェラスケス | 12馬身 |
フォーエバーヤングは昨年、デルマー競馬場で行われた同じレースを日本馬として初めて制している。連覇がかかっていたのは、2000年と2001年のティズナウ以来25年ぶり、史上2頭目の記録だった。デビューから3着以内を外したことはなく、5着は生涯で初めての3着外となった。
同じ日のBCスプリント(ダート1200m)では、坂井瑠星が騎乗したテーオーエルビス(高柳大輔厩舎)が日本馬として初めて優勝している。日本勢にとって喜びと悔しさが同じ日に重なった。
2番手から伸びず 坂井瑠星「いつもと違うなという感じはあった」
レースは、好スタートを決めたフォーエバーヤングが2番手につける。直線を迎えるまでは好位で運んだものの、仕掛けてからの反応がひと息だった。逃げたナイツブリッジを捕らえられず、外からソヴリンティにかわされ、最後はザプーマにも差された。
鞍上の坂井瑠星は「(調教から)いつもと違うなという感じはあった」と、前兆を感じていたことを明かした。
レースの流れそのものは想定より良かったという。坂井は「去年と同じ勝ちパターンでしたが、ソヴリンティが来たときには脚が残ってなかったですね」と振り返った。敗因を問われると「(敗因は)僕のなかでは、これというのはありますが、先生と話し合います」と答え、中身には触れなかった。
矢作芳人調教師は「ベストのポジションと思ったが…。分からない。申し訳ない思いです」と言葉を絞り出した。無事にレースを終えたことは何よりだとし、敗因はこれから詰めていく考えだ。
現地で見届けた藤田晋オーナーは、中継のインタビューで「悔しいというより、寂しいという感じですね」と語り、愛馬へのひと言を問われると「お疲れさまですね」と答えた。別の取材には「気配は良かったと思うんですけど、目に見えない疲れがあったのかなと思います」と話している。
次走は未定 有馬記念か東京大賞典がラストラン候補
この後について、矢作調教師は「この後はレースの結果を踏まえて、オーナーと相談します」と話しており、BCクラシック後の出走予定は決まっていない。現役をこのまま終えるのか、国内でもう1戦するのかは、藤田晋オーナーとの相談しだいになる。
国内でのラストランの候補は、春の時点で名前が挙がっていた。矢作調教師は4月26日、秋の海外遠征から帰国後に走るなら有馬記念か東京大賞典を目指すと明かし、「それがラストランです」と語っている。オーナーが最後は国内で、という気持ちを持っていることも理由に挙げた。
| レース | 日程 | 競馬場・条件 |
|---|---|---|
| 有馬記念(G1) | 12月27日 | 中山・ |
| 東京大賞典(G1) | 12月29日 | 大井・ |
藤田オーナーも7月13日、セレクトセールの会場で「アメリカの結果を見てから、有馬記念(12月27日・中山)を使うかどうかを決めたいと思います」と話していた。10月26日に配信されたインタビューでも、有馬記念について「まだ迷っています。BCクラシック後に矢作先生と相談して最終的な結論を出すことになると思います」と語っている。迎えたBCクラシックは、連覇ならずの5着だった。レース後、藤田オーナーは今後について「すぐに決めると思います」と話しており、結論は近く出る見通しだ。
有馬記念に向かえば、ダートで実績を積んできたフォーエバーヤングにとって初めての芝のレースになる。一方の東京大賞典は、走り慣れたダート2000mの舞台だ。どちらを選ぶのか、あるいは出走せずに引退するのか。判断はオーナーと陣営の話し合いに委ねられる。
年内引退と来年の種牡馬入り、獲得賞金は日本馬1位
陣営は今年限りでの引退を既定路線としてきた。4月の時点で藤田オーナーと矢作調教師が当初の予定どおり年内引退の方針を確認しており、来年からの種牡馬入りもすでに発表されている。繋養先は、まだ正式に発表されていない。報道によると、繋養先は「ほぼ決まっている」とされ、BCクラシック後に最終契約を結んで正式に発表する見込みだという。
今年の歩みを見ると、2月にサウジカップを史上初めて連覇し、3月のドバイワールドカップは2着。現地9月18日には米ベルモントパーク競馬場のジョッキークラブゴールドカップ(G1)を3馬身1/4差で制し、BCクラシックへ向かっていた。
稼いだ賞金も桁が違う。9月のジョッキークラブゴールドカップ勝利で総獲得賞金は50億円を突破し、BCクラシック発走前の時点で50億2319万6700円に達していた。日本調教馬の歴代1位で、2位のウシュバテソーロ(26億131万1100円)の2倍近い額だ。この額に、BCクラシック5着の賞金は含まれていない。
昨年のBCクラシック制覇で日本競馬の歴史を塗り替えた馬が、連覇の夢を断たれた。残された時間はわずかで、次の一歩はオーナーとの相談で決まる。
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[文/構成 by ライター 凪]







































































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