大谷翔平、復帰後初のタイムリーとマルチ安打 9回2死から165キロを捉える左中間適時二塁打

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ドジャースの大谷翔平(32)が現地9月24日(日本時間25日)、本拠地ドジャー・スタジアムでのパドレス戦に「1番・DH」で出場し、5打数2安打1打点だった。9回2死一塁から守護神メイソン・ミラーの102.6マイル(約165キロ)の直球を左中間へはじき返し、負傷者リスト(IL)から復帰して2試合目で初の打点とマルチ安打。チームは2-4で敗れ、2連敗となった。
9回2死、守護神ミラーの102.6マイルを左中間へ
1-4で迎えた9回裏、パドレスは今季38セーブ目がかかるミラーをマウンドに送った。先頭のアンディ・パヘスが見逃し三振、続くハンター・フェドゥーシアも左飛に倒れ、あと1人。だが、トミー・エドマンが空振り三振を喫した際にワイルドピッチとなり、振り逃げで一塁に生きた。
ここで打席に立ったのが大谷だった。初球のスライダーを空振りする間にエドマンは二塁へ進み、2球目。102.6マイルの4シームを強くたたくと、ライナーは左中間を破り、エドマンが一気に生還した。打球速度106.8マイル(約172キロ)、飛距離373フィート(約114メートル)。逆方向への一打に、5万3027人が入ったスタンドが沸いた。
反撃はここまで。続くムーキー・ベッツが三ゴロに倒れ、試合が終わった。
打点は現地8月18日のロッキーズ戦以来で、同じ現地時間で数えて37日ぶりとなる。複数安打も現地8月26日のブレーブス戦以来、およそ1カ月ぶりだった。
5打席の中身、初回から強い打球
試合全体を見ても、打球の質は悪くなかった。パドレス先発の右腕ニック・ピベッタと対した初回の第1打席は、フルカウントからの95.6マイルの直球を中堅へ運ぶ。打球速度103.9マイル、飛距離382フィート(約116メートル)の大飛球だったが、中堅手ジャクソン・メリルのグラブに収まった。
3回2死の第2打席は、再びピベッタの直球を右前へ運ぶ安打。5回の第3打席はカーブを捉えて中堅後方へ372フィート(約113メートル)飛ばしたものの、これも中飛となった。7回2死の第4打席では救援左腕エイドリアン・モレホンの100.3マイルに空振り三振を喫している。
ドジャース先発のタイラー・グラスノーは、6回途中まで無安打投球を続け、今季最多の11三振を奪った。しかし6回に単打2本と犠飛で先制を許し、7回途中に降板。7回には救援陣も含めて3点を失った。打線はピベッタから松井裕樹、ジェイソン・アダム、モレホンとつなぐ継投に7回まで無得点。8回にモレホンのボークで1点を返すのがやっとだった。5回2死一塁から登板し、一、三塁とされながらも後続を断った松井が今季4勝目を手にし、パドレスは3年連続のポストシーズン進出を決めている。
右上腕二頭筋の炎症で約2週間の離脱
大谷がILに入ったのは現地9月11日だった。右上腕二頭筋の炎症で、9月8日にさかのぼって15日間のIL入り。6月ごろから右上腕二頭筋と左膝の不調を抱え、9月7日のレッズ戦を最後に試合から離れていた。ドジャース移籍後の3シーズンで、ILに入るのは初めてとなる。
離脱前の24試合は打率1割9分8厘と苦しみ、9月に入ってからは数試合続けてスタメンを外れる場面もあった。
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チームは大谷を欠いたまま白星を重ねる。現地9月17日(日本時間18日)には敵地シンシナティでレッズに8-2で勝ち、5年連続24度目のナ・リーグ西地区優勝を決めた。IL入りから現地9月22日までの黒星はわずか3つ。大谷は離脱中に実戦の投手と対戦できず、コーチの打撃投手や、実在の投手の球筋を再現するマシンを相手に調整を続けていた。
関連記事:ドジャース、5年連続24度目の地区優勝 レッズに8-2で大勝、IL入りの大谷翔平は不在
最短期間での復帰となったのは現地9月23日。左腕ロビー・レイが先発したこの試合は「2番・DH」で出場し、4打数1安打だった。安打は現地9月1日以来。24日は相手先発が右腕だったため、ベッツと打順を入れ替えて1番に戻っている。
投手としては今季終了、残るのは打者の役割
投手としての2026年は、すでに幕を下ろしている。今季は14試合に先発して8勝2敗、防御率1.79。85回2/3で95三振を奪ったが、登板は現地7月3日のパドレス戦が最後だ。8月に投手復帰へ向けた段階を踏んでいた最中に右上腕二頭筋と左膝の状態が悪化し、ロバーツ監督は9月上旬、今季中のマウンド復帰は難しいとの見方を示した。ILからの復帰も打者としてだけだった。
打者としての今季成績は、24日の試合を終えて132試合で打率2割7分8厘、30本塁打、81打点、OPS.902。本塁打はチームトップの数字だ。
ロバーツ監督「ワクワクする」、フリーマンは「特別だった」
試合後、ロバーツ監督は大谷の状態について、ここ2試合は打席の内容も打球の質もよく、あの速球を打てたことに「ワクワクする」と手応えを口にした。第1打席の大飛球にも触れ、初回から強い打球を放てていた点を評価している。
フレディ・フリーマンもミラーから放った一打を「特別だった」とたたえた。フリーマン自身も9月中旬に右膝の不調で欠場していたが、状態に問題はないと明かし、主力がそろい始めたチームに「いい流れが来ている」と話している。
10月3日の地区シリーズへ、残り3試合で最終調整
ドジャースは24日の試合を終えて97勝62敗。すでに地区シリーズからの登場と、同シリーズの本拠地開催権を確保した。ナ・リーグ全体の本拠地開催権はブルワーズが手にしており、ドジャースのポストシーズン初戦は10月3日(現地時間)に組まれている。
レギュラーシーズンは敵地サンフランシスコでのジャイアンツ3連戦を残すのみ。復帰に際し、フリードマン編成本部長は、大谷が今季序盤と同じくらい状態がいいと話していると明かしつつ、実戦の強度と負荷が戻る中でそれを保てるかが大事だと語った。
3連覇を狙う短期決戦まで、残された実戦は3試合。165キロの直球を逆方向へ運んだ9回の一打は、ドジャースにとって何よりの材料となる。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]











































































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