吉祥寺の隠れ家カフェ『くぐつ草』は地下がまるで洞窟!レトロな店内とウインナーコーヒーを体験レビュー

取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2026 MEDIA DOGS
旅行に行くほどの時間はないけれど、ちょっとだけ非日常を味わいたい。そんな日はないでしょうか。
吉祥寺の商店街には、階段を下りるだけでそれが叶ってしまう喫茶店があるんです。今回は東京都武蔵野市にある「COFFEE HALL くぐつ草」さんへ行ってきたので、レポートしていきます。
このお店は江戸糸あやつり人形劇団「結城座」の劇団員が1979年に開いた、地下の老舗喫茶。扉の向こうに広がるのは、洞窟のような空間でした。
そしてなんと言っても、器のひとつひとつが可愛い!器好きの私は、カップアンドソーサーからお皿まで、運ばれてくるたびに見入ってしまいました。
訪れたのは8月下旬の平日、午後3時ごろ。入口から店内の様子、実際に飲んだウインナーコーヒーまで、写真多めでお伝えしていきます。
これから訪れるか悩まれている方は、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
入口はとても小さく、でも一目で引き込まれます
場所はJR吉祥寺駅から歩いて5分ほど。商店街の一角にあります。
ただ、入口がとても小さいので最初は分かりにくいかもしれません。私も少し探しました。目印になるのは、アーチ状の鉄枠に取り付けられた「COFFEE HALL くぐつ草」の看板。装飾がほどこされた、いかにも年季の入ったものです。
そして入口を見つけた瞬間から、もうワクワクしてきます。鉄の門扉、蔦、ぶら下がった「OPEN」の札。この時点で、普通の喫茶店ではないことが伝わってきました。

この「くぐつ草」という名前、公式サイトによると由来は”傀儡(くぐつ)”。人形つかいを指す古い言葉なのだそうです。始めたのが人形劇団の方たちだからこその店名なんですね。「草」のほうは後から付けた造語で、地下の店内に緑が少ないから、吉祥寺の街に根付くように、など諸説あるとのこと。
店頭には黒板のメニューも出ていました。「フレンチローストのおいしいコーヒーをどうぞ」の一文に続いて、ブレンドコーヒー950円、レアチーズケーキセット1,480円、人気のくぐつ草カレー1,600円。12時までのタイムサービスなら、コーヒー・紅茶が850円になるようです。

階段を下りていくと、まわりの質感が削り出したようなものに変わっていきます。

支払いは現金のみ、という案内もここに出ていました。
まるで洞窟。地下に広がるレトロな空間
鉄の扉を開けると、そこに広がっていたのが噂の店内。
壁も天井も、手で彫ったような質感
口コミで見ていた通り、本当に洞窟の中にいるようです。アーチを描く天井と壁には、びっしりと細かい凹凸。照明はオレンジがかった暖色で、全体が柔らかく照らされています。
それでいて、家具や照明にはどこか懐かしいレトロな雰囲気も。木製の椅子とテーブル、壁付けのランプ。この組み合わせが独特で、すっかり気に入ってしまいました。

見上げると、天井の質感がよく分かります。枝を模したオブジェが下がり、スポットライトが当てられていました。地下なのに天井が高く、圧迫感がありません。

この空間を設計したのは、建築家の鯨井勇さん。吉祥寺に事務所を構えて間もない、20代の頃の仕事だったそうです。結城座の稽古場の改装を手がけたことがきっかけで、劇団員が働く場所としてこのお店が生まれました。ご本人はのちのインタビューで「お金はないけれど人手がある、といった仕事でした」と振り返っています。
席の横のニッチが、とても可愛い
座ったのは手前の4人がけの席でした。
この席の横に、壁をくり抜いたようなニッチがあります。中には小さなガラス瓶や松ぼっくり、木の実をのせた皿。上には格子付きのランプが灯っていて、そこだけ小さな舞台のようでした。

ただ、座席にクッションなどはないので、何時間も長居するタイプの椅子ではないかもしれません。ゆっくりお茶を飲んで、雰囲気を味わって出る。そういう使い方が合っている気がしました。
いざ実食! ウインナーコーヒーと手作りアイス
メニューを開くと、手書きの文字と手描きの花が並んでいました。この一冊からも、お店のこだわりが伝わってきます。
コーヒーに力を入れているのが伝わるメニュー
手作りのデザートが充実していました。レアチーズケーキ900円、ケーキセット1,480円、コーヒーフロート1,380円、コーヒーゼリー1,200円。手作りアイスクリームはプレーン・紅茶・ラムレーズンの3種類で各1,080円です。

デザートのほかにカレーなどの食事もあり、お茶だけでなくごはんにも使えそうでした。
全体的にコーヒーへの力の入れ方が伝わってくる構成です。ただ、普通の喫茶店と比べると値段は少し高めに感じました。
ウインナーコーヒーと、洋梨の器のアイスクリーム
私が注文したのはウインナーコーヒー。運ばれてきたのは、白いカップにたっぷりの生クリームがのった一杯でした。
カップは小花の彫刻が入った白磁で、ソーサーは青い花柄。スプーンも銀色のアンティーク調です。飲む前に、しばらく眺めてしまいました。

味はコクがあって、程よい甘さ。生クリームと混ざっていく過程もおいしくて、満足度の高い一杯でした。
友人が頼んだのは紅茶と手作りアイスクリーム。アイスは洋梨をかたどった銀の器に、銀色の小さな粒とハーブが添えられて出てきました。この器もまた素敵です。

ひとつだけ、友人が頼んだ紅茶は想像より苦かったようです。注文するときにミルクや砂糖を添えてもらうと、より飲みやすいかもしれません。
くぐつ草を訪れて|良かった点・気になった点
実際に過ごしてみて感じた、良かった点と気になった点をまとめます。
【良かった点】
- 他にない空間:洞窟のような店内に、どこか懐かしいレトロな雰囲気。すっかり気に入りました
- 器へのこだわり:小花の彫刻が入った白磁のカップ、洋梨をかたどった銀の器。飲みものより先に器へ目がいきます
- ウインナーコーヒーの味:コクがあって程よい甘さ。生クリームと混ざる過程まで楽しめます
- 席まわりの造り:席の横のニッチに小物が飾られていて、とても可愛いです
【気になった点】
- 値段は高めです:普通の喫茶店と比べるとやや高め。ブレンドコーヒーで950円ほどします
- 混みあう時間帯があります:平日でも、お昼どきや夕方は待ちが出るようです
- 長居向きの椅子ではありません:座席にクッションはないので、何時間も過ごすというよりは、ゆっくりお茶を飲む使い方が合っています
- 入口が小さく分かりにくい:商店街の中にあり、看板も控えめ。最初は少し探しました
くぐつ草の口コミ・評判
他の方の受け止め方も気になったので、食べログとRettyのクチコミを見てみました。ここでは、出典ページで確認できた原文から短い一節を引用しています。
良い口コミ
お席は半分程度埋まっていました。商店街の地下にあり、お店に入ると洞窟の中のような薄暗くて落ち着いた店内
食べログ:mimorinyaさん(2025年11月訪問・原文より引用)
「洞窟の中のような」という表現は、多くの方が使っていました。実際に入ると、この言葉がそのまま当てはまります。
ブレンドコーヒーはストロングとソフトがあったからストロングにした。濃い濃い美味しい…!
Retty:k.Rinaさん(2026年2月・原文より引用)
店頭の黒板にも「ブレンドコーヒー ストロング・ソフト」と書かれていました。好みの濃さを選べるのは嬉しいところです。私が頼んだウインナーコーヒーも、こくがあって程よい甘さでした。
ケーキセットを頼んだのですが、チーズケーキはとても濃厚で美味しかったです!
食べログ:たそまる0905さん(2026年8月訪問・原文より引用)
レアチーズケーキは単品で900円、ドリンクの付くケーキセットが1,480円。メニュー表にも手書きで紹介されていました。
気になる口コミ
平日の11:40ごろ、すでに行列ができており、並んで待つこと約20分で席に案内していただけました。
食べログ:食べ歩きまねきネコさん(2026年9月訪問・原文より引用)
週末だけでなく、平日のお昼どきも並ぶことがあるようです。私が伺った午後3時も、入店してすぐ後ろに列ができていました。
セットでいただきました。2200円、ちょっと高い。
食べログ:6a9ab8さん(2026年8月訪問・原文より引用)
値段については、私も同じ印象を持ちました。ただ、この空間と器を含めた体験だと考えると、納得できる部分もあります。
口コミまとめ
「洞窟」という言葉は、ほぼすべてのクチコミに出てきます。空間そのものを目当てに訪れる方が多いようです。
一方で、値段が高めという声と、待ち時間に触れる声も共通していました。平日でもお昼どきは並ぶようなので、時間をずらして訪れるほうが安心です。
階段を下りるところから、もう体験が始まっています
小さな入口を見つけて、洞窟のような階段を下りて、鉄の扉を開ける。席に着くまでの一連の流れが、そのままこのお店の魅力になっていました。
器のひとつひとつまでこだわり抜かれていて、運ばれてくるたびに気持ちが上がります。吉祥寺で少し特別な時間を過ごしたい方は、ぜひ足を運んでみてください。
この日は同じ吉祥寺で、お昼にもう一軒立ち寄っています。こちらは住宅街の地下にある食堂で、食べたあとにそのまま器や古道具を見てまわれるお店でした。
詳細はこちらから
【吉祥寺の住宅街の地下にある食堂&器の店の体験レポ】
吉祥寺『四歩(しっぽ)』で満足ランチ体験!住宅街の地下にある店舗で器や古道具も買える雑貨コーナーも満喫
紹介している記事のリンクは、記事末にも一覧でまとめています。本編を読み終えた後、気になる記事は最後にゆっくりご覧ください。
COFFEE HALL くぐつ草の基本情報
| 店舗名 | COFFEE HALL くぐつ草(クグツソウ) |
| ジャンル | 喫茶店・カフェ |
| 所在地 | 〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-7 島田ビルB1F |
| アクセス | JR・京王井の頭線 吉祥寺駅から徒歩約5分 |
| 電話番号 | 0422-21-8473 |
| 営業時間 | 10:00〜22:00 |
| 定休日 | 年中無休 |
| 支払い | 現金のみ |
| 創業 | 1979年(昭和54年) |
| 公式サイト | https://www.kugutsusou.info/ |
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
※本記事は訪問時の情報をもとに作成しています。サービス内容や営業時間、料金等は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトや店舗にご確認ください。
同じ日にお昼を食べた吉祥寺のもう一軒についても書いているので、よければそちらもどうぞ!
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