スパイス好きにはたまらない!鎌倉『ポンディシェリー』でフレンチ×南インドの誕生日ランチ体験レポ

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📷写真・📝レビュー提供:やままる
取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2026 MEDIA DOGS
スパイスの効いた料理、好きな人はとことん好きかもしれませんが、私は自分から選ぶことはあまりありませんでした。
今回は、ふだんは自分から選ばない私でも最後まで面白く食べられた一軒として、神奈川県鎌倉市の「Pondichery(ポンディシェリー)」さんへ行ってきたのでレポートしていきます。
このお店はフランス料理の技法に南インドのスパイスを合わせた、ノンジャンルのコース料理を出すお店なのですが、今回はランチのコースをお願いしました。
訪れたのは9月上旬の平日。母の誕生日のお祝いに、家族3人で12時に予約して、最後のコーヒーを飲み終わるまで2時間ほどのランチでした。実際に出てきた料理と、一軒家の店内の様子を写真多めでお伝えしていきます。
これから訪れるか悩まれている方は、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
小町通りから1本入ると、一気に静かに 一軒家のポンディシェリーへ
お店があるのは鎌倉駅から歩いて5分ほど、小町通りから1本入った通り沿いです。人でぎゅうぎゅうの小町通りから角を曲がると、音が遠のいて一気に静かになります。
通り沿いに立っているのは、低い石塀とローズマリーの植え込み、その奥に見える白い2階建て。生垣に埋もれるようにして「レストラン Pondichery ポンディシェリー」の白い看板が立っています。


歩いてきたときは、普通の一軒家だと思っていましたが、よくよく見たら、まわりは全部お店!門をくぐると石畳のアプローチが続いていて、壁には筆記体の店名が入った丸いプレートが付いています。

入り口を入ると店員さんが迎え入れてくださりました。
そしておしゃれな店内に入り通されたのは、入口を入って手前にある1階の部屋。木のテーブルをつなげた4人がけの席で、同じ部屋にこの4人がけが2つ入っています。
壁にはドライフラワーとインドのポスターが飾ってあって、天井にはランプ。アジアンチックな雰囲気です。
まわりは麻のカーテンで仕切られていて、個室のように使えます。奥にも個室がありました。


席に着くと「空調を強めにしておいたので、もし寒ければお声がけくださいね。」と一言。こういう気配りが、着いた早々うれしいところです。
この白い2階建て、お店の方によると、もともと大きなお屋敷だったのだそう。古民家のような雰囲気があって、外から見ると思っていたよりずっと大きい建物です。
このあたりは、少し歩くだけでお店がたくさんあります。同じ日に小町のチョコレート専門店のカフェにも立ち寄ったので、よろしければこちらもどうぞ。
詳細はこちらから
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紹介している記事のリンクは、記事末にも一覧でまとめています。本編を読み終えた後、気になる記事は最後にゆっくりご覧ください。
フランス料理30年のシェフが、インドでスパイスを学んで開いたお店
ポンディシェリーのオーナーシェフは本多健比古さん。フランス料理ひとすじで30年やってきた方です。
もともとスパイスが好きで、インドのスパイスとフランス料理の調理法を合わせたお店をやりたいと考えていたのだそう。実際にインドへ渡って、スパイスを学んできたと聞きました。
店名の「ポンディシェリー」は、250年以上フランス領だった南インドの町の名前。インドとフランスの文化が混じり合う場所から取った名前で、料理もフランス料理の技法をベースに南インドのスパイスを融合させた、ノンジャンルのコースになっています。
コースの流れは、席で渡される1枚の紙にまとまっています。アミューズから前菜、スープ、魚、メイン、口直し、デザート、最後の飲み物まで。お店の方によると、メニューは2か月半に1度ほど入れ替わるそうです。

選ぶところがあるのはメインだけ。コースに含まれているのは鴨胸肉のローストで、国産牛フィレ肉のローストは+1,450円(税込)、葉山牛 本日の特選部位のローストは+2,100円(税込)です。
ほかに、パンの追加が430円、コーヒー・紅茶の追加が650円と書かれていました。
ドリンクは、インド産のものが多くそろっています。乾杯のスパークリングワインは「スラ ブリュット クレマン・ド・ナシク」1,250円。シャンパンと同じ瓶内2次発酵で作られていて、”インドのドンペリ”と称される1本だとメニューに書かれていました。

お酒を飲まない場合は、乾杯のドリンクをグアバ・オレンジ・マンゴー・アイスティーの4種類から選べます。
ノンアルコールカクテルも3種類。レモンとミントのさっぱりしたもの、ベリー中心の甘いもの、オレンジをスパイスと漬け込んだスパイシーなものがあり、こちらはアルコール入りにも変更できます。
いざ実食!スパイスの出方がひと皿ずつ変わっていくコース
ここからは、実際に出てきた順に紹介していきます。一皿ごとに使っているスパイスと食材を説明してもらえるので、今なんの香りを食べているのかが分かるのも楽しいところ。
その説明をしてくれる店員さんが、みなさん感じのいい方でした。お皿を運びながら世間話をしてくださって、笑顔がすてき。かしこまりすぎない距離感なので、コース料理でも肩がこりません。
乾杯からスタート ギーで焼いたクレープと、ハーブが香る自家製パン
グラスがそろったところで乾杯です。私はオレンジ、両親はマンゴーとスパークリングワインを選びました。

最初のアミューズは、ギー(インドの澄ましバター)で焼いたベサン粉(ひよこ豆の粉)のクレープ。中にはクローブを混ぜ込んだクリームチーズが挟んであり、上にはビーツがペースト・パウダー・角切りと3段活用で載っています。てっぺんはディル。

ビーツ自体はあまり強い味がしないので、言われなければ何なのか分からなかったと思います。食べているものの正体はよく分からないのに、おしゃれな味。ゆっくり味わいたい一皿でした。
続いて自家製のスパイスパン。白いほうは季節のハーブを焼き込んだもので、この日はタイムとローズマリーを刻んで入れてあるとのこと。
運ばれてきた瞬間に、いい香りがふわっと立ちます。

茶色いほうもハーブ系のパン。食べ比べてみると、こちらのほうがハーブの味を強く感じました。
夏野菜のテリーヌと冷製スープ ここでスパイスが一気に来る
前菜は、丹波黒どりとオレガノを使った夏野菜のテリーヌ。完熟トマトのクーリが敷かれ、イチジク、コリンキーのピクルス、甘いミニトマトのピクルス、発芽したてのディル、食べられる金魚草が添えられています。


ひと口でスパイスの香りがぶわっと来ました。これがオレガノでしょうか。インドと名の付くお店だけあって、カレーに入っている感覚の味がします。
ピクルスはかなり酸っぱい仕様になっているのですが、パンと一緒に食べるとすごく美味しい。家族のひとりには、トマトの酸味がちょっと強かったようです。酸っぱいものが得意でない方は、パンと合わせてみてください。
スープは、じゃがいもの冷製スープ。ナツメグの粉が振ってあり、クルトンと、ジュニパーベリー(ジンに使われるスパイス)で香りをつけたオイルが浮いています。軽く混ぜてからいただくスタイル。

こちらはスパイスの主張が控えめで、さらっといただけました。冷たいスープなので、これくらいがちょうどいいのかもしれません。
三崎港から届いた本日の鮮魚 背中はカリカリ、身はふわふわ
魚料理は「三崎港から 本日の鮮魚の一皿」。この日はサワラでした。コリアンダーで蒸し煮にした白菜を敷き、白ワインとクリーム、オールスパイスのソースを合わせてあります。お皿には赤いソースが放射状に飛ばしてあって、おしゃれ!


身はふわふわなのに、背中の皮はカリカリ。ソースに入っている粒はコリアンダーで、噛むと香りが立ちます。
メインは3種類から 鴨・国産牛フィレ・葉山牛を1つずつ
家族3人だったので、メインはそれぞれ違うものを頼んで取り分けることにしました。付け合わせは共通で、オルゾ(大麦)と赤玉ねぎのクリーム。ソースは玉ねぎとフォンをベースにしたミックススパイスです。
コースに含まれているのは、鴨胸肉のロースト。オレンジ風味に生姜を混ぜ込んだ、甘くて少しピリッとするジンジャービガラードソースが合わせてあります。

鴨はほんの少しジビエらしい風味。それでも食べにくさはなくて、これは全然おいしいやつです。
追加料金で選べるのが、国産牛フィレ肉のロースト(+1,450円)。ロゼ色に焼き上げた断面に、白っぽいソースと焼いた玉ねぎが添えられています。

ひと口食べて、思わず「おいしい」と声が出ました。
もうひとつの追加が、葉山牛 本日の特選部位のロースト(+2,100円)。この日の部位はミスジだと教えてもらいました。

葉山牛はやわらかくてとろとろです。
3種類を分け合うと、同じソースでも肉によって印象が変わるのが分かります。ひとつのコースで3皿ぶんの味を追えるので、複数人で行くならおすすめの頼み方です。
口直しのムクワスから、八角が香るデザートまで
メインのあとに出てきたのは「スペシャルムクワス」。フェンネルの種を砂糖でコーティングした、インドの口直しのタブレットです。クミンを使うお店もあるそうですが、こちらはフェンネル。金色の貝の形をした器に、カラフルな粒が入っていました。

デザートは八角風味の桃のコンポート。桃のゼリーにも八角の香りがつけてあって、バニラアイスにはロングペッパー(インドの長胡椒)のオイルがかかっています。お皿が近づいてきた時点で、八角の香りで分かりました。


予約のときに母の誕生日だと伝えてあったので、デザートに合わせてお祝いのプレートを出してもらえました。
チョコレートで書かれたメッセージに、スライスした焼き菓子。お店の方からも「おめでとうございます」と声をかけてもらえました。

メッセージの文面もこちらからお願いできました。記念日のランチで使うなら、予約のときに伝えておくとよさそうです。
最後の飲み物は、カルダモンコーヒーかマサラティー。コーヒーはカルダモンと一緒に蒸し上げたもので、すっとした香りが残ります。ティーはミルクを入れないスパイスティーで、チャイと同じ考え方だと教えてもらいました。
飲み終わってしばらくすると、体の中からじんわり温かくなってきます。最後までスパイスでした。
食後の帰り際 2階も見せてもらえました
コーヒーを飲み終えて、そろそろ帰ろうかというタイミング。オーナーに「コース、とても面白かったです」と軽くご挨拶。その最中に店内の階段に気づいて「2階もあるんですね」と声をかけたところ、「ご覧になりますか?」とそのまま案内してくださいました。
2階はテーブルを並べて使える広いつくり。壁にはインドの細密画やタペストリーが飾ってあります。
ドアを開けて続き間にすれば、団体でも利用できるそうです。歓送迎会や同窓会で使われることが多いと聞きました。


店長さんはとても気さくなお方で、しばらく雑談。フランス料理からスパイスへ、というお店の始まりをシェフ本人から聞かせてもらったのも、この帰りぎわでした。最後まで気持ちのいい空気のまま、お店を後にしました。
ポンディシェリーでランチをしてみて|良かった点・気になった点
コースを最後まで食べてみて、良かったところと、行く前に知っておくといいなと思ったところをまとめておきます。
【良かった点】
- ひと皿ごとにスパイスが入れ替わる:クローブ、オレガノ、ナツメグ、オールスパイス、生姜、フェンネル、八角と、お皿ごとに主役の香りが変わるので、コースが進むほど面白くなります。
- 料理の説明をしてもらえる:使っている食材とスパイスをひと皿ずつ説明してもらえるので、知らない食材が出てきても迷いません。ムクワスのように、初めて口にするものも楽しめました。
- 店員さんの雰囲気がいい:料理を運びながら気さくに話しかけてくださって、笑顔がすてきな方ばかりでした。暑いと伝えておいたら空調を強めにしておいてくれるなど、気配りもうれしいところです。
- ノンアルコールでも最後まで楽しめる:乾杯のドリンクが4種類から選べて、ノンアルコールカクテルも3種類。お酒を飲まない人と一緒でも、同じテンポで進みます。
- 記念日の対応をしてもらえる:予約のときに伝えておくと、デザートに合わせてメッセージ入りのプレートを用意してもらえます。個室のように仕切られた席なので、落ち着いてお祝いできます。
- 小町通りのすぐそばなのに静か:1本入るだけで人の流れが途切れます。鎌倉散策の途中に、静かな2時間をはさめるのは贅沢でした。
【気になった点】
- 酸味の強いお皿がある:前菜に添えられたピクルスや完熟トマトのソースは、かなりしっかりした酸味です。酸味が得意でない方は、パンと合わせて食べると和らぎます。
- 人は選ぶかも:スパイスが本当に苦手な人は、もしかしたら合わないかも?ただ「好んでは行かないけど」という方は視野が広がるきっかけになるかもしれません。
- メニューは2か月半ほどで入れ替わる:この記事で紹介したお皿を狙って行っても、同じものが出るとは限りません。逆に、通うたびに違う内容になるとも言えます。
- 専用の駐車場がない:車で行く場合は、近隣のコインパーキングを使うことになります。
Pondichery(ポンディシェリー)の口コミ・評判
食べログと一休.comで確認できた実際の利用者の口コミから、原文の一節を引用してご紹介します。
良い口コミ
誕生日ひとり旅のディナーで伺いました。どれもこれも美味しくて食べ終わりたくなかったです。忘れられない逸品ばかり。
一休.com:chacochacochacoさん(2026年8月2日・原文より引用)
私たちも誕生日のお祝いで伺って、デザートに合わせてプレートを出してもらいました。ひとりでも、記念日に使いたくなるお店だと思います。
味も接客も完璧でした!彼女のお祝いで利用しましたが、各料理の説明含め、とても気持ちの良い接客をして頂きました。
食べログ:327d8c15501さん(2026年6月・原文より引用)
料理の説明は、私が行った日も一皿ずつありました。使っているスパイスの名前まで教えてもらえるので、聞いてから食べると香りの感じ方が変わります。
いつも温かく迎えてくださり、美味しい料理をありがとうございます。訪れるたびに変わらない安心感のある美味しさと、新しい発見や驚きがあり、本当にこのお店に出会えて良かったと心から思います。
食べログ:エイコウRKさん(2026年5月・原文より引用)
メニューは2か月半に1度ほど入れ替わるとのことなので、通うたびに知らないお皿に出会えるはずです。
気になる口コミ
添えてあるソースにもスパイスが香ってどれも丁寧な盛り付けで美味しかったのですが、全体的に量が少ない…(少食の方向け、と確かに書いてあります)。
食べログ:りかともさん(2025年4月・原文より引用)
たしかに最初のアミューズは、大きめの鉢の中央に少量を盛る出し方でした。しっかり食べたい方は、430円のパンの追加を頼んでおくと安心かもしれません。
お料理や雰囲気、スタッフさんの接客は抜群です。しかし、他の方の口コミにもあるようにアルコールの種類が少ないのが残念でした。
一休.com:ヒマワリ畑の女さん(2026年7月3日・原文より引用)
私が見たドリンクメニューも、インド産のワインやビールに絞られていました。銘柄をたくさん比べたい方には物足りないかもしれませんが、ふだん出会えないお酒を1杯試す場所と考えると面白いです。
口コミまとめ
丁寧な接客や、誕生日・記念日の対応を評価する声が食べログ・一休.comの両方で見られました。一方で、コース料理の量がやや控えめだという声や、そろえているアルコールの種類が少なめという声もあり、事前に知っておくと安心して予約できそうです。
尖っているお店は、やっぱり面白い
フランス料理の技法に南インドのスパイスを合わせる、という一点に特化したコースでした。スパイス好きの方にはたまらないと思いますし、ここでハマった人は、そのままスパイスの世界に目覚めてしまうかもしれません。
逆に、スパイスや変わり種が得意でない方だと、合わないこともあると思います。ふだんの私は単調な味が好きで、塩は塩で食べたい人間ですし、昔はこういう味がけっこう苦手なタイプでした。
それでも大人になってから触れてみると、視野が広がるというか、「へえ、面白いな」と純粋に感じられます。今回も2時間、ひと皿ずつ違う香りを追いかけて食べ終えました。
少しでも気になった方は、一度行ってみると面白いと思います。記念日に少し特別なランチをしたい方にも、おすすめできる一軒でした。
Pondichery(ポンディシェリー)の基本情報
| 店舗名 | Pondichery(ポンディシェリー) |
| ジャンル | フレンチ×南インドのスパイスを合わせたコース料理 |
| 所在地 | 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-2-3 |
| アクセス | JR「鎌倉駅」から徒歩約5分。小町通りから1本入った通り沿い |
| 営業時間 | ランチ 11:30〜15:00(ラストオーダー13:30)/ディナー 17:30〜21:00 |
| 定休日 | 火曜日・水曜日(水曜は月により異なる) |
| 席 | 1階は個室あり。2階は続き間にして団体での利用が可能 |
| 駐車場 | 専用駐車場なし(近隣のコインパーキングを利用) |
| 公式サイト | https://kamakura.boooon.site/restaurant/pondichery/ |
| 予約 | 一休.comレストラン |
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[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
※本記事は訪問時の情報をもとに作成しています。サービス内容や営業時間、料金等は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトや店舗にご確認ください。
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