塩貝健人、ブラジル戦前の発言が現地で物議 アンチェロッティ監督の反応を整理

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日本代表FW塩貝健人(21)=VfLヴォルフスブルク=が、北中米ワールドカップのブラジル戦を前にした取材で「昔は強かった」などと語り、ブラジルで大きな議論を呼んだ。本人のインスタグラムには批判コメントが殺到。一方、ブラジル代表のカルロ・アンチェロッティ監督は「心理戦には応じない」と冷静に受け流した。
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「昔は強かったけど、今はどうなんすか」発言の経緯
きっかけは、米テネシー州ナッシュビルでの取材だった。日本代表はここを拠点に決勝トーナメントへの準備を進めていた。
ブラジルの印象を問われた塩貝は「昔は強かったけれど、今はどうなんすか?」と逆に問い返した。さらに警戒する相手を聞かれると「ネイマールぐらいしか知らない」と答え、ネイマールについては「昔のネイマールじゃないですか。今は大丈夫だと思います。日本のセンターバック陣も良い選手がそろっているので、大丈夫です」と続けた。
強豪国のイメージを尋ねられた場面では「フランスだけ強いというイメージ。あとアルゼンチン。ブラジルは最近あんまり聞かない」とも口にした。21歳の若手による率直な言葉だった。
ブラジルで「昔は強かった」が独り歩き
この発言がブラジルに伝わると、現地メディアやファンの反応は一気に過熱した。
ブラジルでは「昔は強かった」という部分だけが切り取られ、ネイマールをからかったと受け取られて拡散された。塩貝のインスタグラムには批判のコメントが押し寄せ、その数は29日までに約1万8000件に達した。「ブラジル人を軽視している」「上から目線だ」といった反発が大半を占めた。
本来はブラジル代表全体への印象を語ったものだったが、翻訳を経てより強い言い回しとして広まり、火がついた。
アンチェロッティ監督「心理戦などしない」
渦中のブラジルを率いるのが、レアル・マドリードなどで実績を積んだアンチェロッティ監督だ。会見で塩貝の発言について問われると、百戦錬磨の指揮官は乗ってこなかった。
「我々は彼らの言うことについては話さない。ピッチ上で相手に問題を起こし、自分たちが問題に巻き込まれないために何ができるかを話し合う。心理戦などない」
選手の発言をチーム内で共有しない方針も示した。あえて話題にすれば、かえって過剰な反応を生みかねない。そのリスクを取らない、という構えだ。
同時に、日本への警戒は隠さなかった。「日本がどれだけ競争力のある国かは分かっている。完全にリスペクトしている。決勝戦のように準備した。なぜなら、これは決勝戦だからだ」と語り、決勝トーナメント1回戦を最大限の緊張感で迎える姿勢を示した。
主将マルキーニョスは「少し傲慢さがあったかも」
ブラジル代表の主将を務めるマルキーニョス(32)=パリ・サンジェルマン=も、現地メディアのCazé TVでこの件に触れた。
「彼らが話し続けるのは、うちのチームを奮い立たせるのにいい。我々はアメリカで1か月、極めて謙虚に取り組んできた。そうした発言は相手に任せておけばいい」
そのうえで「相手のちょっとした傲慢さだったのかもしれない。ブラジルは依然として偉大な代表チームだ」と語り、塩貝の言葉を自分たちのモチベーションに変える考えを明かした。
日本のファンからは「相手を本気にさせてしまったのでは」「ネイマールのためならブラジルは団結する」と、試合を心配する声も上がった。
ヒューストンで激突
日本とブラジルは、日本時間6月30日午前2時(現地時間6月29日正午)に米ヒューストンで北中米ワールドカップ決勝トーナメント1回戦を戦う。
グループリーグで日本はオランダと引き分け、チュニジアに大勝、スウェーデンとも引き分けて2位通過を決めた。ブラジルはグループ首位で勝ち上がっている。歴史的にも力の差を指摘されてきた相手だけに、塩貝の発言が現地の闘志に火をつけた格好だ。
舞台はすでに整った。ピッチ上で結果がすべてを語る。
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[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]





































































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