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サッカー日本代表、3大会連続で決勝T進出もベスト32で敗退 初のベスト8ならず問われる現在地

サッカー日本代表、3大会連続で決勝T進出もベスト32で敗退 初のベスト8ならず問われる現在地

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

サッカー日本代表が北中米ワールドカップで、3大会連続の決勝トーナメント進出を果たした。だが日本時間6月30日のブラジル戦に1-2で逆転負けし、48チーム制で新設されたベスト32で姿を消した。悲願の初ベスト8には届かず、決勝トーナメントでは今回も初戦で敗退。安定して世界の舞台に立ちながら、その先へ進めない現在地を整理する。

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3大会連続の決勝T進出、しかしベスト32で散る

日本時間6月30日(現地29日)、米ヒューストン。日本は世界ランキング6位のブラジルと、決勝トーナメント1回戦を戦った。

前半29分、MF佐野海舟が中盤でボールを奪って先制。だが後半11分にカゼミロのヘディングで追いつかれると、アディショナルタイムにマルチネリへ決勝点を許した。1-2の逆転負け。グループFを2位で通過してたどり着いた舞台で、日本は初戦敗退となった。

今大会は出場48チームへの拡大にともない、決勝トーナメントの最初の関門が「ベスト32」に変わった。これは決勝トーナメント1回戦であり、勝てば次の「ベスト16(16強)」へ進む。日本はそのベスト32で敗れ、16強進出はならなかった。

それでも、決勝トーナメントへの進出そのものは2018年、2022年に続いて3大会連続だ。世界の舞台で勝ち残る常連であることは、数字が示している。

2018・2022はベスト16、2026はベスト32という現実

注意したいのは、3大会の中身が同じではない点だ。

2018年のロシア大会、日本はグループHを首位で通過し、決勝トーナメント1回戦のベスト16でベルギーに2-3で敗れた。2022年のカタール大会では、ドイツとスペインを破ってグループEを首位通過。ベスト16でクロアチアと延長まで戦い、PK戦の末に散った。いずれも到達したのはベスト16だった。

一方、今回の2026年大会で日本が敗れたのはベスト32。制度が変わって最初の関門の名前は「ベスト16」から「ベスト32」になったが、到達したラウンドだけを見れば、過去2大会よりむしろ一つ手前で終わっている。

進出は続いている。だが、勝ち進んだ深さは戻ったわけではない。ここを冷静に見ておきたい。

越えられない「ベスト8の壁」、決勝Tでは未勝利

日本がワールドカップでベスト8(準々決勝)に進んだことは、一度もない。

これまでの最高成績はベスト16で、2002年、2010年、2018年、2022年の4回到達してきた。だが、その先へは進めていない。決勝トーナメントでの勝利は、いまだにゼロ。たどり着いた決勝トーナメントでは、毎回その初戦で姿を消してきた。

今回も同じだった。佐野の一撃で王国を先行しながら、勝ち切れずに逆転を許す。世界の常連にはなった。けれど、勝ち上がるための1勝が遠い。これが日本の現在地だ。

怪我に泣いた大会、「最高の手札」を切った前半

今大会は、けが人の多さに泣いた大会でもあった。

南野拓実が大きなけがを負い、三笘薫もワールドカップ直前に負傷。けがから復帰を目指した主将の遠藤航は間に合わず、途中で離脱した。初戦では久保建英が左膝を痛め、ブラジル戦では板倉滉が欠場した。ベストメンバーで臨めなかった現実が、最後までつきまとう。

それでも前半の日本は、持てる力を出し切った。佐野の先制点で王国を慌てさせ、リードして折り返す。日本経済新聞は「最高の手札」を切った前半と表現した。だが後半、ブラジルの圧力の前に攻め手は細り、守りに追われる時間が続いた。流れは少しずつ相手へ傾いていった。

森保監督「監督の力が足りず」 次への宿題

試合後の会見で、森保一監督は涙を見せた。「今は悔しいが、結果を受け入れたい。監督の力が足りなくてすみません」。40分を超えた会見で「世界一」という言葉を何度も口にし、「勝つチャンスはあった。それを掴み取れなかった。監督の力が一番足りなかった」と責任を背負った。

森保監督は「まだ世界を越えていくには努力しなければいけない」とも語った。世界ランキング6位を相手に先行し、最後まで食らいついた。その事実は誇っていい。だが、ベスト8の壁を越えるために足りないものは、決勝トーナメントで勝ち切る力だ。

次のワールドカップは2030年に開かれる。3大会連続でたどり着いた決勝トーナメント。その初戦の壁をどう破るのか。問われているのは、日本サッカーの現在地そのものだ。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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