京都産業大学、天皇杯でJ1水戸を2-0で下す 8度目の出場で初の3回戦進出、次戦は10月7日

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
京都産業大学が8月26日、天皇杯2回戦でJ1の水戸ホーリーホックを2-0で破った。4年生FW妹尾颯斗(22)が前半11分と後半に1点ずつを挙げ、完封で勝利をつかんだ。8度目の天皇杯出場で初めて3回戦に進み、次戦は10月7日、横浜F・マリノスと対戦する。
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沖野の奪取から妹尾のミドル、後半はFKヘッドで突き放す
試合はケーズデンキスタジアム水戸で行われた。動いたのは前半11分だった。京産大は沖野がインターセプトから持ち上がってスルーパスを送ると、それを受けた妹尾がエリア手前からミドルシュートを突き刺す。J1クラブを相手に、大学生が先手を取った。
京産大はリードを守りながら、水戸に決定的な形を作らせない。後半も京産大のペースは変わらなかった。開始16分、試合通算では61分に追加点が生まれる。福永裕也が蹴ったフリーキックに妹尾が飛び込み、ダイビングヘッドでゴールネットを揺らした。GKスウォビィクも、狙い澄ました2本のシュートには手が届かなかった。2点を追う水戸は複数の選手を送り込んで反撃を試みたが、京産大の守備を最後まで崩せなかった。0-2のまま試合終了の笛が鳴り、J1クラブの初戦敗退が決まった。
3年連続8回目の出場、初めて届いた3回戦
京産大が天皇杯の舞台に立つのは3年連続8回目だった。天皇杯はJリーグ勢だけでなく大学や社会人チームも出場できる一発勝負の全国大会で、格上のプロクラブと当たり得る組み合わせの妙が持ち味とされる。出場権をかけた5月9日の京都FAカップ2026決勝では、同志社大学を2-1で下している。2024年から3年連続で京都府代表の座を守り続けており、この優勝が3年連続8回目となる天皇杯出場につながった。
迎えた1回戦は8月19日、HATOスタジアムで石川県代表の金沢星稜大学と対戦している。高川諒希と末谷誓梧のゴールに加え、妹尾も17分と38分に得点し、4-1で快勝した。水戸戦の2発を合わせると、妹尾は今大会2試合で4得点だ。天皇杯でここまで勝ち進んだのは、京産大にとって今回が初めて。3回戦への到達は、これまでの7度の挑戦を上回る歴代最高の結果だ。
先発総入れ替えの水戸、監督の本音
水戸は直近のリーグ戦から先発11人全員を入れ替えて臨んだ。控え組中心の布陣だったとはいえ、J1クラブが格下の大学生に敗れた事実は重い。樹森大介監督は試合後、「情けない結果になってしまった。選手たちは気持ちが入っていたけど、それを表現させられなかったところに自分の力不足を感じた」と語った。
2発を決めた妹尾は、サンフレッチェ広島ユース出身のFWだ。背番号9を背負う178センチの4年生で、この試合ではエリア手前からのミドルシュートと、フリーキックに合わせたダイビングヘッドという異なる形の得点を見せつけた。相手の隙を見逃さない反応の速さと、決定機での落ち着きが持ち味だ。
京産大は伊藤翼と小野成夢の共同主将コンビが軸を担う。伊藤(21)はセレッソ大阪U-18、小野は愛媛FC U-18の出身で、両者はこの夏、伊藤がJ2徳島ヴォルティス、小野がJ1清水エスパルスへの加入内定を受けたばかりだ。最終学年の主力がそろって臨んだ一戦で、なぜここまでの結果を出せたのか。堅い守備を保ちながら、少ない好機を確実に決め切る。そこに、この結果を導いた答えがある。
鳥取も金星、名古屋も敗れた波乱の一日
この日は水戸以外でも波乱が起きた。J3のガイナーレ鳥取が豊田スタジアムでJ1名古屋グランパスと対戦し、前半28分に藤井陽也のゴールで先制を許した。それでも後半80分、途中出場の篠田大輝が同点弾。86分には再び篠田が勝ち越し弾を決め、89分には河村匠が加点した。3-1の逆転勝利で、鳥取も3回戦に進んでいる。ホームで初戦敗退が決まった瞬間、ゴール裏からはブーイングが飛び、メインスタンドの拍手もまばらだった。名古屋の指揮官ミシャ監督は試合後、「敗戦の責任は私にある」と述べた。J1勢2チームが格下に競り負け、天皇杯の怖さを見せつける一日になった。
次戦は横浜F・マリノス、10月7日に3回戦
京産大の3回戦は10月7日、横浜F・マリノスと対戦する。会場とキックオフ時刻は横浜F・マリノスの公式発表によれば未定で、決定次第知らされる見通しだ。相手は今季からオーストラリア出身のスティーブ・コリカ新監督を迎えたJ1の強豪で、Jリーグで幾度も優勝を経験してきたクラブでもある。8月7日に開幕したシーズンを、8月23日時点で2勝1敗の5位で戦っている。同じ10月7日には、鳥取もJ1東京ヴェルディとの対戦が決まった。
ここまで勝ち上がった京産大にとって、次の相手はさらに格上になる。それでも、水戸戦で見せた堅守と妹尾の決定力は、格上のマリノス相手にも十分通用する武器だ。8度目の出場でつかんだ初めての壁越えが、次はどこまで通用するのか。答えは10月7日に出る。
[文/構成 by スポーツライター ミカ]

































































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