桐敷拓馬、土田龍空への死球を中日・井上一樹監督に謝罪 阪神・坂本誠志郎も頭を下げ、土田は右肩甲骨陥没骨折

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阪神の桐敷拓馬投手(27)が8月26日の中日戦で土田龍空内野手(23)に死球を与えた。土田の診断は右肩甲骨陥没骨折。翌27日、桐敷は坂本誠志郎、大山悠輔とともに中日・井上一樹監督のもとを訪れ、頭を下げて謝罪した。井上監督は「わざとじゃないのは分かっている」と応じている。
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8回に147キロが直撃、土田は右肩甲骨を骨折
舞台はバンテリンドームナゴヤ。8月26日の中日対阪神3連戦2戦目は、中日が4-0で勝利した試合だった。阪神は前日の初戦も落とし、連敗中だ。だが試合の結果以上に、球場の空気は張り詰めていた。
7回2死一、二塁では、阪神3番手の津田淳哉投手(24)が中日・石川昂弥内野手(25)の左肘付近に死球を与える場面があった。その1イニング後の8回1死、マウンドに上がったのはキレのある直球を武器とする左腕の桐敷。カウント1-1から3球目に投じた147キロの直球が、土田の背中付近を直撃した。土田は苦悶の表情を浮かべ、その場にうずくまる。
土田は体をかがめたままベンチへ駆け出し、トレーナーに支えられてベンチ裏へ下がった。代走にクリスチャン・ロドリゲスが送られ、試合中に病院へ向かった。診断は右肩甲骨陥没骨折。骨の表面がへこむように折れる骨折を指す。2イニング連続で死球が飛び出し、竜党が集まるスタンドは怒号に包まれた。
阪神の藤川球児監督(46)はベンチを飛び出し、帽子を取って深々と頭を下げた。この日、桐敷への処分はなし。桐敷はその後も登板を続けた。
村松に続き2人目、遊撃手を襲った死球
中日にとって、同じ部位の死球骨折はこれが初めてではない。8月15日の巨人戦でも、正遊撃手の村松開人内野手(25)が竹丸和幸投手の150キロ直球を初回に背中へ受け、右肩甲骨陥没骨折と診断されていた。
関連記事:村松開人、初回の死球で右肩甲骨を骨折し負傷交代 巨人・竹丸の150キロ直球が背中を直撃、復帰まで最低2週間
村松は現在リハビリでスローイング練習を再開し、9月上旬の実戦復帰を目指す段階にある。そこへ土田も同じ右肩甲骨を骨折し、中日は正遊撃手とその後継を担う内野手を、わずか11日の間に相次いで欠くことになった。
一夜明けた27日、同じ球場での試合前練習時間に、桐敷が動く。
井上監督が明かした桐敷との会話
打撃ケージ裏にいた井上監督のもとへ、桐敷はバッグを置いて歩み寄った。土田への一球をリードした捕手の坂本、そして大山も付き添い、3人は井上監督の前で頭を下げた。
桐敷は神妙な面持ちで、最後まで何度も頭を下げていた。井上監督は身ぶり手ぶりを交えながら言葉を返し、坂本の肩に手を置いて笑顔も見せている。井上監督は中日スポーツの取材に、当時の会話をこう振り返った。
「わざとじゃないのは分かっている。自分のことをしっかりやりなさいよと伝えました」
死球直後の26日には、藤川監督がベンチを飛び出して帽子を取り、深く頭を下げていた。27日の試合前にも、藤川監督は先発メンバー表の交換で井上監督に深々と一礼している。謝罪の姿勢は、投手本人だけでなく指揮官からも重ねて示された。
阪神ファンの謝罪、中日ファンの怒り
J-CASTニュースによると、SNS上では阪神ファンから謝罪の投稿が相次いだ。「タイガースの選手やファンは申し訳ないと思ってます」「土田選手ごめんなさい」「早い回復を祈ります」といった投稿が並び、「2回も中日選手にデッドボールはないでと思いました」と、8月に相次ぐ死球そのものを問題視する意見もあった。
一方、中日ファンの反応は穏やかではない。「めちゃくちゃ腹立つ」「龍空に何してくれとんじゃ!」という書き込みに加え、「ペナルティーは必要」と桐敷への処分を求める投稿も目立つ。桐敷にこの試合での処分がなかったことも、竜党の不満の背景にある。
RONSPOによると、藤川監督への矛先も向いた。「当てられたらブチギレて当てたらダンマリ」「帽子取るだけじゃ済まんやろ?」という投稿が並び、自軍が死球を受けた際には強く抗議してきた藤川監督の姿勢との落差を疑問視する意見が出た。NPBの危険球退場規定は打者の頭部・顔面・ヘルメットへの死球を対象とするもので、背中など体幹部への死球は骨折という結果の重さに関わらずこの規定の対象外となる。「死球で骨折させた投手にペナルティを与えられないのか?」という疑問がくすぶる。
土田は登録抹消、内野のやりくりが続く中日
中日は27日、土田の出場選手登録を抹消し、山本泰寛内野手を新たに登録した。全治期間は明らかにされていない。
参考になるのは、同じ右肩甲骨の骨折から早期に一軍復帰した阪神・前川右京外野手(23)の例だ。前川は7月17日の広島戦で死球を受けて骨折したが、わずか16日後の8月2日に一軍復帰を果たしている。ただし骨折の程度は個々に異なり、土田がそのまま前例をなぞるとは限らない。
正遊撃手とその後継候補を相次いで欠いた中日は、当面厳しい内野のやりくりを強いられる。全治期間は不明のまま、土田と村松、2人の遊撃手の回復を待つ日々が続く。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

































































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