永谷園、モコモコ バニラ・チョコが一時休売 予想を上回るお求めで供給困難、再開時期は未定

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永谷園は8月24日、マグカップケーキ「モコモコ バニラ」「モコモコ チョコ」の一時休売を発表した。8月3日の発売からわずか3週間、予想を上回る注文が相次ぎ、安定した供給が難しくなったためだ。販売は継続する方針で、再開時期は決まり次第、公式サイトで案内するという。
発売から3週間で一時休売、永谷園が発表
永谷園は8月24日、「マグカップでふっくらケーキ!モコモコ バニラ」と「同 モコモコ チョコ」の一時休売を発表した。対象となったのは、8月3日に全国で発売したばかりの2商品だ。
同社は理由について「予想を上回るお求めをいただいた結果、安定的な商品供給が困難な状況となりました」と説明している。発売から数えて21日、3週間での休売決定だった。
「休売」は「終売」とは異なる。商品自体をなくす決定ではなく、生産が需要に追いつくまで一時的に出荷を止める措置だ。永谷園も「休売期間中は、生産および供給体制の整備に努めてまいります」とコメントしている。想定を超える注文が、発売直後の商品を店頭から遠ざける結果となった。
今回の休売は、食品業界紙だけでなく経済ニュースサイトやIT系メディアでも報じられた。専門分野を超えて取り上げられたこと自体が、モコモコへの関心の高さを示している。
2000年発売、2014年終売からの長い空白
永谷園は1952年、小料理屋の〆で食べるお茶づけを家庭でも手軽に、という想いから「お茶づけ海苔」を売り出した会社だ。「味ひとすじ」を企業理念に掲げ、ふりかけや即席みそ汁など、長く愛される定番食品を育ててきた。モコモコも、そんな永谷園が手がけてきたブランドだ。
モコモコの歴史は長い。2000年に「マグカップでおしゃれなケーキ モコモコ」として発売され、家庭で手軽にお菓子作りができる商品として親しまれた。しかし2014年8月、惜しまれつつ販売を終えている。
終売後も人気は衰えなかった。永谷園の「お客さま相談室」には、電話や手紙で再販を望む声が届き続け、この10年間で500件を超えた。終売翌年の2015年をピークに、2025年まで要望が途切れた年はなかったという。手に入る材料で味を再現しようと、独自レシピをSNSで発信するファンもいたほどだ。モコモコは、ずっと誰かに求められてきた商品だった。
Xから生まれた「#モコモコ復活作戦」
転機は2019年だ。永谷園の公式X(旧Twitter)担当者が顧客の要望を受け止め、「#モコモコ復活作戦」と銘打った発信を始めた。終売から5年がたっても、ファンからの再販希望は絶えなかった。
担当者は当時の心境を「自分の無力さを思い知らされ、ただただ悔しい気持ちでした」と語っている。会社を動かす難しさに直面しながらも、SNSでの発信を続けた。
それでも状況はすぐには動かず、2023年4月にキャンペーンは一区切りとなった。「期待してくださったフォロワーのみなさんに、何もお返しすることができず本当に申し訳なかったです」。担当者はそう明かしている。挑戦は一度、実らないまま終わった。
3年後、状況は動いた。2026年8月3日、商品名を「マグカップでふっくらケーキ!モコモコ」に改めての新発売。2014年の終売から、12年越しの復活となった。
卵1個で作れる手軽さ、リニューアルの中身
新しいモコモコは、家庭用マグカップに卵1個と付属の粉を入れて混ぜ、電子レンジで加熱するだけで仕上がる。加熱時間の目安は500Wで2分、600Wなら1分40秒。永谷園は商品の魅力を「レンジでみるみるふくらむ!その瞬間がたまらない」と紹介しており、調理の過程そのものを楽しめる一品に仕上げている。
価格は1食(39g)税抜130円と、日常的に手が伸ばしやすい水準に設定されている。2000年の発売時は箱入りで2袋セットの仕様だったが、今回は単品の39g袋に簡素化された。賞味期間は15カ月で、日持ちのしやすさも備える。
永谷園が復活の理由に挙げるのは、時短ニーズの高まり、食育への関心の高まり、そして手頃な価格帯を求める動きの3点だ。食育とは、子どもが食に関わる体験を重ねながら、食への理解を深めていく取り組みを指す。マグカップと卵だけで完結する手軽さは、親子で調理を楽しむきっかけになりやすい。26年前に登場した定番おやつは、いまの家庭の事情に合わせて姿を変え、戻ってきた。
再開時期は未定、それでも「終売ではない」
永谷園は、モコモコを終売にする考えはないとしている。「本商品は継続して販売を予定している商品です」と強調しており、あくまで供給体制を立て直すための一時的な措置だ。
再開の具体的な時期は決まっていない。「決定次第、弊社ホームページにて改めてご案内いたします」としており、公式サイトでの発表を待つ状況が続く。
休売の理由が「人気がなかったから」ではなく「人気が集まりすぎたから」だった点は、一般的な販売終了のニュースとは対照的だ。26年の歴史を持つブランドが、いまも新しいファンを獲得し続けていることを示す。
2014年の終売から12年、根強い要望に応えて戻ってきたモコモコは、発売直後に品薄となった。マグカップへ卵を割り入れられる日を、次はいつ迎えられるか。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]







































































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