映画ちいかわ 人魚の島のひみつ、4DX版が9月5日から上映 8月23日までの31日間で興収約110億円

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
ナガノのマンガ「ちいかわ」原作の初の劇場版で、4DX上映が9月5日から始まる。セイレーンとの戦闘などを体感できる仕様だ。8月23日までの公開31日間で、興行収入は110億円、動員766万人を突破した。応援上映やお見送り上映会の追加開催も決まっている。
4DX上映は9月5日開始、セイレーンとの戦闘を体感
配給の東宝は8月24日、「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」の4DX上映を9月5日(土)から全国の対応劇場で始めると発表した。愛称は「リズム感のある4DX」。セイレーンとの戦闘アクション、うさぎのラップシーンの躍動感、冒険中に吹く風や水飛沫などが座席の動きと連動し、ちいかわたちと一緒に島で過ごしているような臨場感を味わえるという。4DXは座席の可動や送風などの効果を映像に合わせて再現する体感型上映方式で、アクションシーンや音楽シーンとの相性の良さで知られる。身長100cm未満は鑑賞できない点には注意したい。
本作は、ナガノがX(旧Twitter)で発表しているマンガ「ちいかわ」が原作で、ファンの間で人気が高い長編「セイレーン編」を映画化したシリーズ初の劇場版だ。ちいかわたちが「特別な島」への招待状を受け取り、島合宿に出かける物語が軸になる。7月24日、全国447館(通常382館、IMAX65館)で封切られた。
「ちいかわ」は2020年にXでの連載が始まり、2022年4月からテレビアニメの放送も続く人気シリーズだ。「日本キャラクター大賞」ではグランプリに選ばれ、「日経トレンディ 2022年ヒット商品ベスト30」でも関連商品が2位に入るなど、子どもから大人まで幅広い層に浸透してきた実績がある。
公開31日間で興収110億円、4作目の大台
好調な滑り出しは、公開初日から鮮明だった。初日の興行収入は9.9億円で、2024年公開の「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」が記録した初日9.6億円を上回る数字となった。最多上映となったTOHOシネマズ池袋では、公開初日に1日41回上映している。興収歴代1位の「鬼滅の刃」無限列車編(2020年公開)が初日にTOHOシネマズ新宿で記録した42回に迫る規模だった。続く3日間では動員150万8500人、興収22億4000万円を記録し、初登場1位に立っている。
その後の興収推移は次の通りだ。
| 経過日数 | 興行収入 | 観客動員数 |
|---|---|---|
| 初日(7月24日) | 9.9億円 | ― |
| 3日間 | 22億4000万円 | 150万8500人 |
| 10日間 | 44億円 | 305万人 |
| 20日間 | 80.7億円 | 563万人 |
| 31日間(8月23日まで) | 110億円 | 766万人 |
20日間の80.7億円は、同時期に公開中だった「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」の17日間で79.9億円という数字と肩を並べる勢い。100億円到達は公開30日目のことで、2026年に興収100億円へ到達したアニメ映画としては「ズートピア2」(2025年12月公開)「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」「トイ・ストーリー5」に続く4作目のスピード到達となる。シリーズの続編ではなく1作目でここまで駆け上がる例は珍しい。
応援上映は2種類、7劇場でチケット先行販売も
大ヒットを受け、応援上映も2種類決まった。1つ目は9月11日(金)19時から全国一斉に開かれる「なんとかなれーッ!発声可能応援上映」だ。声を出しての応援やグッズの持ち込みが可能で、頑張るちいかわたちを観客が一緒に応援しながら鑑賞できる。チケットは9月4日(金)0時から各劇場のホームページで販売される予定だ。
2つ目は9月23日(水)19時からの自動制御ペンライト演出付き応援上映となる。キャラクターの登場や活躍に合わせて色が変わる特殊なペンライトを使い、本編映像と連動させながらライブさながらの感覚を味わえるのが特徴だ。チケット販売は9月2日(水)0時から始まる。
両上映とも、対象は北海道のTOHOシネマズすすきの、東京のTOHOシネマズ日比谷・新宿・池袋、愛知のTOHOシネマズ名古屋栄、大阪のTOHOシネマズ梅田、福岡のTOHOシネマズ天神の5都道府県7劇場だ。
お見送り上映会も継続、開幕3日間は歴代10位の好発進
本編上映後、劇場のスクリーンにちいかわ、ハチワレ、うさぎが登場し、観客一人ひとりを見送る「また会う日まで お見送り上映会」も、好評を受けて9月に複数の劇場で追加開催される。公開直後から各地の劇場で続いてきた人気企画で、鑑賞後の余韻をそのまま劇場で味わえる仕掛けだ。
開幕3日間の動員150万8500人、興収22億4000万円という数字は、歴代のオープニング興収で10位、動員で11位に入る好スタートだった。上位に並ぶのは「鬼滅の刃」シリーズ2作、「名探偵コナン」シリーズ直近4作、「ONE PIECE FILM RED」、「劇場版 呪術廻戦 0」、「トイ・ストーリー5」。いずれも人気シリーズの続編や大型フランチャイズ作品で、シリーズ1作目からこの顔ぶれに割って入った。
9月は劇場体験ラッシュ、新規ファン開拓の追い風に
9月は4DX、2種類の応援上映、お見送り上映会と、劇場に足を運ぶ理由が重なる月になる。すでに鑑賞したファンにとっても、体感演出や応援上映で映画館に戻る動機が増えた。
なぜここまでの数字を積み上げられたのか。背景には、小さくてかわいい見た目と、シビアな世界観のギャップで幅広い層の人気を集めてきた原作の強さがある。初の劇場版が興収110億円まで駆け上がったことで、テレビアニメや原作マンガから入った既存ファンだけでなく、映画から初めて触れた新規層への広がりも一段と進みそうだ。
9月に待つのは、その勢いを試す新たな舞台。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]







































































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