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ゲームセンターCX、Wii&PS3を解禁 有野課長「どうしよう、解禁しちゃいました」

ゲームセンターCX、Wii&PS3を解禁 有野課長「どうしよう、解禁しちゃいました」

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

CS放送のゲーム番組「ゲームセンターCX」が8月23日、WiiとPlayStation 3のソフトを挑戦タイトルとして解禁すると決めた。公式YouTubeの生配信で、有野課長とスタッフが2時間以上かけて話し合った末の結論だ。番組はハードの発売から20年以上を線引きにしており、2006年発売の2機種が年内にその条件へ届く。

2時間19分の生配信で上がった「解禁」の札

8月23日15時、「ゲームセンターCX」公式YouTubeチャンネルで「Wii&PS3解禁!?生配信」が始まった。よゐこの有野晋哉(54)が扮する有野課長と番組スタッフが、WiiとPS3を挑戦ソフトとして認めるかどうかを話し合う企画だ。予告では17時までの2時間だったが、実際の配信は17時をまたいで2時間19分に及んだ。

結論は解禁だった。最終的なジャッジは有野課長ひとりに委ねられ、悩んだ末に「解禁」と書かれた札を上げる。配信の終盤、視聴者への一言を求められた有野課長は「プレステ3、Wii、解禁します」と改めて宣言した。そして締めくくりの挨拶まで終えた最後の最後に、こうこぼす。「どうしよう、解禁しちゃいました」

配信を終えた同じ日の夜、有野は自身のブログを更新している。

「と言うことで、色々ありましたが PS3にWiiはレトロゲームとなりました。いつ頃挑戦で登場するのか お楽しみに!」

「1日10時間」が通じない スタッフが並べた懸念

そもそも、なぜ議論が必要だったのか。

番組は「発売から20年以上経過したハードのソフト」をレトロゲームと定義してきた。2006年11月11日に発売されたPS3と、同年12月2日のWiiは、年内にこの条件を満たす。ルールの字面だけを読めば、解禁は自動的に決まるはずだった。

ところが番組の定例会議では、スタッフから待ったがかかる。8月10日に公開された会議の動画で最初に挙がったのは、ゲームのボリュームだった。最近のタイトルはクリアまでに長い時間がかかり、1日10時間程度で1本のゲームに挑むこれまでのやり方では収まらない。2〜3日かけて1本を攻略する案も出たものの、同じソフトを何度も放送すれば視聴者が飽きる恐れが残る。

セーブ機能やアシスト機能の充実も壁になった。理不尽な難所で有野課長が同じ場面を繰り返す。番組の面白さの芯にあるその画を作りにくい、という指摘だ。

解禁を推す意見も並んだ。ファミコンやスーパーファミコン、プレイステーションを懐かしむ世代だけでなく、いまの20代から30代にとってはWiiやPS3こそが青春時代のゲーム。新しい視聴者層を取り込むなら解禁すべきだ、という理屈になる。

会議では「Wii解禁記念特番」といった案も飛び交い、2027年2月に55歳を迎える有野課長にちなんだ「55時間生放送」まで持ち上がった。映像を見ていた有野課長のツッコミは短い。「55分やろ」

議論を重ねても結論は出ず、判断は生配信へ持ち越された。動画の最後、意気込みを求められた有野課長はこう言い切る。「プレステ3とWii、発売から20年経ちます。レトロゲームかどうか我々が決めます」

この会議動画は24日朝の時点で約99万回再生され、生配信アーカイブの約68万回を上回っている。

視聴者投票は71%から80%へ動いた

生配信は視聴者を巻き込む作りだった。冒頭、両ハードを解禁するか封印するか、それともどちらでもいいかを問うアンケートが開かれる。約1万4000票が集まり、解禁が71%、封印が13%、どちらでもいいが16%。この時点ですでに、解禁を望む側が7割を超えていた。

次に有野課長が実際にソフトを触る「味見プレイ」へ移る。Wiiからは日本で最も売れたWiiソフトの『New スーパーマリオブラザーズ Wii』、バランスボードを使う『Wii Fit』、RPGの『オプーナ』。PS3からは「死にゲー」ブームの火付け役とされる『Demon’s Souls(デモンズソウル)』と、ダウンロード専用ソフトとして生まれた『rain』。2機種あわせて5本が卓上に並んだ。

体を動かして遊ぶWiiの路線は、いまも新作が続く。

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味見を終えたところで、最終アンケートが開かれた。約1万7000票のうち解禁が80%、封印が9%、どちらでもいいが11%。冒頭より解禁支持が9ポイント伸び、封印は4ポイント減っている。実際に遊ぶ姿を見た視聴者ほど、迷いが薄れたことになる。

プレステ、PS2と広がってきた20年ルール

「ゲームセンターCX」の放送開始は2003年11月4日。最初のお題は『たけしの挑戦状』だった。制作会社の会議室で有野課長がひとり言をつぶやきながらプレイするスタイルは、ゲーム実況の先駆けとも言われる。

20年ルールにもとづく解禁は、これまでにも番組の節目をつくってきた。2015年4月からの第19シーズンでは、プレイステーション、セガサターン、3DOのソフトが解禁される。第18シーズンの最終回で発表され、4月9日深夜の放送で有野課長はさっそくプレイステーションの『I.Q Intelligent Qube』に挑んだ。

2019年12月5日の第290回はタイトルからして「ドリキャス解禁!」で、有野課長はドリームキャスト用『スペースチャンネル5』に挑んだ。第25シーズン中の2021年5月13日には、プレイステーション2、ニンテンドー ゲームキューブ、ゲームボーイアドバンスが加わる。このとき解禁されたゲームボーイアドバンスは今も現役で、8月20日深夜に放送された最新回の挑戦ソフトもGBA用『リズム天国』だった。

往年のハードに再び光が当たる動きは、番組の外でも起きている。

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第30シーズンは2026年4月23日24時に開幕した。番組ページにはこう書かれている。

「今年はついにWii発売からも20年!新たに「レトロゲーム」枠が広がり、CS界のプリンス・有野課長の苦悩は増す一方?!」

開幕戦の挑戦ソフトはプレイステーション用『クラッシュ・バンディクー』。枠が広がるという案内は4月の時点で出ていたが、実際にどう運用するかは番組内で宙に浮いたままだった。その宙ぶらりんに決着をつけたのが、8月23日の2時間19分になる。

決め手は20代の新しいファン 節目の日はまだ先

解禁の決め手として有野課長が挙げたのは、視聴者層の広がりだった。これまで扱ってきたのはドット絵の時代のソフトで、番組のファンには年配の層が多い。そこを解禁すれば「20代とかの新しい人らも、こういうのやってはる人おるんやって来るのかなと思って。新しいファンの獲得、それも狙っております」。会議で解禁に賛成する側が出した理屈を、有野課長は自分の言葉で引き取った。

日付には少しねじれがある。PS3が発売から20年を迎えるのは2026年11月11日、Wiiは12月2日。8月23日の決定は、どちらの節目よりも2〜3か月早い。番組は当日を待たずに枠を広げた。

いつ、どのソフトが最初の挑戦作になるのかは、まだ分かっていない。有野もブログに「いつ頃挑戦で登場するのか」と記し、その先は「お楽しみに!」で結んだ。

定例会議で挙がった長時間化の問題が消えたわけではない。1日10時間の収録に収まらないソフトをどう扱うのか、特番や生放送を使うのか、番組はこれから答えを出していく。それでも有野課長の手元には、WiiとPS3という2つの引き出しが増えた。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

寄稿者

MEDIA DOGS 編集部
メディアドッグス株式会社のMEDIA DOGS 編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

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