LG、フルHDで最大1000Hzのゲーミングモニターを10月1日発売 想定売価は税込17万9000円前後

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LGエレクトロニクス・ジャパンは8月27日、フルHD解像度を保ったままネイティブ1000Hzで駆動するゲーミングモニター「LG UltraGear AI 25G590B-B」を発表した。発売日は10月1日、想定売価は税込17万9000円前後とした。24.5インチのIPSパネルを採用し、対戦型シューティングゲーム(FPS)で敵の動きを少しでも速く捉えるための視覚応答性能を追求した1台だ。
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24.5型IPSで10月1日発売、価格は17万9000円前後
25G590B-Bは24.5インチのIPS方式パネルを搭載し、解像度は1920×1080のフルHD。最大の特徴はリフレッシュレートで、標準でネイティブ1000Hzのパフォーマンスを発揮する。画面サイズや解像度を切り替える必要はなく、フルHD表示のまま最高速度に到達する仕様だ。
応答速度は1ms(GTG)、輝度は400cd/m²に達する。コントラスト比は1000:1、視野角は上下左右とも178度とした。色域はsRGB比99%、DCI-P3比90%を確保し、HDR10とVESA DisplayHDR 400にも対応する。可変リフレッシュレート技術はAMD FreeSync PremiumとNVIDIA G-SYNC Compatibleの両方に対応した。
発売元はLGエレクトロニクス・ジャパン(本社・東京都中央区)。価格はオープン価格で、店頭やECサイトでの実売は税込17万9000円前後になる見込みだ。
解像度を落とさず1000Hzを実現した理由
1000Hz級のリフレッシュレートをうたうゲーミングモニターは、この製品が初めてではない。だが、これまでの製品には共通する制約がある。
サムスンの「Odyssey G6」やフィリップスの「27M2N5500XD」、エイサーの「Predator XB273U F6」といった先行製品は、解像度をHD(1280×720)まで落とす”デュアルモード”に切り替えて初めて1000Hzに到達する仕組みだった。画質と速度はトレードオフの関係にあり、最高速度を求めれば解像度を犠牲にするしかなかった。
25G590B-Bはこの前提を覆す。フルHDの解像度を保ったまま、追加の設定変更なしにネイティブ1000Hzを常時発揮する。LGはこの点をとらえ、コンシューマー向けブランドとして世界初のネイティブ1000Hz対応フルHDゲーミングモニターだとうたう。
では、1000Hzという数字にはどれほどの意味があるのか。
1000Hzは1秒間に画面を1000回書き換える性能を指す。1コマあたりの表示時間に直すと1ミリ秒に相当する。現行の競技シーンで広く使われる240Hzは約4.2ミリ秒で、単純計算でも4倍以上の細かさだ。海外のディスプレイ性能研究団体ブラーバスターズは、動く物体を目で追う際に感じる残像の知覚しやすさについていくつかの目安を示しており、24.5型・フルHDのような比較的小さな画面では、1000Hz前後で残像がほぼ視認できなくなるという見方を示す。画面が大きく解像度が上がるほど、同じ体感を得るにはさらに高い数値が必要になるという。
現在の競技シーンでは240Hzがなお主流だ。安定したフレームレートを保ちやすく、プロ選手の間でも根強い支持がある。360Hzは上位モデルの定番になりつつあり、一部メーカーからは500Hz台の製品も出始めた。1000Hzはそのさらに先を行く数字で、25G590B-Bはこの領域にフルHD画質のまま踏み込んだ最初の量産モデルという位置づけになる。
応答速度1msと輝度400cd/m²の中身
LGは5月19日、この製品を「LG UltraGear」ブランドの新モデルとして世界に先駆けて発表していた。LGメディア・エンターテインメント・ソリューションカンパニーでディスプレイ事業を率いるイ・チュンファン氏は「ゲーミングモニターにとって大きな転換点だ」と述べ、「世界初のネイティブ1000Hz対応フルHDゲーミングモニターを送り出し、競技ゲーミング向けの新たな性能基準を打ち立てた」とコメントした。
米国での価格は999.99ドル。発売時期とあわせて8月24日に発表した。ただし、ネイティブ1000Hzを含む最大リフレッシュレートに到達するにはWindows 11環境に加え、NVIDIAのRTX 50シリーズかAMDのRadeon RX 9070/9060/7900シリーズ以降のGPUを、DisplayPort 2.1(UHBR20)で接続する必要があるとLGは説明する。HDMI 2.1接続では帯域幅の上限により1000Hzには対応できない。この条件を満たした上で、オーバークロックモードを使えばさらに1100Hzまで引き上げることもできる。国内向けモデルでオーバークロック機能をどう扱うかは、現時点で明らかにされていない。
接続端子はHDMI 2.1を2系統、DisplayPort 2.1(UHBR20)を1系統備える。USB Type-Cポートも搭載するが、映像入力用ではなくアップストリーム専用で、モニターのファームウェア更新や、4極ヘッドホン端子でのマイク機能有効化のために使う。素早く動く標的を追いやすくする低残像技術「MBR Pro」に加え、表示内容を認識してジャンルごとに画づくりを調整する「AIシーンオプティマイゼーション」、対応ヘッドセットと組み合わせて音の定位を高める「AIサウンド」も搭載した。ブラックスタビライザーやクロスヘア表示、FPSカウンターといった対戦ゲーム向けの補助機能も一通り揃う。
FPS競技勢に照準を合わせた設計
LGは25G590Bについて、対戦型シューティングゲームでの競技利用を軸に据えて設計したと説明する。画面サイズを24.5インチにとどめたのも、視線移動を減らして敵の出現や動きを把握しやすくする狙いだ。プロのeスポーツ選手の意見も取り入れながら開発を進めてきたという。
7月31日には中国・上海で開催されたChinaJoy 2026にも出展し、来場者が実機を試せる体験ブースを設けた。テンセントゲームスの展示エリア内では、UltraGearシリーズの製品群と77インチの有機ELテレビを並べて紹介している。
高リフレッシュレート化がそのまま勝率につながるわけではない。反応速度や画面の追従性は、実力を発揮するための土台にとどまる。それでも、入力から表示までの遅れを少しでも減らし、正確なエイムを支える環境を整えたい競技志向のゲーマーにとって、25G590B-Bは有力な選択肢になりそうだ。
販売元と購入方法、今後の広がり
日本国内での発売元はLGエレクトロニクス・ジャパンで、10月1日から販売を始める。購入方法については、LG公式サイト(lg.com/jp)やAmazon.co.jpでの取り扱いが案内されている。8月28日時点では、国内の主要ECサイトで個別の商品ページを確認できなかった。
LGはこの製品を2026年下半期にまず一部市場へ投入し、その後段階的に対応市場を広げる計画だと説明していた。日本発売もこの計画に沿ったもので、5月の世界発表からおよそ4カ月半での国内投入となる。
フルHDにとどめて価格を抑えつつ、速度そのもので勝負をかけた。1000Hzを使い切るには相応の性能を持つグラフィックボードも欠かせない。購入を検討する際は、モニター単体の価格だけでなく、手元のPC環境との相性も確認しておきたい。
[文/構成 by ゲームライター ミナセ]

































































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