ファミマ、ユニフォーム変更は2026年9月1日から 10年ぶり刷新で業界初のTシャツに

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ファミリーマートは8月26日、店舗スタッフのユニフォームを10年ぶりに刷新すると発表した。9月1日から、コンビニ業界で初めてとなるTシャツタイプに切り替える。従来のブルゾンに代わり、累計700万枚を超す人気アイテム「アウターTシャツ」をベースにした新デザインを採用した。あわせて、髪色や服装の選択肢を広げる新基準「ファミマコーデ」も同日始まる。
10年ぶり刷新、ブルゾンからTシャツへ
新ユニフォームは、ファミリーマートの衣料品ブランド「コンビニエンスウェア」が展開し、累計販売700万枚を突破した「アウターTシャツ」をベースに開発した。素材は綿100%の厚手生地で、透けにくく、抗菌防臭加工でにおいが付きにくい仕様になった。半袖はXSから11Lまで、長袖はXSから7Lまでをそろえ、全14サイズを展開する。
対象は全国約1万6500店。9月1日から新ユニフォームに切り替わる。デザインを手がけたのは、コンビニエンスウェアのクリエイティブディレクター落合宏理氏だ。ファミリーマートカラーを配置しつつ、胸元と背中にあしらった「Staff」の文字には、接客業らしい品格のあるフォントを選んだという。
ブルゾン導入から10年、刷新の理由
ファミリーマートの制服は、これまで何度か姿を変えてきた。2000年1月には、それまでのエプロンタイプから、ペットボトルの再生素材を使ったブルゾンタイプへ移行した。2005年6月には、黒を基調にブルーのラインを加えた新デザイン。2012年夏には、クールビズ用のポロシャツも加わった。
直近の全面刷新は2016年9月のことだ。当時のユニー・ファミリーマートホールディングス発足に合わせ、新ブランドカラーを取り入れたタイミングだった。今回はそれから10年後にあたる。ブルゾンという上着そのものが変わるのは、実に26年ぶりだ。
なぜ今、刷新に踏み切ったのか。
答えは深刻な人手不足にある。加盟店の約3割が人手不足に悩み、離職者の約4割が半年以内に辞めているという実態が明らかになった。ファミリーマートは制服と身だしなみ基準の刷新を、働き手を増やすための重要な一手と位置づける。
落合宏理氏が手がけた「ファミマコーデ」
デザインを担当した落合宏理氏は、1999年に文化服装学院を卒業し、テキスタイル企業での勤務を経て2007年に自身のブランド「FACETASM」を立ち上げた。2016年には毎日ファッション大賞で大賞を受賞し、同年のリオデジャネイロ五輪閉会式では旗の引き継ぎ式の衣装も手がけた。ナイキやリーバイスとのコラボレーションでも知られるデザイナーだ。
落合氏は2021年からコンビニエンスウェアのクリエイティブディレクターを務める。今回のユニフォームにも、「より動きやすいものがよい」「カジュアルな着こなしができるものがよい」というスタッフの要望を反映した。
新基準「ファミマコーデ」の土台にあるのは、「清潔感・衛生管理」「安全性」「良好な接客」の3点だ。そのうえで、スタッフの自主性や個性を尊重する「マイスタイル」の考え方を取り入れ、これまで個別に対応してきた自由な髪色を正式なルールとして認めた。ユニフォームの下への重ね着や、イスラム教徒の女性が頭を覆うヒジャブの着用も、今回初めて正式に容認した。
あわせて、聴覚障がいなど接客時に配慮してほしい特性を周囲に伝える「お知らせバッジ」を全国の店舗に導入する。ストアスタッフ限定カラーの「ラインソックス」も展開する予定だ。
ファミリーマートで働くスタッフは全国で約20万人にのぼり、このうち13%を外国人が占める。多様な背景を持つ人材が増えるなか、身だしなみのルールを実態に合わせて明文化した。
セブン、ローソンの制服刷新との違い
コンビニ各社もユニフォームを見直してきた。セブン-イレブンは2018年10月、国内2万店突破を記念して制服を刷新し、佐藤可士和氏がデザインを監修した。対象は全国の店舗で働く約40万人。グリーンにオレンジとレッドを添えたコーポレートカラーを基調とする。
ローソンは創業40周年にあたる2015年に新デザインを発表し、2016年春夏から全国の店舗で一斉に切り替えた。性別や年代、国籍を問わず似合うデザインを重視し、実際に着用するスタッフの声を反映して襟の高さやポケットの位置まで見直した点が特徴だ。
これらと比べると、ファミリーマートの今回の刷新は、制服の種類そのものをブルゾンからTシャツへ切り替える点で異色といえる。身だしなみの基準まで踏み込んで髪色やヒジャブの着用を明文化した例も、大手コンビニでは珍しい。
「ファミJOB」も一新、応募増を狙う
ファミリーマートは9月1日、求人サイト「ファミJOB」もリニューアルする。現役スタッフのインタビューや新ユニフォームの着用写真を掲載するほか、録画面接やウェブ面接も新たに導入する。9月12日からは、応募者向けの特典キャンペーンも始まる予定だ。
同社が掲げる目標は、2025年度と比べて応募数を1.5倍に増やすことにある。人手不足は同社に限らず、コンビニ業界全体が抱える課題だ。ユニフォームと身だしなみの自由化という切り口が、どこまで採用の追い風になるのか。
答えが出るのはこれからだが、9月1日以降は全国の店頭で、Tシャツ姿の新しいスタッフの姿が見られるようになる。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

































































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