Suicaのペンギン柄カード、在庫限りで発売終了へ 以降は無地のSuicaカードに切り替え

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JR東日本は8月26日、「Suicaのペンギン」を描いた現行のSuicaカードを在庫限りで販売終了すると発表した。以降は無地のカードに順次切り替わる。ペンギンは2001年の登場から25年、2026年度末での卒業が決まっている。新キャラクターは11月18日に発表される予定だ。
在庫限りで販売終了、無地デザインへ
JR東日本は8月26日、「Suicaのペンギン」の絵柄が入った現行のSuicaカードについて、各発売箇所の在庫がなくなり次第、販売を終了すると発表した。以降はキャラクターを用いない無地のSuicaカードを順次発売する。具体的な終了日は決めておらず、在庫の状況次第で駅ごとに時期がずれる見通しだ。
Apple Walletに表示されるSuica券面も、一時的に無地デザインへ切り替える。モバイルSuicaアプリの表示をどう扱うかには、この発表では触れていない。
販売が終わるのはあくまで新規発行分だ。すでに手元にあるペンギン柄カードの扱いについて、利用を制限するという説明は見当たらない。発表直後の時点では、多機能券売機で引き続き購入できた。価格は1,000円から10,000円まで選べ、いずれもデポジット500円を含むため、実際に利用できる金額は購入額から500円を差し引いた分となる。
Suicaのペンギンは2001年のサービス開始から25年、イメージキャラクターを務めてきた。2026年度末での卒業が決まっており、新たなキャラクターへとバトンタッチする。
2001年から25年、卒業までの道のり
ペンギンをデザインしたのは、絵本作家でイラストレーターの坂崎千春氏だ。1998年に手がけた絵本『ペンギンゴコロ』が原点で、2001年のSuicaサービス開始に合わせた広告に起用されたのがきっかけだった。愛らしい丸い顔と豊かな表情は、この25年でSuicaそのものの顔になっている。
Suicaは2001年11月18日、首都圏424駅でサービスを始めた。2004年に電子マネー機能と他の交通系カードとの相互利用が加わり、2013年には全国相互利用、2019年には訪日外国人向けサービスも始まった。2025年10月末時点でカードとモバイルを合わせた発行枚数は約1億2000万枚、利用できる店舗は約218万4000店(2025年9月末時点)に上る。
卒業が明らかになったのは2025年11月11日のことだ。JR東日本はモバイルSuicaへのコード決済機能追加などを盛り込んだ「Suica Renaissance」第2弾を発表し、その中でペンギンが2026年度末でイメージキャラクターを卒業すると明かした。発表直後からSNSには驚きや卒業を惜しむ投稿が相次いでいる。撤回を求める署名活動も、その日のうちに始まった。
反響を踏まえ、JR東日本は2026年2月19日、新キャラクターの選考プロセスを詳しく公表した。放送作家の小山薫堂氏を座長に、クリエイティブディレクターの水野学氏、デザイナーの篠原ともえ氏、モデルの市川紗椰氏、キャラクターデザイナーのきはらようすけ氏の5人からなる選考委員会を設け、若手クリエイターが手がけた原案を3案に絞り込んだ上で利用者投票にかける方針だ。
坂崎千春氏の思いと感謝企画の中身
卒業発表にあたり、作者の坂崎千春氏は25年にわたってペンギンを描き続けてきたことへの喜びと、応援してくれた利用者への感謝をコメントで伝えた。JR東日本も、ペンギンがSuicaの認知度向上や利用拡大に大きく貢献してきたとして、長年の愛顧に謝意を示した。
Suicaは11月18日に25周年を迎える。JR東日本は8月26日、感謝キャンペーン「Penguin Years」の具体的な内容も合わせて公表した。9月1日から11月30日まではLINEを使った改札謎解き企画を展開し、9月14日からはSuicaにまつわる思い出のエピソードを募る。入賞者には坂崎氏直筆のサイン色紙が贈られるという。
10月1日から12月25日にかけては、アプリ「エキタグ」を使ったデジタルスタンプラリーを山手線各駅や新幹線駅など20カ所で行う。10月30日から11月4日までの6日間は、JR上野駅のグランドコンコースでファン感謝イベントを開催する予定だ。ペンギンの歩みをたどるパネル展示やメッセージブース、フォトスポットを設け、抽選に当たった来場者向けの限定グリーティングも用意する。11月には、山手線の1編成をペンギン一色にラッピングした特別列車が走る。11月下旬から12月にかけては、新幹線の駅にペンギンが直接会いに行く特別グリーティングも控えている。
撤回署名は2万6000人超、SNSも反応
署名サイト「Change.org」の撤回署名は、2025年11月13日夜までに1万8000件、17日には2万5000件を超えた。取材時点の到達点は2万6000人超。X(旧Twitter)でも卒業を惜しむ投稿が相次ぎ、関連グッズを扱う東京駅の「TRAINIART TOKYO」では駆け込み需要による一時的な品薄も生じている。
2026年2月に選考委員会の発足が伝わると、思わぬ形でSNSが盛り上がりを見せた。語学アプリ「Duolingo」のフクロウやメールソフト「ポストペット」のモモ、共通ポイント「Ponta」のたぬきといった他社の公式アカウントが、SNS上で後継候補に名乗りを上げるジョーク投稿を寄せた。深刻になりがちな話題に、笑いを添える一幕。
買い方と新キャラクターのこれから
ペンギン柄のSuicaカードは、在庫がある駅であれば当面は購入を続けられる。多機能券売機で1,000円から10,000円までの金額を選んで買う仕組みは変わらず、どの金額にもデポジット500円が含まれる点も従来通りだ。すでに持っているカードについては、利用を制限するという説明は出ていない。
ペンギンをあしらったグッズも、2027年3月末で販売を終える予定だという。駅ナカの「ペンスタ」やオンラインショップも対象になる。
新キャラクターは、選考委員会が若手クリエイターの原案を3案に絞り込む段階にある。今夏にも候補を公表し、利用者投票を経て、Suicaが25周年を迎える11月18日に結果を発表する予定だ。愛称はその後に公募し、選考委員会が最終的に決める。バトンタッチ式典は卒業年度末にあたる2027年3月末に行われ、新キャラクターは2027年4月にデビューする予定だ。
2001年の登場から改札の顔であり続けたペンギン。2027年3月末のバトンタッチ式典を最後に、新たなキャラクターへ役目を引き継ぐ。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

































































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