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女子バロンドール候補30名が発表 日本人史上最多の3人に長谷川唯・松窪真心・谷川萌々子

女子バロンドール候補30名が発表 日本人史上最多の3人に長谷川唯・松窪真心・谷川萌々子

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フランス・フットボール誌は9月8日、2026年の女子バロンドール候補30人を発表した。なでしこジャパンからはMF長谷川唯、FW松窪真心、MF谷川萌々子の3人が名を連ねる。日本人選手のノミネートは史上最多の3人となった。授賞式は10月26日、ロンドンで開かれる。

長谷川唯・松窪真心・谷川萌々子が候補入り

フランス・フットボール誌は9月8日、2026年の女子バロンドール(Ballon d’Or Féminin)の候補30人を発表した。世界の女子サッカー選手を対象にした賞で、フランスの老舗サッカー専門誌が毎年主催している。

日本からは3人が候補に入った。マンチェスター・シティに所属するMF長谷川唯(29)、チェルシーに所属するFW松窪真心(22)、バイエルンに所属するMF谷川萌々子(21)。なでしこジャパンを主戦場とする3人が同じ年に並んで候補入りするのは初めてで、日本人選手のノミネート数としては歴代最多を更新した。

長谷川は2年ぶり3度目の候補入り。松窪と谷川は初めてのノミネートとなる。授賞式は10月26日にロンドンで行われ、世界各国から歴代の受賞者や各国代表選手が集まる予定だ。

日本人最多3人、これまでの系譜

女子バロンドールは2018年に創設された。日本人選手として初めて候補入りを果たしたのは、当時リヨンに所属していたDF熊谷紗希だ。

その後しばらく日本人の候補は途絶えたが、2023年に長谷川とMF宮澤ひなたの2人が同時に選ばれた。この年の宮澤は女子ワールドカップで5得点を挙げて得点王に輝き、2011年の澤穂希以来となる日本人2人目の戴冠だった。2024年は長谷川が単独で候補に残ったものの、2025年は候補から漏れる。3年連続の候補入りとはならなかった。

そして迎えた2026年、長谷川に加えて松窪と谷川が新たに名を連ねる。1人、2人と積み重ねてきた末の3人だ。なでしこジャパンの選手層が欧州の主要リーグで厚みを増してきたことを、この数字が映し出す。

3選手が積み上げた今季の実績

長谷川が所属するマンチェスター・シティは2025-26シーズン、10季ぶりにイングランドの女子スーパーリーグ(WSL)を制した。長谷川は20試合に出場して2得点2アシストを記録し、優勝メンバーの一角を担う。リーグの年間ベストイレブンと、PFA(イングランドプロサッカー選手会)の年間ベストイレブンにも選ばれた。クラブとは2029年までの契約延長で合意済みで、なでしこジャパンでは2025年5月から主将を任されている。長谷川はフットボールチャンネルの単独インタビューで今季のプレー内容について問われ、「正直、今シーズンのプレーはこの4年の中で、自分の中では1番悪かったなと思っています」と率直に語った。優勝という結果と本人の手応えが必ずしも一致しないところに、この選手の勝負に対する厳しさがにじむ。

松窪は今夏、米ノースカロライナ・カレッジからチェルシーへ完全移籍した。契約期間は5年、背番号は29番だ。移籍前の2025年シーズンは米女子プロリーグ(NWSL)で11得点を挙げ、リーグの年間最優秀ミッドフィールダーとベストイレブンに選出された。10月にはリーグ史上最年少でのハットトリック(21歳81日)を記録する活躍で10月・11月度のNWSL月間MVP(Player of the Month)を受賞し、同期間の月間ベストイレブンにも選出された。実績を引っ提げての欧州移籍は、なでしこジャパンにとっても新戦力の広がりを意味する。

谷川はJFAアカデミー福島の出身で、2024年1月にバイエルン加入が決まったものの、主力の負傷離脱が相次いだチーム事情もあってスウェーデン1部のFCローゼンゴードへ育成目的でレンタル移籍した。ボランチながら20試合で16得点を挙げてリーグ得点王に輝き、チームの優勝にも貢献。2025年1月にバイエルンへ復帰した当初は途中出場が中心で定位置を掴めなかったが、2025-26シーズンが開幕した2025年夏以降にレギュラーポジションを奪取し、チームの主軸へと定着した。

谷川が所属するバイエルンは2025-26シーズン、ドイツ女子ブンデスリーガを4連覇し、通算8度目の優勝を果たした。谷川はリーグ23試合に出場して8得点を記録した。ドイツ杯(DFBポカール)でも優勝し、2年連続の国内二冠を成し遂げる。バイエルンは2025年11月、谷川との2029年6月までの契約延長を発表した。チーム内でも主軸としての立場を固めつつある。

関連記事:なでしこジャパン、日本時間10月14日にドイツ女子代表と対戦 過去対戦成績1勝2分11敗を整理

混戦の授賞式、注目の行方

候補発表では、過去3年連続で受賞したバルセロナのMFアイタナ・ボンマティの名前がない。2025年11月、スペイン代表の練習中に左足を骨折し、シーズン後半戦のほとんどを離脱していた。復帰は今年5月3日のバイエルン戦(UEFA女子チャンピオンズリーグ準決勝2ndレグ)だった。連覇中の絶対王者が候補から漏れるほど、顔ぶれには混戦の色が濃い。

女子バロンドールはこれまで日本人選手の受賞例がない。長谷川、松窪、谷川の3人が同じ年に候補へ並んだことで、なでしこジャパンの選手が世界最高峰の舞台でどこまで評価を積み上げられるかに関心が集まる。10月26日の授賞式まで、3人それぞれの動向から目が離せない。

[文/構成 by スポーツライター ミカ]

寄稿者

Mika
元ブロガーで日本代表戦や海外サッカーのニュースを中心に、スポーツ・エンタメ分野の記事を執筆してきたWEBライター。これまで執筆した記事は2,000本以上。試合日程や結果、選手のプロフィール、移籍情報、国際大会の仕組みなど、日本代表や欧州リーグに関する記事を長く執筆しており、所属クラブが頻繁に変わる選手、複雑な大会方式、海外との時差がある試合日程などを、初めて読む人にも伝わる形へまとめることを得意としている。主な執筆分野は、日本代表、Jリーグ、海外リーグ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、海外移籍。

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