寺田悠真、浦和への2027年加入内定 尚志高DFの経歴、横浜FMジュニアユース出身

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
浦和レッズは10月26日、尚志高等学校(福島県郡山市)3年のDF寺田悠真(18)の2027年加入内定を発表した。神奈川県出身で、横浜F・マリノスJrユースから尚志高等学校へ進んだ左利きの左サイドバックだ。今夏はバイエルン・ミュンヘンのセカンドチームにもトライアル参加しており、11月1日には全国高校サッカー選手権の福島県大会決勝に臨む。
浦和レッズが発表した寺田悠真のプロフィール
寺田悠真(18)=尚志高等学校=は、浦和レッズが10月26日に公式サイトで発表した2027年新加入内定選手だ。同じ日にはもう1人、流通経済大学付属柏高等学校のFW渡辺瞳也の内定も発表しており、浦和は高校生2人の加入を同時に明らかにした。
クラブが公表したプロフィールは次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手名 | 寺田 悠真(てらだ ゆうま) |
| 生年月日 | 2008年7月5日(18歳) |
| 出身地 | 神奈川県 |
| 身長/体重 | 176cm/70kg |
| ポジション | DF |
| サッカー歴 | SCHフットボールクラブ→横浜F・マリノスJrユース→尚志高校 |
ポジションの登録はDFだが、プレーするのは左サイドバック。ボールを持って前へ運び、自分でシュートまで持ち込む攻撃型の選手として報じられている。クラブの発表に年代別日本代表の経歴は載っていない。
横浜F・マリノスJrユースから尚志高等学校へ
中学時代は横浜F・マリノスJrユースでプレーし、高校から福島県郡山市の尚志高等学校へ進んだ。学校法人尚志学園が運営する私立校で、男子サッカー部は全国高校サッカー選手権で3度の全国3位(2011年度、2018年度、2025年度)を持つ強豪だ。
尚志高等学校はこれまでも、FW山岸祐也(名古屋グランパス)やFW染野唯月(東京ヴェルディ)らをプロへ送り出してきた。2022年にはDFチェイス・アンリが高校を卒業してドイツのシュツットガルトへ加入しており、仲村浩二監督は力を伸ばしている選手の海外トライアルや練習参加を積極的に後押ししている。
寺田は、そうした先輩たちと比べれば目立たない選手だった。入学した当初は体が小さく、同じ学年の中でも控えからのスタートだった。選抜チームに呼ばれた経験もほとんどないという。仲村監督は寺田を「本当に努力家です。本当に努力を積み重ねてきた選手」と評した。
転機は2年生の頃に来る。少しずつ出場機会を増やし、第104回全国高校サッカー選手権では2年生でメンバーに入った。3年生になった2026年に左サイドバックのレギュラーをつかむと、公式戦での働きが評価され、Jクラブが関心を寄せる選手になった。
本人は長くボランチを務めてきた経験を強みに挙げる。「ずっとボランチをやっていたんで、色々できるっていうのが強みだなと思っています」。守備ラインから組み立てに加わり、尚志の持ち味であるサイドバックの攻め上がりを繰り返す。尚志の左サイドで、寺田は攻撃の起点を担う。
バイエルンにもトライアル参加 それでも浦和を選んだ理由
今夏、寺田は欧州のクラブを回った。ドイツのバイエルン・ミュンヘンをはじめ、ドイツとオランダのクラブでトライアルを受けた。バイエルンのセカンドチームは公式Xで、パッフェンホーフェンとのテストマッチに寺田がトライアル参加者として出場したと伝えている。
最初に参加したオランダのクラブでは、相手の体の大きさに驚いたという。バイエルンについては「身体があって技術もあったんで、一緒にやっていてめっちゃ楽しかったです」と語り、技術に加えて体の強さを高める必要を実感して帰国した。
欧州のクラブやほかのJクラブにも練習参加したうえで、寺田は浦和を選んだ。浦和は選手層が厚く、高卒の選手はなかなか試合に出られないという印象もあったと明かす。それでも、U-21のチームで試合の経験を積めること、J1で周りの選手の技術が高いことを決め手に挙げた。
仲村監督は8月の取材で「僕は、プロになることがゴールじゃないっていうことを言いたいんですよね」と話している。寺田もその考えを受け止めている。同じ時期の取材で、最終的には世界中から注目されるサイドバックになりたいと語り、どこに行っても満足せず、その目標のためにやっていきたいと話した。
浦和で最初に目指すのは、トップチームの公式戦だ。「僕のメインはそこじゃないんで、もう1個上で、J1の試合に出ることなんで、そこの目標はブラさずにやっていきたいなと思います」。将来は海外でのプレーも目標に置いている。
「チームを勝利へと導く選手に」本人のコメント
寺田はクラブの公式サイトでコメントを出した。
「2027年より浦和レッズに加入することになりました尚志高校の寺田悠真です。浦和レッズというビッグクラブで、幼いころからの夢であったプロサッカー選手のキャリアをスタートできることを大変うれしく思います。これまで支えてくれた家族や指導者、チームメートに感謝し、プレーで恩返しできるように最善を尽くしていきます。浦和レッズのファン・サポーターのみなさんの熱い声援に全力で応え、チームを勝利へと導く選手になれるように努力していきます。応援よろしくお願いします」
浦和の練習に参加したときは、プレーの速さなど基本の質が一段上だったと話した。サポーターには、ボールを持ったときの技術と、後方から自分でシュートまで持っていくプレーを見てほしいと呼びかけている。
尚志高等学校の2026年と選手権決勝
尚志高等学校からは同じ10月26日、MF星宗介のJ2いわきFC加入内定も発表された。同級生2人が同じ日にプロ入りを決めたことになる。
チームは2026年、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2026 東北で首位を走る。10月25日時点の成績は14勝1分1敗。10月3日の第16節ではブラウブリッツ秋田U-18に3-0で勝ち、寺田も後半20分にゴールを決めた。リーグ優勝にはあと一歩のところまで来ている。
第105回全国高校サッカー選手権大会の福島県大会では、6連覇がかかる。10月25日の準決勝はふたば未来学園高等学校と対戦し、3-0で勝って6年連続の決勝進出を決めた。左サイドバックで先発した寺田は前半から何度も攻撃に加わり、後半16分には縦パスで2点目の起点になった。
試合後の寺田は自分に厳しかった。「全然ダメだなっていう印象で、今日は特に前半は良くなかった」。相手に複数で囲まれ、効果的な攻撃ができなかったことを悔やんだ。
決勝は11月1日、相手は帝京安積高等学校だ。「来週の決勝は絶対勝たないといけない」と寺田は話す。夏のインターハイは初戦で敗れており、選手たちには全国の舞台で取り返したい思いも強い。
全国的には無名だった左サイドバックが、浦和でプロの一歩を踏み出す。その前に、尚志の一員として冬の全国大会へ向けた戦いが続く。
[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]












































































コメントはこちら