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ハーランド、パリSG戦でCL通算60得点に到達 出場60試合は史上最速、26歳85日は史上最年少

ハーランド、パリSG戦でCL通算60得点に到達 出場60試合は史上最速、26歳85日は史上最年少

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マンチェスター・シティのアーリング・ハーランド(26)が現地10月14日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のパリ・サンジェルマン戦で2得点を挙げ、CL通算得点を61に伸ばした。60点目は出場60試合目で、到達までの試合数は史上最少、26歳85日での到達は史上最年少。どちらもリオネル・メッシが持っていた記録を塗り替えたが、試合はシティが2-4で敗れた。

0-3から反撃の2発 節目のゴールは後半8分のヘディング

試合はCLリーグフェーズ第2節として、シティの本拠地エティハド・スタジアム(英マンチェスター)で行われた。キックオフは現地時間14日午後8時、日本時間では15日午前4時。観衆は6万21人だった。

前半はパリSGの一方的な展開になる。前半13分にデジレ・ドゥエが右足のミドルシュートで先制すると、そのわずか2分後にはドゥエのクロスをウスマン・デンベレが頭で押し込んだ。32分にはヴィティーニャが3点目を決め、シティは0-3で折り返した。

流れを変えたのは後半開始からの3枚替えだった。エンツォ・マレスカ監督はジェレミー・ドク、ルベン・ディアス、ラヤン・シェルキを下げ、イリマン・エンディアイェ、マテウス・ヌネス、アユーブ・ブアディを投入する。その交代が8分後に実を結んだ。

後半8分、エンディアイェのクロスに、ハーランドがゴール中央で合わせたヘディングがゴール右上へ。これがCL通算60点目となった。

それでもパリSGは止まらない。17分、マグネス・アクリウシュの左足ミドルを、シティのGKジャンルイジ・ドンナルンマが一度は止めたように見えたが、ボールは跳ね上がってゴールに吸い込まれ、1-4。

後半のシティは押し込み続け、ハーランドのシュートがクロスバーを叩き、エンツォ・フェルナンデスのシュートもポストに阻まれる場面があった。ハーランドは30分、途中出場のブアディのパスを右足で流し込み、この日2点目を挙げた。さらに好機もあったが、パリSGのGKマトベイ・サフォノフに至近距離から防がれ、ハットトリックはならず。終盤にはパリSGが得たPKをドンナルンマが止めたものの、スコアは2-4のまま動かなかった。

メッシより20試合早く、1日若く 2つの記録の中身

ハーランドが更新した記録は2つある。

1つ目は試合数だ。これまでCL60得点到達の最少試合記録はメッシの80試合で、ハーランドはそれより20試合も早い60試合で到達した。1試合平均1点というペースを、出場60試合にわたって保ってきた計算になる。

2つ目は年齢。2000年7月21日生まれのハーランドは、試合当日が26歳85日だった。メッシが60点目を挙げたのは26歳86日で、わずか1日差で最年少記録を奪ったことになる。メッシは2013年9月18日のアヤックス戦でのハットトリックで60得点に乗せており、生年月日の1987年6月24日から数えると、こちらも26歳86日で一致する。

両選手の到達ペースを並べると、差がはっきりする。

選手CL60得点到達時の年齢到達までの出場試合数
アーリング・ハーランド26歳85日(2026年10月14日)60試合
リオネル・メッシ26歳86日(2013年9月18日)80試合

CLの最初の60試合で挙げた得点で比べても、ハーランドの60点は飛び抜けている。2位はルート・ファン・ニステルローイの48点で、ハリー・ケインが45点、キリアン・エムバペが40点、メッシとロベルト・レバンドフスキが39点で続く。

シティでもアグエロ超え 通算順位は歴代7位

この2得点で、クラブ記録も塗り替えた。ハーランドのシティでのCL得点は41試合で38点となり、セルヒオ・アグエロが64試合で残した36点を抜いて、クラブのCL歴代最多得点者になった。パリSG戦は通算4試合で5得点と、相性の良さも数字に表れている。

UEFAが10月14日付で更新したCL歴代得点ランキング(予選を除く)では、61点のハーランドは7位につける。上位はクリスティアーノ・ロナウドの140点、メッシの129点、レバンドフスキの109点、カリム・ベンゼマの90点、エムバペの72点、ラウール・ゴンサレスの71点。6位のラウールとは10点差だ。同じ14日には、レアル・マドリードのエムバペも72点目を決めてラウールを抜き、単独5位に浮上している。上位陣の順位が動く夜でもあった。

順位選手CL通算得点
1クリスティアーノ・ロナウド140
2リオネル・メッシ129
3ロベルト・レバンドフスキ109
4カリム・ベンゼマ90
5キリアン・エムバペ72
6ラウール・ゴンサレス71
7アーリング・ハーランド61
8ハリー・ケイン57
8トーマス・ミュラー57

※UEFA公式サイト、2026年10月14日更新時点(予選を除く)

記録の歩みをさかのぼると、ペースの速さがよく分かる。CLデビューはザルツブルク時代の2019年9月、ヘンク戦でいきなりハットトリックを決めた。その後ドルトムントを経て2022年にシティへ移籍し、2025年9月18日のナポリ戦で通算50点に到達。この時も49試合での到達で、ファン・ニステルローイの62試合を大きく上回る最速記録だった。

今季も勢いは落ちていない。9月8日のリーグフェーズ初戦、敵地でのポルト戦で2得点を挙げてチームを2-0の勝利に導き、通算59点としてパリSG戦を迎えていた。今夏のワールドカップ北中米大会ではノルウェー代表のエースとして7得点を挙げたが、準々決勝でイングランドに敗れている。

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記録の夜も8連勝ストップ マレスカ監督「後半はもっと何かを得るに値した」

ただ、チームとしては痛い黒星だった。シティは8月のコミュニティ・シールドでアーセナルに敗れて以来、公式戦8連勝を続けていたが、ここで止まる。スタンドでは前監督のジョゼップ・グアルディオラも試合を見守っていた。

マレスカ監督は試合後、2分間で2失点したことが前半のバランスを崩した原因だと説明した。そのうえで、後半は何かを得るのに値するだけのチャンスを作ったと語り、試合後にパリSGのルイス・エンリケ監督から「90分を通してかなり運があった」と声をかけられたことも明かしている。こうしたチームを相手には真っ向から打ち合わなければ苦しくなる、というのが指揮官の見立てだ。

一方のルイス・エンリケ監督は、チームを「信じられないほど素晴らしい」とたたえつつ、後半の戦いぶりについては、まだレベルを上げる必要があることを示したと課題も口にした。3点を先行しながら後半に2点を返された展開は、パリSGにとっても気の抜けない90分だった。

パリSGは2連勝で勝ち点6とし、シティは1勝1敗の勝ち点3。リーグフェーズは全8節で争われ、上位8チームが決勝トーナメント1回戦へ直接進む。

ハーランドの次の目標は、6位ラウールの71点になる。2020-21シーズンに10点、2022-23シーズンに12点を挙げて得点王になった経験があり、リーグフェーズは残り6試合。10点差を今季中に詰めるには、そのペースを再現できるかが鍵になる。

[文/構成 by スポーツライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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