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佐野航大、PSVで欧州CL初ゴールの同点弾 香川真司に次ぐ日本人歴代2位の年少記録

佐野航大、PSVで欧州CL初ゴールの同点弾 香川真司に次ぐ日本人歴代2位の年少記録

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PSVアイントホーフェンの日本代表MF佐野航大(23)が11月4日(現地時間、日本時間5日)、欧州チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第4節のクラブ・ブルージュ戦で後半9分に同点ゴールを決めた。CLでの初得点で、23歳1か月でのゴールは香川真司に次ぐ日本人歴代2位の年少記録。PSVはその後に勝ち越され、ホームで1-2の敗戦となった。

0-1から追いついた後半9分の右足

PSVの本拠地フィリップス・スタディオンで行われた一戦は、現地時間21時(日本時間5日午前5時)にキックオフした。先手を取ったのはベルギーのクラブ・ブルージュだった。前半25分、右サイドからホアキン・セイスが上げたクロスを、FWニコロ・トレソルディが頭で合わせて先制する。

PSVは前半から相手ゴールに迫った。前半7分にはDFセルジーニョ・デストがイヴァン・ペリシッチのパスで抜け出してGKと1対1になったが、元スイス代表GKヤン・ゾマーに防がれる。その後もデストが何度も抜け出したものの決めきれず、0-1で折り返した。後半に入ると、ブルージュのフェリックス・ルマレシャルのシュートがPSVのマウロ・ジュニオールに当たってクロスバーの上をたたき、PSVは追加点を免れている。

均衡が崩れたのは後半9分だった。スヴェン・マイナンスのヒールパスで右サイドを抜け出したルチャレル・ヘールトライダのクロスから、フース・ティルが放ったシュートは相手DFにブロックされる。こぼれ球がペナルティエリア中央に転がると、エリアの外にいた佐野が誰よりも早く走り込んだ。右足の裏でボールを操って相手をかわし、そのまま右足で一振り。シュートは相手DFのセイスに当たってコースが変わり、左ポストの内側をたたいてネットを揺らした。

好セーブを重ねていたゾマーから、ようやく奪った1点だった。

だが、流れは長く続かない。後半20分、マイナンスが同点の場面と同じようにヒールでつなごうとしたボールを奪われると、セイスのスルーパス1本で守備を崩される。抜け出したカルロス・フォルブスがGKマテイ・コヴァーシュとの1対1を制し、ブルージュが再びリードを奪った。PSVは終盤まで攻め続け、試合終了間際にはエスミル・バイラクタレヴィッチが直接FKを狙ったものの、これもゾマーに止められている。2点目は最後まで遠かった。

関連記事:佐野航大、PSVのCL今季初勝利にフル出場 敵地でポルトに1-0

香川真司の22歳8か月に次ぐ年少記録

佐野は2003年9月25日生まれ。CLでのゴールは23歳1か月での記録となり、日本人選手では香川真司の22歳8か月に次ぐ歴代2位の年少記録となった。

香川のCL初ゴールは、ドルトムント時代の2011年11月23日に敵地で戦ったアーセナル戦で生まれた。ロビン・ファン・ペルシに2点を奪われたあとの後半アディショナルタイムに1点を返し、試合は1-2で敗れている。15年前の香川も、今回の佐野も、記念のゴールは黒星の試合で記録したことになる。

CL初ゴールは、公式戦2試合連続の得点でもある。10月31日のエールディビジ第11節ヴィレムII戦で今季2点目を挙げたばかりで、その4日後に欧州の舞台でも結果を出した。今季の公式戦ではこれが14試合目で、得点は3点目となる。移籍後の初ゴールは9月13日のエールディビジ第6節スパルタ・ロッテルダム戦で、4-1で勝った試合で強烈なミドルシュートを突き刺した。それから約1か月半、リーグ戦とCLで続けてゴールを奪い、得点の形も広がりつつある。

関連記事:佐野航大、ヴィレムII戦で今季2点目 PSVは7-0大勝、エールディビジでの今季成績と経歴

岡山からNEC、そしてPSVへ

佐野は米子北高等学校を卒業後、2022年にファジアーノ岡山へ入団してプロのキャリアを始めた。

2023年夏にオランダのNECへ移り、3シーズンを過ごしたあと、2026年8月8日にPSVへの完全移籍が正式に発表された。契約は2031年までの5年で、移籍金は最大で約30億円と報じられている。日本代表には2025年5月に初めて選ばれ、兄の佐野海舟とともに名を連ねた。6月10日のW杯アジア最終予選インドネシア戦で代表デビューしている。

PSVでは移籍直後から中盤の主力に定着した。CLは開幕からここまで4試合すべてに先発し、ブルージュ戦もフル出場している。CLデビューとなったシャフタール・ドネツク戦(1-1)、敵地で1-0の今季初勝利を挙げたポルト戦でも90分を戦った。

オランダでは「不運な敗戦」の声

試合後、オランダのメディアも、CL初ゴールで同点に追いついた佐野の一撃を取り上げた。

主審の後方、ペナルティエリアから離れた位置にいた佐野が誰よりも早くこぼれ球に反応した場面は、日本のファンの間でも話題になった。

ペーター・ボス監督が率いるPSVは、チャンスの数ではブルージュを上回っていた。それでもクロスから先制点を許し、勝ち越し点はカウンターから奪われて、オランダのメディアには「不運な敗戦」と伝える見出しもあった。

勝ち点4で後半戦へ、次はレアル・マドリード

この敗戦で、PSVのリーグフェーズ成績は1勝1分け2敗の勝ち点4となった。開幕のシャフタール戦で引き分け、第2節はRBライプツィヒに0-1で敗戦。第3節のポルト戦で初勝利を挙げたものの、ホームでの1勝を取りこぼした。4試合で奪ったゴールは3つ、失点は4つ。佐野が決めた1点は、今季のCLでチームが挙げた貴重な得点のひとつになった。一方のブルージュは開幕戦を落としてから3連勝で、勝ち点9に伸ばしている。

36チームが戦うリーグフェーズは全8節。上位8チームが決勝トーナメント1回戦へ進み、9位から24位はプレーオフに回る。PSVに残された試合は4つあり、決勝トーナメント進出の望みをつなぐには、ここからの勝ち点の積み上げが欠かせない。

次のCLは11月24日(現地時間)、敵地でのレアル・マドリード戦。第4節でもAEKアテネに敵地で3-2の逆転勝ちを収め、CLのリーグフェーズで開幕4連勝の強豪が相手になる。

2試合連続でゴールを決めた佐野にとって、ベルナベウは自分の力を試す格好の舞台になる。チームの勝利につながるCL2点目を奪えるかが注目される。

[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]

寄稿者

Mika
元ブロガーで日本代表戦や海外サッカーのニュースを中心に、スポーツ・エンタメ分野の記事を執筆してきたWEBライター。これまで執筆した記事は2,000本以上。試合日程や結果、選手のプロフィール、移籍情報、国際大会の仕組みなど、日本代表や欧州リーグに関する記事を長く執筆しており、所属クラブが頻繁に変わる選手、複雑な大会方式、海外との時差がある試合日程などを、初めて読む人にも伝わる形へまとめることを得意としている。主な執筆分野は、日本代表、Jリーグ、海外リーグ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、海外移籍。

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