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鎌田大地がEL後半ATに同点ゴール GKの股下を抜き、町田浩樹のホッフェンハイムと1-1

鎌田大地がEL後半ATに同点ゴール GKの股下を抜き、町田浩樹のホッフェンハイムと1-1

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

クリスタル・パレスの日本代表MF鎌田大地(30)が現地時間11月5日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第4節のホッフェンハイム戦で、後半アディショナルタイム1分に同点ゴールを決めた。0-1から10人で追いついたパレスは1-1で引き分け、勝ち点1を手にする。ホッフェンハイムの日本代表DF町田浩樹もフル出場し、日本人対決は痛み分けに終わった。

10人のパレスが90+1分に追いついた

試合はパレスの本拠地、ロンドンのセルハースト・パークで行われた。キックオフは現地時間5日午後5時45分、日本時間では6日午前2時45分。気温8度の冷え込みの中、観衆は1万8741人だった。パレスは鎌田をジャン=フィリップ・マテタ、イェレミ・ピノと並べて前線に置き、ホッフェンハイムはクリスティアン・イルツァー監督のもと、アンドレイ・クラマリッチ、フィスニク・アスラニらが先発した。

鎌田は開始4分にいきなりネットを揺らす。ゴール前の近い位置から打ち抜いたが、オフサイドの判定で取り消された。直後の7分、パレスは敵陣でボールを失い、ホッフェンハイムの速攻を受ける。ティム・レンペルレの大きな展開から、アレクサンダー・プラスが左足で合わせたボールはGKディーン・ヘンダーソンの下をすり抜けてゴールへ転がり込み、ホッフェンハイムが先制した。

0-1のまま折り返したパレスに、後半は追い打ちがかかった。58分に警告を受けていたMFアダム・ウォートンが、77分にヴァウター・ブルヘルへのファウルで2枚目の警告を受けて退場。残り十数分を10人で戦うことになる。

それでも試合は終わらなかった。

後半の追加タイムは3分。その1分目、55分から入っていたオスカル・ミンゲサが右サイドからクロスを送り、ファーサイドのタイリック・ミッチェルが頭でゴール前へ折り返す。ペナルティーエリア内で待っていた鎌田が、弾んだボールに右足のインサイドを合わせた。力まずに合わせたシュートは、GKオリバー・バウマンの股下を抜けてネットに収まった。

UEFAの公式記録でも、得点は90+1分。ホッフェンハイムは、勝利まで残りわずかの場面で勝ち点2を失った。

GKの股下を抜けたシュート

このゴールが日本で注目を集めた理由は、ボールの通り道にある。

GKバウマンの股下を抜いた点は、各報道でほぼ共通している。そのうえで、中継映像を紹介した報道では、シュートが76分から入っていたDFベルナルドの足元を通り、さらにDF町田とGKバウマンの股下を抜けていったと伝えられ、「トリプル股抜き」とも紹介された。ネット上では、「神過ぎてマジで見ててよかった」「仕事しすぎ」といった投稿が相次いだという。

中継で解説を務めた戸田和幸は、この一撃について「強いシュートじゃないってところが。」と話し、力みやすい最後の時間帯に視野を確保してコースを狙った技術を称えた。

地元の空気も、この1点で変わったようだ。前半を終えた時点ではスタンドからパレスへのブーイングが響いたが、鎌田の同点弾でセルハースト・パークは沸き、英国の報道でも今季のホームでは珍しい歓喜の瞬間と伝えられた。

関連記事:町田浩樹、ホッフェンハイムでヘディング弾 左膝前十字靭帯断裂で昨季ほぼ全休から復活

左CBでフル出場の町田浩樹、最後に許した1点

ホッフェンハイムの町田は左センターバックで先発し、交代することなく最後までピッチに立った。中央でコンビを組んだのはトルコ代表のオザン・カバクで、カバクは開始6分に警告を受けている。前半7分の先制点を守り、10人になったパレスの反撃もしのぎ続けていたが、終了直前に鎌田のシュートでゴールを割られた。

町田は2025年夏にベルギーのユニオン・サン=ジロワーズからホッフェンハイムへ移ったが、加入直後のブンデスリーガ開幕節で左膝の前十字靭帯を断裂し、2025-26シーズンは公式戦2試合の出場にとどまった。復帰した今季は10月15日のEL第2節ベシクタシュ戦で加入後初ゴールを挙げており、欧州の舞台で日本代表の鎌田と顔を合わせる一戦となった。

ホッフェンハイムはEL開幕から2連敗のあと、第3節でリヨンに3-0で勝ち、この試合で連勝を狙っていた。パレスも第1節でレフ・ポズナンに4-0と大勝したあと、リヨンに2-3、ベシクタシュに2-2と勝ち切れない試合が続いていた。

節クリスタル・パレスホッフェンハイム
第1節○4-0 レフ・ポズナン●0-2 OFIクレタ
第2節●2-3 リヨン●2-3 ベシクタシュ
第3節△2-2 ベシクタシュ○3-0 リヨン
第4節△1-1 ホッフェンハイム△1-1 クリスタル・パレス

(○は勝ち、●は負け、△は引き分け。UEFA公式記録)

どちらも取りこぼしの許されない直接対決は、最後の1プレーで勝ち点を分け合った。先制したホッフェンハイムには逃げ切れなかった悔しさが残り、パレスにとっては数的不利を跳ね返して奪った1点になる。

今季公式戦4点目、EL2点目のゴール

鎌田にとって、この同点弾は今季の公式戦4点目で、ELでは2点目となった。内訳はELで2点、プレミアリーグとリーグカップで1点ずつだ。ELでは第2節のリヨン戦(2-3)でも終盤にゴールを決めている。

愛媛県出身の鎌田は、京都の東山高等学校からサガン鳥栖に入り、2017年にドイツのアイントラハト・フランクフルトへ移籍。2021-22シーズンにはフランクフルトのEL優勝に貢献し、準決勝のウェストハム戦でもゴールを決めた。ELは鎌田が実績を重ねてきた大会で、ネット上で「EL番長」と呼ばれる理由もそこにある。イタリアのラツィオを経て2024年にパレスへ加わり、2026年夏には2027年6月までの契約延長が発表された。

パレスは今季からピエール・サージュ監督が率いる。ただ、プレミアリーグでは3連敗で18位と降格圏に沈み、監督の去就が取り沙汰されていた。英国の報道では、この勝ち点1でサージュ監督が当面は職にとどまるとの見方も出ている。

順位はパレス21位、ホッフェンハイム23位

ELのリーグフェーズは36チームが1つの順位表で争い、各チームが8試合を戦う。上位8チームがベスト16へ直接進み、9位から24位はプレーオフに回る仕組みだ。

順位チーム成績(4試合)得失点勝ち点
21位クリスタル・パレス1勝2分1敗9得点6失点5
23位ホッフェンハイム1勝1分2敗6得点6失点4

(UEFA公式の順位表、11月7日時点)

パレスはEL2試合連続の引き分けで勝ち点を5に伸ばした。ベスト16へ直接進める8位のベシクタシュとの差は勝ち点2だ。ホッフェンハイムはプレーオフ圏内の23位で、24位のシュトゥルム・グラーツとは同じ勝ち点4だ。

次の第5節は現地時間11月26日。パレスはホームで久保建英のいるレアル・ソシエダと、ホッフェンハイムはホームでシュトゥルム・グラーツと対戦する。パレス対レアル・ソシエダのキックオフは日本時間27日午前5時の予定だ。

[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]

寄稿者

Mika
元ブロガーで日本代表戦や海外サッカーのニュースを中心に、スポーツ・エンタメ分野の記事を執筆してきたWEBライター。これまで執筆した記事は2,000本以上。試合日程や結果、選手のプロフィール、移籍情報、国際大会の仕組みなど、日本代表や欧州リーグに関する記事を長く執筆しており、所属クラブが頻繁に変わる選手、複雑な大会方式、海外との時差がある試合日程などを、初めて読む人にも伝わる形へまとめることを得意としている。主な執筆分野は、日本代表、Jリーグ、海外リーグ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、海外移籍。

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