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丸元大五郎、守屋龍之介を1回KOで日本ユースSフェザー級初防衛 デビューから7戦全KO

丸元大五郎、守屋龍之介を1回KOで日本ユースSフェザー級初防衛 デビューから7戦全KO

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

日本ユース・スーパーフェザー級王者の丸元大五郎(24)=大成=が11月7日、大阪・堺市産業振興センターで挑戦者の守屋龍之介(25)=KWORLD3=を1回1分20秒KOで下し、初防衛に成功した。ボディーへの攻撃で3度倒す一方的な内容で、プロデビューからの戦績は7戦7勝7KO。挑戦者は大阪商業大学ボクシング部の2学年先輩だった。

ボディーで3度倒して80秒、テンカウントの決着

試合はMRジムと大成ジムが主催した「MR最強マッチ vol.11 南栄商事 PRESENTS TAISEI BOXING PROMOTION vol.30」のメインイベントで、日本ユース・スーパーフェザー級タイトルマッチ8回戦として組まれた。両者は前日の11月6日、大阪市内の関西JBC事務局で行われた計量で、ともにリミットの58.9キロをクリアしている。

開始から強引に攻め込んだのは守屋だった。丸元は守りを固めて相手のパンチを見極め、ボディーへのストレートで最初のダウンを奪う。守屋はいったん立ち上がった。

丸元は手を緩めず、追撃でさらに2度倒した。3度目のダウンから守屋は立ち上がれず、テンカウントで試合が終わった。

1回1分20秒。わずか80秒の防衛戦だった。

丸元は前日計量の場で前半での決着を予告し、相手が1ラウンドから前に出て奇襲を仕掛けてくることも読んでいた。その読みどおりに出てきた先輩を、守りから崩してボディーで仕留めた内容となった。

大学の先輩が対戦を受け、後輩の丸元に火がついた

守屋は丸元と同じ大阪商業大学ボクシング部の出身で、学年は2つ上にあたる。ただ、丸元は大学1、2年生のころに腰を痛めて部の練習にほとんど参加しておらず、学生時代に2人が拳を合わせた機会はなかった。プロ入り後に一度だけスパーリングをしたことがあり、食事や温泉に一緒に出かけたこともあったという。

対戦が決まった経緯について、丸元は10月下旬のインタビューで、ジムが防衛戦の相手として何人かにオファーを出していたと明かしている。知り合いの守屋は断るだろうと思っていたが、守屋は対戦を受けた。それで気持ちに火がついたと丸元は語っていた。

守屋の側も、先輩としての意地を口にしていた。2025年の西日本ライト級新人王で、同年の全日本新人王決定戦では出畑力太郎=マナベ=とダウンを奪い合う激闘の末に敗れている。試合前の戦績は4勝3KO1敗。初めてスーパーフェザー級のリングに上がり、計量後には、どちらかが必ず倒れると話し、KOでの勝利だけを狙うと宣言していた。試合でも開始から強引に攻め込んだが、丸元の初回のボディーに沈んだ。

7月に初戴冠、9月にWBC世界ユース王座、45日後に初防衛

丸元が日本ユース王座を手にしたのは2026年7月12日だった。大阪・豊中市の176BOXで行われた王座決定戦で、池上いつ己=八王子中屋=に1回2分22秒TKO勝ち。初回から打ち合いを挑んできた池上に右ストレートで最初のダウンを奪い、立ち上がったところへ連打をまとめてストップを呼び込んだ。プロ5戦目、すべてKO勝ちでの初タイトルとなった。

日本ユース王座は、24歳未満のA級(8回戦以上)ボクサーなどを対象としたタイトルだ。アマチュア時代を含めても、丸元にとって初めて手にしたタイトルだった。

勢いは止まらない。9月23日には亀田興毅がファウンダーを務める「3150FIGHT 11」のセミファイナルに登場。大阪・住吉区民センターで行われたWBC世界ユース・スーパーフェザー級王座決定戦に出場し、フィリピンのユース王者チャーリー・アドトゥーンと無敗同士で対戦した。初回から打ち合いとなった試合で、丸元は3回に右ボディーでぐらつかせると連打をまとめ、3回1分4秒TKO勝ち。2本目のベルトを肩にかけた。

守屋戦はその45日後。ふだんは試合後に10日近く休むところを、WBC世界ユースの試合から5日後には練習を再開していたという。守屋戦で懸けられたのは日本ユース王座だけで、WBC世界ユース王座は対象外だった。

元東洋太平洋王者の父、U15全国3連覇からプロへ

丸元は2002年8月10日、兵庫県三田市生まれ。父は元東洋太平洋ウエルター級王者で、所属する大成ジムの会長を務める丸元大成だ。父の影響で小学1年生からボクシングを始め、中学時代にはU15の全国大会で3連覇を果たしている。

高校は大阪の興国高等学校、大学は大阪商業大学へ進んだ。2023年には国体と全日本選手権のライト級でいずれも3位に入り、2024年度の関西学生リーグでは最優秀選手賞を受けている。アマチュア戦績は36戦30勝6敗。2025年4月、B級(6回戦)でプロデビューを果たした。

順風満帆に見える経歴だが、約3年にわたって故障で実戦練習から離れた時期がある。父の大成会長は8月の会見で、その間も地道な練習をやめなかった息子の姿を見て「チャンピオンになると確信した」と語っていた。

身長178センチの右のボクサーファイター。8月の会見では「一番はパンチ力ではなくタイミング」と話し、倒しにいくよりも、ラウンドの中で自然に倒せるボクシングを目指していると説明している。7戦すべてのKOは、その言葉どおりの数字だ。

同じ興行のほかの試合結果

同じ興行で行われたほかの主な試合の結果は、次のとおり。

試合勝者敗者結果
フライ級8回戦岩﨑圭祐(オール)浅海勝太(MR)7回1分24秒負傷判定2-1
56.2キロ6回戦野口留歌(MR)カールン・プームラー(タイ)1回1分30秒TKO
フェザー級6回戦空志(オキナワ)坂上蓮(MR)判定2-0
女子アトム級6回戦坂本望愛(大成)渡邉恵(TEAM10COUNT)判定3-0

大成ジムからは女子アトム級の坂本望愛も判定勝ちを収め、メインの丸元とともにジム主催興行で白星を並べた。

来年は日本、アジアのタイトルへ

丸元は7月に日本ユース王座を手にした際、ベルトを「通過点」と表現し、「父を超えるのは大前提」とも話していた。9月にWBC世界ユース王座を手にした後も「これは通過点。世界ランキングを上げていきたい」と語っている。父が届かなかった世界のリングが、その先の目標にある。

7月に王座を手にした時点で、丸元はすでに東洋太平洋スーパーフェザー級のランキングに入っていた。大成会長はそのとき、上のタイトルについて「急がず、来年あたりに挑戦させたい」と話している。初防衛を初回KOで終えた丸元は、来年、日本王座とアジアのタイトル獲得に照準を合わせる。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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