谷口将隆、再起戦の前日計量を48.8キロでパス 11月4日後楽園でトリニダード戦、目標は2階級制覇

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プロボクシング元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(32)=ワタナベ=が11月3日、東京都内で再起戦の前日計量に臨み、48.8キロでパスした。11月4日に後楽園ホールで開かれる「TREASURE BOXING PROMOTION 15」のメインで、フィリピンのエルソン・トリニダードとライトフライ級8回戦を戦う。4月の世界戦で敗れてから約7カ月、10月に長男が生まれてから初めての試合だ。
谷口は48.8キロ、トリニダードは再計量でリミット
計量は11月3日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)本部事務局であった。ライトフライ級のリミットは48.9キロ。谷口はそれを100グラム下回る48.8キロで、1回目の計量でクリアした。
相手のトリニダード(28)は、1回目の計量でリミットを100グラム超えた。再計量でちょうど48.9キロに収め、試合は予定どおり組まれる。トリニダードは東洋太平洋(OPBF)ミニマム級10位で、戦績は17戦10勝(6KO)6敗1分け。ランキングは1階級下のミニマム級で、8月にはミニマム級の東洋太平洋王座を争った選手が、今回はライトフライ級のリミットに合わせてきた。
谷口の戦績は27戦21勝(15KO)6敗。ライトフライ級ではWBO6位、WBC9位、WBAとIBFで11位と、主要4団体すべてで世界ランキングに名前がある。この8回戦は「世界前哨戦」と銘打たれている。
計量後、谷口は目指すのは2階級制覇だと話し、そのために11月4日はやるべきことをやると語った。試合は急に決まったが、準備はしっかりできたという。
4日の後楽園ホールは17時45分開始
TREASURE BOXING PROMOTIONは、元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏が手がける興行だ。15回目の大会は帝拳プロモーションとDANGANが共催し、主催者の告知では11月4日(水)の17時15分に開場、17時45分に始まる。後楽園ホールの興行案内も開始を17時45分としている。メインの開始時刻は発表されていない。
前日計量の結果を含め、11月4日の主な対戦カードは次のとおりだ。
| 試合 | 対戦(所属) | 前日計量 |
|---|---|---|
| メイン ライトフライ級8回戦 | 谷口将隆 | 48.8キロ/ |
| ライト級8回戦 | 本多俊介 | 61.2キロ/ |
| 60.0キロ契約8回戦 | ジェイソン・ | 58.9キロ/ |
セミファイナル格の本多は日本ライト級4位につける。60キロ契約の鈴木はOPBFスーパーフェザー級5位で、タイトル挑戦へ向けた一戦になる。
このほか、ライト級8回戦で英豪と加藤レイズ亜礼史、女子ライト級4回戦でレイ・マンリ(中国)と高橋瑠伊が対戦する。
興行はU-NEXTが独占でライブ配信し、11月4日時点で見放題の対象になっている。配信ページの案内では配信開始は17時50分、開演は18時の予定と表示されており、会場の開始時刻とは表記が異なる。見逃し配信は12月23日23時59分まで見られる。U-NEXTは10月28日、この大会を含む11月から12月のボクシング10興行の独占配信を発表していた。
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4月の世界戦から7カ月、「闇に落ちた」時期
再起戦と呼ばれる理由は、前の試合にある。
谷口は4月3日、同じ後楽園ホールでWBA・WBO世界ライトフライ級統一王者のレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に挑んだ。勝てばWBOミニマム級に続く世界2階級制覇となる一戦。しかし5回にダウンを奪われ、判定0-3で敗れた。
敗戦のあと、谷口は体づくりからやり直した。5月に練習を再開し、6月からは本格的にジムワークへ戻る。取り組んだのは、競ったラウンドでもジャッジに自分のポイントとして見てもらうための「見せ方」で、本人は以前からの課題だったと話している。
ただ、すぐに結果は出なかった。考えても思い通りの動きにならない時期が2〜3カ月続き、谷口はそのころを「闇に落ちた」と表現した。抜け出してからは「心と体が軽くなった」といい、うまくいかないことも大事だと受け止められるようになったという。
10月15日に長男誕生、父として初めてのリング
大きな変化は私生活にもあった。10月15日、2022年9月に結婚した妻との間に第1子となる長男が生まれた。出産は、試合へ向けた最後の減量の時期と重なった。
谷口は計量後、もともと子どもは好きだったが、自分の子どもがいちばんかわいいと話した。減量で苦しいときも子どもの顔を見て、頑張ろうと思えたという。これまでは自分のこととして頑張るしかないと思っていたが、自分のこと以外にも頑張る理由ができた、とも話している。
谷口は10月17日、自身のインスタグラムで長男の誕生を報告し、投稿を「11/4再起戦必勝」の言葉で締めていた。
関連記事:谷口将隆、長男誕生を報告 次の試合は11/4後楽園でトリニダードと再起戦
計量後には、記事を谷口が大人になったという言葉で締めてほしい、とも話している。
6敗からの世界2階級制覇へ
谷口は1994年1月19日、神戸市生まれ。神戸第一高等学校から龍谷大学へ進み、2016年4月3日にワタナベジムからプロデビューした。2019年2月の初の世界挑戦では、WBO世界ミニマム級王者ビック・サルダール(フィリピン)に判定で敗れる。それでも2021年12月14日、両国国技館で同級王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)を11回TKOで破り、2度目の挑戦で世界王者になった。2022年4月の初防衛戦では、前日計量で体重超過した石澤開を11回TKOで退けている。2023年1月6日、大阪でメルビン・ジェルサレム(フィリピン)に2回TKOで敗れて王座を失い、その後ライトフライ級へ上げた。
新しい階級でも足踏みが続いた。2024年12月には、IBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦を兼ねたOPBF同級タイトルマッチでタノンサック・シムシー(タイ)に1-2の判定で敗れる。2025年8月に日本とOPBFのライトフライ級王座を同時に手にし、そこから2026年4月の世界挑戦へたどり着いた。
戦績にある6つの黒星について、谷口は自ら触れた。調べてみたところ、6敗してから2階級制覇を果たした日本人選手はいなかったといい、だからこそその記録を自分で作りたいと語っている。
ライトフライ級の世界王座には、WBAに吉良大弥(志成)、WBCに岩田翔吉(帝拳)と、日本人王者が2人いる。国内には世界をうかがう若手も多く、同級の世界戦線は国内でも争いが激しい。谷口は、世界タイトル戦で負けたばかりで大きなことは言えないとしたうえで、まず11月4日に勝ち、その争いの中に入っていきたいと話した。
トリニダードにとっても再起戦になる。8月、北野武郎(大橋)とのOPBF東洋太平洋ミニマム級王座決定戦で判定負けして以来のリングだ。谷口は10月の試合決定時、トリニダードは過去2回来日して2敗だとしたうえで、「独特なリズムや打ち方で、決して侮れる相手ではない」と警戒を口にしていた。
4月の世界挑戦で届かなかった2本目のベルトへ、まずは8回戦の白星が要る。32歳の元世界王者は、父になって初めての試合へ向かう。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 久遠(KUON)]








































































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