谷口将隆、長男誕生を報告 次の試合は11/4後楽園でトリニダードと再起戦

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プロボクシング元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(32)=ワタナベ=が10月17日、自身のインスタグラムで第1子となる長男が10月15日に誕生したと報告した。谷口は11月4日、東京・後楽園ホールでフィリピンのエルソン・トリニダード(28)とライトフライ級8回戦を戦う。4月の世界戦で敗れて以来の再起戦で、父親になって初めての試合だ。
10月15日14時29分、2746グラムの長男が誕生
谷口は10月17日、インスタグラムに写真数枚とともに「2026/10/15 14時29分 2746g 長男が元気よくこの世に誕生してくれました」とつづった。出産した妻には「命懸けで出産してくれた妻には感謝と尊敬でいっぱいです。本当にありがとう。本当にお疲れ様。」と言葉を贈っている。
投稿は「これからは3人と1匹の家族で仲良く幸せに暮らしていきます」と続き、最後は「そして11/4再起戦必勝。」で締めくくられた。ハッシュタグには「#谷口パパになるってよ」。祝福の報告に、2週間余り後に控える試合への決意を添えた投稿となった。
谷口は2022年9月、龍谷大学時代に知り合った一般女性と結婚した。それから約4年で、家族が1人増える。
11月4日はトリニダードとライトフライ級8回戦
次の試合は、11月4日(水)に後楽園ホールで開かれる「TREASURE BOXING PROMOTION 15」のメインイベントだ。主催のトレジャー・ボクシング・プロモーションは元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏が代表を務め、10月9日に対戦カードを発表した。カードはライトフライ級8回戦で、主催者はこの試合を「世界前哨戦」と位置づけている。
相手のエルソン・トリニダードはフィリピンのボクサーで、OPBF東洋太平洋ミニマム級10位。報道によると、プロ戦績は17戦10勝(6KO)6敗1分けだ。谷口は試合決定にあたり、「トリニダード選手は、過去2回来日して2敗ですが、タイトル戦にも関わっていますし、独特なリズムや打ち方で、決して侮れる相手ではないです」と警戒を口にした。
谷口は現在、WBO世界ライトフライ級6位につける。報道によると、WBC9位、WBA10位、IBF11位にも名前があり、プロ戦績は27戦21勝(15KO)6敗だ。興行はU-NEXTで独占ライブ配信される。
\ TBP15はU-NEXTで独占ライブ配信 /
同じ興行のセミファイナルでは、本多俊介(E&Jカシアス)と柳堀隆吾(花形)がライト級8回戦で拳を交える。同じ後楽園ホールでは11月21日にも「TREASURE BOXING PROMOTION 16」が組まれ、元東洋太平洋・日本フライ級王者の飯村樹輝弥(角海老宝石)が再起戦に臨む。TBプロモーションは11月に2大会を続けて開き、どちらも世界戦で敗れた選手の立て直しの場になる。
再起戦の理由は4月のサンティアゴ戦
「再起戦」と呼ばれるのは、前の試合で敗れているからだ。
谷口は4月3日、後楽園ホールでWBA・WBO世界ライトフライ級統一王者のレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に挑んだ。「TREASURE BOXING PROMOTION 12」のメインで、シリーズ初の世界戦。谷口にとっては王座を失って以来、約3年ぶりの世界戦だった。序盤は前に出てプレッシャーをかけたが、5回に右フックを合わされてダウン。その後はリングを広く使う王者を捕まえきれず、判定は0-3(113-114、111-116、110-117)だった。
勝てばWBOミニマム級に続く世界2階級制覇と、2団体の統一王者になれる一戦。サンティアゴは岩田翔吉、高見亨介(ともに帝拳)に続いて日本人に3連勝し、谷口のベルト奪取はならなかった。試合後、谷口は「負けたばかりで何も考えられてない。真っ白」と声を絞り出し、「(5回に)ダウンを取られてからサンティアゴ選手が楽になった。もったいない勝負のポイントだった」と唇をかんだ。
4月3日は、谷口が2016年にプロデビューしてちょうど10年の日でもあった。節目の世界戦を落としてから、11月4日の再起戦までは約7カ月となる。
神戸から世界王座へ、谷口のこれまで
谷口は1994年1月19日生まれ、兵庫県神戸市の出身。神戸第一高等学校から龍谷大学へ進み、大学ではボクシング部の主将を務めた。2014年度の国体ではライトフライ級で準優勝。アマチュア時代は74戦55勝(16KO)19敗の戦績を残し、ワタナベジムから2016年4月3日にプロデビューした。
世界の壁は厚かった。2019年2月、WBO世界ミニマム級王者ビック・サルダール(フィリピン)への初挑戦は0-3の判定負け。それでも国内で日本ミニマム級王座を手にし、2021年12月14日、両国国技館で同級王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に11回1分8秒TKO勝ちを収め、2度目の挑戦で世界王者になった。セコンドには、ジムの同期で同い年の京口紘人がついていた。大学時代のライバルでもある京口は、先に世界王者になっていた。「2人で世界王者に」という目標がかなった試合後、谷口は「デビューして5年間ずっと(ベルトを)追い続けてきた。今は夢じゃないかなと思う」と語っている。
2022年4月の初防衛戦では、前日計量で体重超過した石澤開を11回TKOで退けた。しかし2023年1月6日、約5年半ぶりの地元・関西のリングとなったエディオンアリーナ大阪で、メルビン・ジェルサエム(フィリピン)に2回TKOで敗れ、ベルトを失った。
その後はライトフライ級へ階級を上げる。2023年8月の堀川謙一戦では顎を骨折しながら判定勝ちした。2024年12月には、IBF世界ライトフライ級挑戦者決定戦を兼ねた東洋太平洋同級タイトルマッチでタノンサック・シムシー(タイ)に1-2の判定で敗れ、勝者に約束されていたIBF2位の座を逃した。2025年8月には日本と東洋太平洋のライトフライ級王座を同時に手にし、日本王座では2階級を制覇。そこから2026年4月の世界再挑戦にたどり着いた。
「過去最強の自分を作る」父として臨む一戦
谷口は試合決定にあたり、「4月の世界戦で敗れたにもかかわらず、また試合を組んでくださることに大変感謝しています」と語った。現役を続ける理由もはっきりしている。「世界2階級制覇を成し遂げると決めて、現役続行を決意しました」。
そのうえで「再び世界戦線に戻るために、良い勝ち方ができるよう、やるべきことをやり残すことなく。次戦だけに集中して、しっかりと過去最強の自分を作ります」と意気込みを明かしている。
世界ランキングに名前を残す谷口が再び挑戦権をつかむには、11月4日の8回戦で内容のある勝ち方を見せる必要がある。
長男の誕生から20日後のリング。インスタグラムの投稿を「再起戦必勝」で結んだ32歳の新米パパは、世界2階級制覇の目標に向けて、もう一度後楽園ホールのリングに上がる。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]














































































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