坂井優太がWBAバンタム級7位、片岡雷斗はライトフライ級9位 揃ってWBA世界ランキング入り

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WBA(世界ボクシング協会)が現地10月31日(日本時間11月1日)に10月度の世界ランキングを発表し、大橋ジムの坂井優太(21)がバンタム級7位、片岡雷斗(20)がライトフライ級9位に新たに入った。2人は10月29日、東京・後楽園ホールの同じ興行で勝っている。坂井は世界ランカーのペッチ・ソー・チットパッタナを4回KO、片岡はプロ3戦目で東洋太平洋王座を手にしたばかりだ。
WBA10月度ランキング、2人が同時に名前を連ねる
WBAが公表した10月度のランキングは、10月1日から31日までの試合結果を反映したものだ。バンタム級の7位に「YUTA SAKAI」、ライトフライ級の9位に「RAITO KATAOKA」の名前がある。報道によると、2人とも前回の9月度はWBAのランキングに入っておらず、今回が新規のランク入りとなった。
坂井はすでにIBFで同級10位に入っており、今回WBAでも15位以内に名前が載った。片岡は3月24日のデビューから約7カ月で、WBAの上位10人に入っている。同じジムの同じ興行で勝った2人が、そろってひとつ上の段階へ進む。
バンタム級は日本人が多い階級で、10月度の15人のうち7人が日本人だ。正規王者も帝拳ジムの増田陸で、日本人の顔ぶれは次のとおり。
| 順位 | 選手(所属) | 前回からの動き |
|---|---|---|
| 正規王者 | 増田陸 | ― |
| 1位 | 堤聖也 | 変動なし |
| 3位 | 那須川天心 | 変動なし |
| 5位 | 比嘉大吾 | 変動なし |
| 7位 | 坂井優太 | 新たにランク入り |
| 9位 | 武居由樹 | 8位から後退 |
| 11位 | 井岡一翔 | 10位から後退 |
| 13位 | 秋次克真 | 12位から後退 |
スーパー王者は米国のジェシー・ロドリゲスが務める。坂井が7位に入ったことで、武居、井岡、秋次がひとつずつ順位を下げた。
ライトフライ級では、WBAの正規王者が志成ジムの吉良大弥、WBAとWBOの統一王者がプエルトリコのレネ・サンティアゴだ。1位は空位扱いで、片岡は9位。日本人ではほかに谷口将隆が11位に入っている。
坂井優太、81勝の世界ランカーを4回KO
坂井がランク入りを決めたのは、10月29日の54.0キロ契約8回戦だった。相手はタイのペッチ・ソー・チットパッタナ(32)。WBC世界バンタム級6位のサウスポーで、試合前の戦績は83戦81勝(54KO)2敗。2つの黒星は2018年12月の井上拓真戦と2024年10月の中谷潤人戦で、いずれも日本で戦った世界戦だった。
坂井にとっては、プロ9戦目で初めての世界ランカー戦となった。初回からジャブと左のカウンターで主導権を握り、4回に左の一撃でペッチを倒す。そのまま10カウントが数えられ、4回2分KO勝ち。中谷戦以来2度目のKO負けとなったペッチの戦績は、81勝(54KO)3敗となった。
所属ジムの大橋秀行会長は試合前、判定勝ちでもよいと話していた。倒し切って勝った坂井は、デビューからの連勝を9(8KO)に伸ばしている。報道によると、試合後の坂井は自己採点を「今日の出来は50点」とし、「もっと上を目指していきます」とも語った。世界王者になってからがスタートだという考えも口にしている。
次戦について、大橋会長は地域タイトルに挑ませ、世界挑戦へつなげる計画を示している。日程と相手は11月2日時点で発表されていない。
関連記事:坂井優太、ペッチとの8回戦へ計量クリア 81勝2敗の相手、2敗は井上拓真と中谷潤人だけ
片岡雷斗、プロ3戦目で東洋太平洋王座
同じ興行のメインで、片岡はOPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦10回戦に臨んだ。相手は同級1位のアルアル・アンダレス(フィリピン)。2019年にミニマム級でWBA世界王座に挑んだ経験を持ち、IBFとWBCでも世界ランクに入る選手だった。
片岡は自身初の10回戦で、手数の多いコンビネーションで試合を進めた。タフな相手は簡単には倒れず、試合は自己最長の9回へ。この回に連打でレフェリーストップを呼び込み、9回2分56秒TKOで空位の王座を手にした。プロ戦績は3戦3勝(3KO)となる。
プロ3戦目での東洋太平洋王座の奪取は、国内男子の最速タイ記録だ。これまで堤駿斗(志成)、横山葵海(ワタナベ)、森脇唯人(ワールドスポーツ)が3戦目でこの王座を手にしており、片岡はその記録に並んだ。試合後には、初めてのベルトを「重い」と表現している。
大橋会長は、国内最速の記録そのものには興味がないとしながらも、次戦で世界に挑ませる考えを示した。報道によると、階級はミニマム級とライトフライ級のどちらにするかを検討している。実現すれば4戦目での世界挑戦となり、国内最速での世界挑戦になると報じられている。
関連記事:片岡雷斗、東洋太平洋王座決定戦の前日計量をクリア 3戦目での戴冠なら国内男子最速タイ
尼崎と佐倉から大橋ジムへ、2人のアマチュア時代
坂井は2005年5月生まれ、兵庫県尼崎市の出身。トレーナーでもある父と幼いころからボクシングに打ち込み、兵庫県立西宮香風高等学校に進んだ。1年夏のインターハイから出場した全国大会で勝ち続け、高校6冠。2022年にはスペインで開かれたIBAユース世界選手権のバンタム級で金メダルに輝き、国体の少年男子バンタム級も2022年と2023年に連覇した。世界ユースの優勝を合わせて「アマ7冠」と紹介されることが多い。
高校3年のとき大橋ジムから誘いを受け、プロ入りを決めた。デビューは2024年6月25日の後楽園ホールで、2回TKO勝ち。2026年6月には元東洋太平洋王者のフローイラン・サルダール(フィリピン)を7回TKOで下し、連勝を8に伸ばしていた。
片岡は2006年7月生まれ、千葉県佐倉市の出身だ。習志野市立習志野高等学校でタイトルを重ね、2023年にはアジアユース選手権で優勝した。アマチュアで6冠を手にし、「ザ・サンダー」の愛称を持つ。2024年12月に2028年ロサンゼルス五輪を目指してアマチュアのまま大橋ジムに所属したが、1年後の2025年12月にプロ転向を表明する。デビュー戦は2026年3月24日で、当時日本ランカーだった大橋波月(湘南龍拳)に6回TKO勝ちした。
10月29日の興行では、弟の片岡叶夢(18)も第1試合で1回KO勝ちしている。兄弟がオープニングとメインで勝ち、メインの兄はベルトと世界ランクを同時に手に入れた。
関連記事:片岡叶夢、1回1分28秒KOで2戦連続KO A級昇格、習志野市立習志野高等学校で高校3冠
10月度ランキングで動いたほかの日本人
同じ10月度ランキングでは、ほかの階級でも日本人の順位が動いた。フェザー級では亀田和毅が3位から2位に上がり、1位のミルコ・クエジョ(アルゼンチン)に次ぐ位置へ。中野幹士(帝拳)は2位から4位に下がった。
スーパーフライ級では、10月9日に韓国・ソウルでWBAアジア同級王座を手にした桑原拓(大橋)が新たに6位へ入り、WBOアジアパシフィック王者の川浦龍生(三迫)は4位でランキングに復帰した。ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)の2位、坪井智也(帝拳)の3位は変わっていない。
関連記事:亀田和毅、WBAフェザー級2位に上昇し王座決定戦の可能性 1位ミルコ・クエジョの戦績
大橋ジムからは坂井、片岡、桑原の3人が今回のランキングで名前を加えた。坂井は地域タイトル、片岡は世界挑戦と、2人が次に向かう場所はそれぞれ違う。7位と9位からどこまで上がるのか、次の試合で答えが出る。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 久遠(KUON)]







































































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