MediaDogs

新着記事

波田大和、V5戦の前日計量をクリア 父は大相撲の行司・木村寿之介、7日に佐川遼と対戦

波田大和、V5戦の前日計量をクリア 父は大相撲の行司・木村寿之介、7日に佐川遼と対戦

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

ボクシングの東洋太平洋スーパーフェザー級王者・波田大和(29)=帝拳=が11月6日、5度目の防衛戦(V5戦)に向けた前日計量に臨み、リミットより100グラム軽い58.8キロでクリアした。挑戦者で同級7位の元日本フェザー級王者・佐川遼(32)=三迫=も同じ58.8キロでパス。試合は11月7日、東京・後楽園ホールの「DYNAMIC GLOVE on U-NEXT vol.49」のメインイベントで行われる。波田の父は大相撲の三役行司・木村寿之介だ。

両者58.8キロで一発クリア V5戦は後楽園ホールのメイン

前日計量は11月6日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。スーパーフェザー級のリミットは58.9キロ。王者の波田、挑戦者の佐川とも100グラム下回る58.8キロを1回でクリアし、翌日の試合に向けた準備を終えた。

東洋太平洋王座は、東洋太平洋ボクシング連盟(OPBF)が認定する地域タイトル。「V5」は5度目の防衛を指す。波田は2024年6月に当時の王者・坂晃典を3回TKOで破って東洋太平洋王座に就き、2026年7月4日には日本同級王者の奈良井翼=RK蒲田=を2-0の判定で下して4度目の防衛に成功した。東洋太平洋同級1位でもあった日本王者との王者対決を制し、ベルトを守り抜いた。佐川戦はそれ以来、約4カ月ぶりのリングとなる。対戦は9月上旬に主要カードとして発表され、2カ月あまりの準備期間を経て計量の日を迎えた。

減量について、波田はいつも通りきつかったとしながらも「自分の仕事」と言い切った。掲げたテーマは苦手の克服だ。佐川とは4〜5年前にスパーリングをしたことがあり、右構えの技巧派でパンチを当てにくい相手という印象が残っているという。

パワーだけに頼らず、その使い方を見せたいとも話した。目指すのは、誰が見ても勝ったと分かる内容での勝利だ。勇気を持って打ち込む姿勢を口にし、「思い切りアピールしたい」と締めくくった。

計量会場では、キングオブコント2026を制したお笑いコンビ「ジェラードン」のライブシャツを身に着けていた。数年前から応援し、劇場のライブにも足を運ぶほどのファンだという。

父は三役行司・木村寿之介、伯父は元小結・旭道山

波田は相撲一家の出身として知られる。父は大相撲の行司・木村寿之介(きむら ひさのすけ)。行司は土俵で取組を裁き、勝ち名乗りを上げる役目を担う。日本相撲協会の行司一覧では本名を波田寿和とし、格付けは三役行司、所属は大島部屋となっている。行司の格付けで三役行司は、最上位の立行司(木村庄之助・式守伊之助)に次ぐ位置だ。

伯父は大相撲の元小結・旭道山。土俵の上で裁く父と、土俵で戦った伯父を持つ家に生まれながら、波田が選んだのはボクシングのリングだった。

埼玉県草加市出身の左ボクサーファイター。アマチュアで48戦39勝9敗の成績を残し、2015年10月3日にプロデビューし、2回KO勝ちを収めた。プロでは日本スーパーフェザー級ユース王座を経て、東洋太平洋のベルトにたどり着く。

スタイルはサウスポーの強打者。日本プロボクシング協会は7月の奈良井戦の見どころで、足と右ジャブでリズムをつくり、踏み込んで放つ左ストレートと右フックを武器に挙げていた。

戦績は22戦19勝(17KO)2敗1分け。KO率は8割近くに達する。世界ランキングではWBC5位、WBA12位、IBF15位に名を連ねる。7月の奈良井戦の前はWBC9位、WBA13位で、王者対決を制して順位を上げた。佐川戦は、世界挑戦を見据えた一戦と位置づけられる。

王座に就いてからの歩みは次のとおり。

時期相手結果
2024年6月坂晃典(仲里)3回TKO勝ちで王座を奪う
2025年4月渡邊卓也(DANGAN)5回TKO勝ち(初防衛)
2025年8月神足茂利(M.T)12回引き分け(2度目の防衛)
2026年3月金泰善(韓国)5回TKO勝ち(3度目の防衛)
2026年7月奈良井翼(RK蒲田)2-0の判定勝ち(4度目の防衛)

初防衛はノンタイトル戦を挟んだ2025年4月で、ベテランの渡邊卓也を5回で止めた。2026年3月の金泰善戦は、右フックで2度のダウンを奪っての5回TKO。4度の防衛の内訳は、TKO勝ちが2度、判定勝ちと引き分けが1度ずつとなる。

2025年8月の神足茂利戦は12回を戦い抜いて引き分けとなり、王座は守った。だが、神足茂利さんは試合後に意識を失い、急性硬膜下血腫で開頭手術を受けたが、8月8日に28歳で亡くなった。相次ぐリング事故を受けて日本ボクシングコミッションは東洋太平洋タイトルマッチを12回戦から10回戦に短縮し、今回の佐川戦も10回戦で組まれている。

挑戦者・佐川遼は元日本王者の「営業マンボクサー」

挑戦者の佐川は、2019年9月に阿部麗也との日本フェザー級王座決定戦を3-0の判定で制してベルトを巻いた元日本王者だ。2021年2月の防衛戦で丸田陽七太に7回TKOで敗れて王座を失った。2023年4月には日本フェザー級王座決定戦で松本圭佑に0-3の判定で敗れ、その後スーパーフェザー級へ階級を上げた。右構えの技巧派で、パンチ力も併せ持つ。

今回は約5年9カ月ぶりのベルトを狙う一戦となる。日本や東洋太平洋の王者に挑むのは初めてだ。引き分けではベルトに届かない立場にも触れ、佐川は「勝ち切らないといけない」と話した。

リングの外では、洋菓子メーカー「コロンバン」の社員として働く。2016年4月に入社し、営業第1部1課の係長を務める。10月にクリスマス向けの予約が始まった繁忙期と練習を両立させてきた。会社の理解と同僚のサポートで練習に集中できたと感謝を口にしており、試合当日は上司や同僚ら約25人が後楽園ホールへ応援に駆けつける予定だ。

だが、相手は強打のサウスポー。佐川は波田の打ち合いの強さとKO率の高さを警戒し、巻き込まれないよう冷静に戦う考えを示した。「淡々とポイントを取っていく」。勝てばフェザー級に続く2階級でのタイトル奪取となり、本人もその目標を口にしている。

プロ戦績は佐川が19戦14勝(9KO)5敗。

関連記事:佐川遼、7日に波田大和へ挑戦 洋菓子コロンバンの係長、戦績14勝9KO5敗の元日本王者

U-NEXTで独占ライブ配信 セミには尾川堅一が出場

興行は11月7日17時45分に始まる。U-NEXTは同日17時45分から試合終了までの独占ライブ配信を予定しており、月額プランの会員と無料トライアル中の利用者は追加のチケット購入なしで視聴でき、見逃し配信は12月26日23時59分まで続く。

関連記事:U-NEXT、ボクシング11〜12月の10興行を独占配信 全日本新人王決定戦などのスケジュール

メイン以外にも注目のカードが並ぶ。主な対戦は次のとおり。

位置づけ試合対戦(所属)
メイン東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ波田大和(帝拳)vs 佐川遼(三迫)
セミファイナル59.4キロ契約10回戦尾川堅一(帝拳)vs イ・ジェウ(韓国)
ほか日本ミドル級最強挑戦者決定戦荒本一成(帝拳)vs 黒部竜聖(ワールドスポーツ)

セミファイナルの尾川堅一(38)は元IBF世界スーパーフェザー級王者で、現在はWBO同級3位。元韓国フェザー級王者のイ・ジェウを迎える。日本ミドル級最強挑戦者決定戦は、日本同級1位の荒本一成と同2位の黒部竜聖による全勝同士の一戦だ。

4〜5年前にスパーリングで手を合わせた2人が、今度はタイトルマッチのリングで向き合う。世界ランカーの王者が苦手克服をテーマに5度目の防衛へ向かい、元日本王者の会社員ボクサーは初めての挑戦者の立場でベルトを狙う。

[文/構成 by MediaDogs編集部]

寄稿者

MediaDogs編集部
メディアドッグス株式会社のMediaDogs編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

More

スポーツ

More

ライフハック/実用

More

グルメ

More

社会/ニュース

More

ファッション/ビューティー

More
Return Top