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三浦知良、59歳8カ月12日でJ3初出場 最年長出場記録を更新、Jリーグのリーグ戦は約5年8カ月ぶり

三浦知良、59歳8カ月12日でJ3初出場 最年長出場記録を更新、Jリーグのリーグ戦は約5年8カ月ぶり

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J3福島ユナイテッドFCのFW三浦知良(59)が11月7日、ホームのFC琉球戦で後半アディショナルタイムに途中出場し、J3初出場を果たした。59歳8カ月12日での出場で、2024年に伊東輝悦が作った50歳2カ月24日のJ3最年長出場記録を大きく塗り替えた。J1・J2・J3のリーグ戦で、最年長出場記録をすべて持つ選手になった。

4-1の後半アディショナルタイム2分、キャプテンマークを巻いてピッチへ

明治安田J3リーグ第16節、福島対琉球は11月7日14時3分、福島市のとうほう・みんなのスタジアムでキックオフした。曇り時々雨、気温7.9℃という冷え込みの中、入場者数は1,803人。福島が4-1で逆転勝ちした試合の最後の数分間に、背番号11が登場した。

交代は4-1とリードした後半アディショナルタイム2分。左腕にキャプテンマークを巻いて半袖のユニホームで入ると、ホームの観客は大きな拍手で迎えたという。直後に琉球のFKを守る場面では壁の端に立ち、味方に指示を送る。ハイボールを相手と競り合う場面もあった。

試合そのものは福島の逆転劇だった。26分に琉球の石浦大雅にFKを直接決められて先制を許したが、34分に奥田晃也が岡田優希のパスで抜け出し、GKとの1対1を沈めて同点。後半は53分に岡田が相手のミスを突いて自ら持ち込み、逆転弾を決めた。60分には芦部晃生のクロスに岡田が左足で合わせ、78分に奥田がこの日2点目を挙げて4-1とした。

カズの出場は、すでに大勢が決まった時間帯の数分間だった。それでも11月7日は、来年2月26日の60歳の誕生日まであと111日。還暦を前にした59歳が、J3のピッチに初めて足を踏み入れた日となった。

「Jリーグのリーグ戦」は2021年3月以来

ここで整理しておきたいのが、2026年前半の出場との違いだ。

カズは2025年12月30日、横浜FCからの期限付き移籍で福島への加入が発表された。2026年2月から6月にかけてJリーグは秋春制への移行に伴う特別大会「明治安田J2・J3百年構想リーグ」を開き、カズはこの大会で6試合に出場している。2月7日の開幕戦では先発し、6月には59歳3カ月12日でJリーグ公式戦の最年長出場記録を更新した。

ただ、百年構想リーグはJ3のリーグ戦とは別の公式戦として扱われる。J1・J2・J3のリーグ戦に限ると、前回の出場はJ1横浜FC時代の2021年3月10日、浦和レッズ戦までさかのぼる。この日のカズは54歳12日で、11月7日までの間隔は2,068日。およそ5年8カ月ぶりのリーグ戦となった。

リーグ最年長出場記録当時の所属
J154歳12日(2021年3月10日・浦和戦)横浜FC
J252歳8カ月29日横浜FC
J359歳8カ月12日(2026年11月7日・琉球戦)福島ユナイテッドFC

J3の従来記録は、2024年にアスルクラロ沼津のMF伊東輝悦がマークした50歳2カ月24日。カズはこれを9歳以上更新した。ルヴァンカップの最年長出場記録もカズが持ち、Jリーグ公式戦全体の最年長出場記録も59歳8カ月12日に伸びた。一方、J2横浜FC時代の2017年3月12日に作った50歳14日のJリーグ最年長得点記録を塗り替える機会は、この日は訪れなかった。

鈴鹿、ポルトガルを経て福島へ

2021年に横浜FCでJ1のピッチに立った後、カズは出場の場を求めて国内外を渡り歩いた。2022年はJFLの鈴鹿ポイントゲッターズ(現アトレチコ鈴鹿クラブ)へ期限付き移籍し、2023年にはポルトガルのオリヴェイレンセへ加入して約1年半プレーした。2024年夏に帰国すると再び鈴鹿に戻り、約1年半在籍した。

福島への加入が決まった際、カズはクラブを通じて「サッカーに対する情熱は、年齢を重ねても変わることはありません」とコメントを寄せた。当初の契約は百年構想リーグ終了までの半年間だったが、6月25日に横浜FCと福島の両クラブが期限付き移籍の延長を発表し、8月に始まった2026-27シーズンも福島でプレーすることが決まった。期間は2027年6月末までだ。

夏には得点も生まれた。7月25日、天皇杯の福島県代表決定戦でいわき古河FCを相手に先発し、4-0の後半7分にゴールを決める。福島加入後初の公式戦ゴールで、公式戦での得点は1,351日ぶりだった。この試合のカズはカズダンスを披露せず、「リーグ戦でやれたらいい」と話していたという。

関連記事:三浦知良、59歳4カ月で約3年8カ月ぶりの公式戦ゴール 天皇杯予選で福島加入後初得点

8月19日の天皇杯1回戦、大山サッカークラブ戦でも前半と後半にPKで2点を挙げ、福島は7-0で快勝した。日本サッカー協会によると、59歳5カ月24日での得点は、2021年に小野伸二がマークした41歳での大会最年長得点記録を大きく更新するものだった。

「どの試合も僕にとっては同じ」カズと寺田監督が語ったこと

リーグ戦の舞台までは、すぐにはたどり着かなかった。カズは5試合続けてメンバー外となった後、11月3日のアウェー栃木SC戦で6試合ぶりにベンチ入りしたものの、出番はなかった。琉球戦は、その次の試合だった。

試合後、カズは出場について「継続的な積み重ねで今日を迎えたと思いますので、それは良かったなと思います」と語った。寺田周平監督からは、前線のトップの位置でボールにプレッシャーをかけるよう指示を受けていたという。前日から急に冷え込んだこの日は、筋肉が硬くなりやすいとしてウォーミングアップから気をつけたと明かしている。

百年構想リーグ、天皇杯と出場を重ねてのリーグ戦初出場に、心境の違いはあったのか。カズの答えは「どの試合も僕にとっては同じですし、ありがたいものですし、貴重なものです」。出場時間の長さより、そこへ向けた準備とモチベーションが一番大事だとして、試合に出られたことを喜んだ。

リーグ戦で初めてカズを起用した寺田監督は、出場時間が短くプレーの評価は難しいとしつつ、日頃の練習でのパフォーマンスや調子、姿勢を含めて、チャンスがあればピッチに立ってほしいとずっと考えていたと説明した。そのうえで「リーグ戦でピッチに立ってもらえたことはチームとしても凄くポジティブで、すごくうれしい瞬間だった」と話している。

2027年2月、Jリーグ初の還暦選手へ

カズは1967年2月26日生まれ。2026-27シーズンの途中、2027年2月26日に60歳の誕生日を迎える。この日まで現役でJリーグのクラブに在籍すれば、60歳のJリーガーという前例のない領域に入る。

次の目標として残るのは、50歳14日のJリーグ最年長得点記録の更新だ。リーグ戦でゴールを決めれば、カズは自らの記録を9年以上ぶりに書き換える。福島で背負う番号は、横浜FC時代と同じ11番。出場時間の長さより準備が大事だと語った59歳は、J3で2試合目の出番を待つ。

[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]

寄稿者

Mika
元ブロガーで日本代表戦や海外サッカーのニュースを中心に、スポーツ・エンタメ分野の記事を執筆してきたWEBライター。これまで執筆した記事は2,000本以上。試合日程や結果、選手のプロフィール、移籍情報、国際大会の仕組みなど、日本代表や欧州リーグに関する記事を長く執筆しており、所属クラブが頻繁に変わる選手、複雑な大会方式、海外との時差がある試合日程などを、初めて読む人にも伝わる形へまとめることを得意としている。主な執筆分野は、日本代表、Jリーグ、海外リーグ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、海外移籍。

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