桑山侃士、8試合ぶり先発で先制点 J2首位の新潟は今季10勝すべて1点差

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明治安田J2リーグ第16節が11月7日にあり、首位のアルビレックス新潟がホームのデンカビッグスワンスタジアムでFC今治を1-0で下した。リーグ戦で8試合ぶりに先発したFW桑山侃士(23)が後半10分に挙げた先制点が、そのまま決勝点となった。新潟は10勝2分け4敗の勝ち点32で首位を守り、2026/27シーズンのリーグ戦で挙げた10勝はすべて1点差の勝利だ。
後半10分、こぼれ球に右足で合わせた決勝点
新潟は11月3日の第15節で甲府を1-0で破り、首位に立ったばかりだった。キックオフは14時3分、入場者数は1万2399人。甲府戦からスタメンを1人だけ入れ替え、その1枠に桑山が入った。桑山の先発は9月26日の第8節・秋田戦以来で、リーグ戦8試合ぶりとなる。
先発には、11月6日に発表されたU-21日本代表のスペイン・エジプト遠征(11月8日〜18日)のメンバーに選ばれたDF佐藤海宏も名を連ねた。今治側でも同じく選出されたDF梅木怜が先発している。
前半はブロックを組んで守る今治を、新潟がサイドチェンジで揺さぶる時間が長く続いた。何度か崩しかけたものの、DFガブリエル ゴメスやGK伊藤元太に阻まれ、0-0で折り返した。
試合が動いたのは55分だった。DF関口正大が左へ展開し、DF佐藤海宏が左からクロスを入れる。こぼれ球をMF笠井佳祐が右足でシュートすると、ゴール前にいた桑山が右足でコースを変え、ネットを揺らした。桑山にとっては今季リーグ戦3点目のゴールだ。
その後の新潟はMFシマブク カズヨシやFWイウリ カスティーリョらを送り込み、追加点を狙った。88分にはイウリ カスティーリョがワンツーで抜け出してGKをかわしたが、シュートは枠の外。今治も74分に途中出場のFWウェズレイ タンキが裏へ抜け出し、78分にはMF土屋巧が狙ったものの、GK内山翔太が防いだ。新潟は2試合続けての1-0、完封勝利となった。
「サブでもスタメンでも」準備を続けた23歳
桑山は試合後、得点場面について、笠井がシュートを打つ瞬間に「こぼれてくるかな?」と思い、打てる準備をしていたと明かした。8試合ぶりのスタメンで結果を出したことを問われると「うれしいです」と答え、「サブでもスタメンでも、そんなにメンタルの浮き沈みなく、良い準備をしていた」と続けた。
ここ7試合は途中出場が中心だった。それでも10月21日の第12節・鳥栖戦では途中出場から80分にゴールを決め、2-1の勝利を引き寄せている。8月29日の第4節・いわき戦も、55分に入って6分後に2-2の同点弾。今季の3得点は、すべて1点差で勝った試合で生まれた。
アシストした笠井とは、ともに2002年生まれの同期だ。笠井はJリーグ公式サイトの取材に、相手のクリアがあそこに来ると思い、先に動き出せたと説明した。そのうえで、同期の桑山やFW大澤朋也と点を取り、負傷離脱中のDF藤原優大が守って勝てたらすごくうれしいと語っている。
桑山は埼玉県出身。東海大学付属高輪台高等学校から東海大学へ進み、大学在学中の2024年4月にFC町田ゼルビアへの加入内定が発表された。町田には2025年から在籍し、2026年前半の特別大会「明治安田J1百年構想リーグ」では8試合に出て無得点だった。新潟は6月25日に期限付き移籍での加入を発表。期間は7月1日から2027年6月30日までで、町田と対戦する公式戦には出られない。加入時には「ビックスワンでゴールを決めて、皆さんの声援を聞くことができる日を楽しみにしています」とコメントしていた。
10勝のスコアを並べると見えるもの
ここでいう「今季」は、8月に開幕した2026/27シーズンの明治安田J2リーグを指す。新潟は2025年のJ1で降格が決まり、2026年前半は特別大会の「明治安田J2・J3百年構想リーグ」を戦った(12勝6敗、うちPK戦の3勝2敗を含む)。今回の10勝は、その特別大会を含まない数字だ。
クラブ公式の日程・結果で、10勝のスコアを開幕から数え直した。
| 節(日付) | 対戦相手 | スコア |
|---|---|---|
| 第2節(8月15日) | 北海道コンサドーレ札幌 | 2-1 |
| 第3節(8月22日) | 藤枝MYFC | 1-0 |
| 第4節(8月29日) | いわきFC | 3-2 |
| 第6節(9月13日) | モンテディオ山形 | 1-0 |
| 第7節(9月19日) | ジュビロ磐田 | 2-1 |
| 第9節(10月3日) | 徳島ヴォルティス | 2-1 |
| 第12節(10月21日) | サガン鳥栖 | 2-1 |
| 第13節(10月25日) | ベガルタ仙台 | 2-1 |
| 第15節(11月3日) | ヴァンフォーレ甲府 | 1-0 |
| 第16節(11月7日) | FC今治 | 1-0 |
1-0が4試合、2-1が5試合、3-2が1試合。2点差以上の勝利は、まだ1つもない。10勝のうち8勝はホームで挙げたものだ。ホームでのリーグ戦は8勝1敗で、唯一の黒星は10月31日のカターレ富山戦(2-3)だった。
一方で負けた4試合には大差の敗戦が混じる。9月6日の横浜FC戦は0-5、10月17日の大分戦は1-5だった。16試合の得点23に対して失点は24。得失点差はマイナス1で、首位に立つチームとしては珍しい数字だ。J2は勝ち点が並ぶと得失点差で順位を決めるため、この差は終盤に効いてくる可能性がある。
船越監督は2点目を逃した試合運びに注文
船越優蔵監督は試合後、10月31日、11月3日、7日と続いた3連戦の3戦目で「両チームとも少し足が重いイメージ」だったと話した。後半に深い位置まで入ることを徹底させた中でゴールが生まれたと説明する一方、2点目の好機を何本も逃した点を課題に挙げ、「少し僕自身もフラストレーションがたまるような試合でした」と明かした。
報道陣には、守り切って満足する考え方を捨てるよう選手に求める言葉も残している。圧倒するような戦いができていないと指摘し、目指すところはもっと先だという趣旨の発言だった。
今治の久保山由清監督は、失点の多さを止めるために[4-1-4-1]の新布陣で臨んだと説明した。そのうえで「1つのミスが試合を分けてしまった」と振り返った。今治はこれで6試合勝ちなしとなり、11月7日の試合を終えた時点で19位にとどまる。
次節は5連勝中の宮崎をホームに迎える
11月7日の試合を終えた時点で、2位横浜FCと3位カターレ富山がともに勝ち点31で新潟を1差で追う。4位テゲバジャーロ宮崎も5連勝で勝ち点29まで伸ばした。第16節の残り4試合は11月8日の開催で、勝ち点27で並ぶRB大宮アルディージャとベガルタ仙台が勝っても新潟には届かず、第16節終了時の首位は決まっている。
次節は11月14日14時から、再びデンカビッグスワンスタジアムで宮崎を迎える。リーグ戦は12月13日の第22節まで続いたあと冬の中断に入り、2027年2月に再開して5月の第38節まで続く。1点差の勝利を積み重ねてきた首位チームが、2点差以上の勝利を手にするのはいつになるか。上位4チームが勝ち点3差にひしめく中、その答えが順位を大きく左右する。
[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]












































































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