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興南高校サッカー部、延長2-1で宜野湾を破り悲願の選手権初出場 決勝ゴールは前田健介

興南高校サッカー部、延長2-1で宜野湾を破り悲願の選手権初出場 決勝ゴールは前田健介

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第105回全国高校サッカー選手権の沖縄県大会決勝が11月7日、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場であり、興南高等学校が宜野湾高等学校を延長戦の末に2-1で破って初優勝した。延長前半5分、MF前田健介が決勝ゴールを決めた。興南は初めての全国大会出場を決め、沖縄県大会を私立校が制したのも初めてとなった。

延長前半5分、前田健介のロングシュートで決着

決勝は11月7日の午後0時5分に始まった。初めて決勝まで勝ち上がった興南と、9年ぶり4度目の優勝を狙う宜野湾。大会を通じて無失点の守備を誇る興南に対し、宜野湾はサイド攻撃を武器に毎試合4点以上を挙げて勝ち上がっており、守りと攻めの色がはっきり分かれた顔合わせだった。

先手を取ったのは興南だ。前半36分、ゴール前の混戦からこぼれたボールをFW赤嶺光侶が押し込み、1-0とする。

宜野湾も引き下がらない。後半23分、DF比嘉星平の縦パスを受けたFW名嘉眞虎之助がシュートを決め、ここまで無失点だった興南のゴールをついにこじ開けた。試合は1-1のまま80分を終え、延長戦に入る。

延長前半5分だった。前田健介が、ペナルティーエリアの外から右足でロングシュートを決めた。興南は延長戦で奪ったリードを最後まで守り切った。

興南は準決勝まで無失点で勝ち上がり、決勝で初めて失点した。それでも80分間を1失点でしのぎ、延長戦で勝ち越した。

時間チーム得点者スコア
前半36分興南赤嶺光侶1-0
後半23分宜野湾名嘉眞虎之助1-1
延長前半5分興南前田健介2-1

勝者は興南。最終スコアは2-1で、興南が初の沖縄県王者となった。

決勝初進出から一気に頂点、私立校として県内初の優勝

県大会は9月17日に豊見城中央公民館で組み合わせ抽選があり、42チームが参加して10月3日に開幕した。第1シードは県新人大会を制した那覇西高等学校。興南は11月3日、西原町民陸上競技場での準決勝で名護高等学校と対戦した。過去に県代表として全国大会を経験した相手に0-0で粘り、PK戦を4-3で制して初めて決勝の舞台へ進んだ。同じ日のもう1試合では、宜野湾が前原高等学校に4-1で勝っている。

興南は野球部が2010年に甲子園の春夏連覇を果たしたことで全国に知られる那覇市の私立校だ。サッカー部も近年は力をつけており、高円宮杯U-18サッカーリーグ沖縄県1部で2024年に準優勝し、同じ年の選手権県大会では3位に入った。2025年の県高校総体でも3位と上位に顔を出していたが、選手権では決勝の壁を越えられずにいた。

学校全体を見ると、2026年は運動部の活躍が続く年だ。男子ハンドボール部は8月15日、奈良県天理市であった全国高校総体の決勝で浦和学院高等学校を34-25で破り、12年ぶり7度目の全国制覇を果たした。夏のハンドボールに続き、秋にはサッカー部が初めての全国切符をつかんだ。

宜野湾には苦い記憶もある。2024年の第103回大会の準決勝で、興南は宜野湾に1-3で敗れ、決勝進出を阻まれた。2年後の決勝で同じ相手を延長の末に下し、その借りを返したことになる。

沖縄県代表は、2024年の第103回大会と2025年の第104回大会が2年続けて那覇西だった。那覇西は2025年の決勝でFC琉球高等学院・鹿島朝日高等学校を延長戦の末に3-1で下し、通算19度目の優勝を飾っている。第1シードで臨んだ2026年の大会は決勝まで届かず、3大会ぶりに那覇西以外の学校が沖縄代表になる。

沖縄県の選手権予選は、これまで公立校が全国への切符を分け合ってきた。延長戦で奪った1点は、私立校として県内で初めての優勝につながった。

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宜野湾は9年ぶりの全国に届かず

敗れた宜野湾高等学校は、宜野湾市にある県立校だ。選手権の全国大会には3回出場しており、直近は2017年の第96回大会。このときは19年ぶり3回目の出場で、1回戦で旭川実業高等学校に2-4で敗れた。

この大会では準決勝で前原を4-1で破るなど、持ち前の攻撃力で決勝まで進んだ。決勝でも名嘉眞の同点ゴールで一度は追いついたが、延長戦で突き放され、9年ぶり4度目の優勝はあと一歩で逃した。

2024年の第103回大会でも宜野湾は決勝に進んだが、那覇西に1-4で敗れて準優勝だった。2大会ぶりの決勝で、再び全国の手前で足が止まった。

全国大会は12月28日開幕、組み合わせ抽選は11月16日

興南が初めて挑む第105回全国高校サッカー選手権大会は、12月28日に東京・国立競技場(MUFGスタジアム)で開会式と開幕戦を行う。組み合わせ抽選会は11月16日に行われる。46道府県の代表各1校と東京都の2校、計48校が出場する。

1回戦は12月29日、2回戦は12月31日に行われ、その後は1月2日の3回戦、1月4日の準々決勝と続く。準決勝は1月9日、決勝は2027年1月11日で、どちらも国立競技場が会場になる。開幕戦を除く1回戦から準々決勝までは、駒沢陸上競技場や埼玉スタジアム2002、フクダ電子アリーナなど、東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県の会場に分かれて戦う。準々決勝までは80分、準決勝と決勝は90分で戦い、延長戦があるのは決勝だけ。それ以外の試合は同点ならすぐにPK戦で勝敗を決める。

県大会決勝のように延長で粘り勝つ展開は、全国の舞台では決勝まで勝ち上がらないと起こらない。県大会の準決勝まで無失点だった守りを80分の中でどこまで保てるかが、初陣の鍵を握る。

全試合は「TVer」と「SPORTS BULL」で無料のライブ配信がある。チケットは11月22日午前10時に発売される。

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延長戦でつかんだ初めての全国切符。11月16日の抽選で、沖縄の私立校として初めて冬の全国に立つ興南の相手が決まる。

[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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