スペイン列車事故、日本人2人目の死亡確認 氏名は公表されず、死者69人全員の身元特定と国籍・男女の内訳

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スペイン中部で10月28日に起きた高速列車の追突事故で、スペイン当局は11月2日、日本人がもう1人亡くなっていたことを確認したと発表した。日本人の死者は2人になる。当局は同じ日に死者69人全員の身元特定を終えたが、日本人2人の氏名や性別は明らかにしていない。
日本人2人目の死亡確認、名簿にあった2人とみられる
この記事では、2人目の死亡確認と全員の身元特定で分かった死者の内訳、日本人2人について公表されていることとされていないことを中心にまとめる。事故の経緯や車両、1人目の確認までの流れは、下の2本の記事で詳しく伝えている。
事故はマドリードと南部セビリアを結ぶ高速鉄道の線路上、トレド県ウルダで起きた。現地時間の28日午前8時53分ごろ(日本時間同日午後4時53分ごろ)、線路上で止まっていた民間鉄道イリョの列車に、国営鉄道レンフェの高速列車が後ろから追突した。2本の列車には合わせて500人以上が乗っており、69人が亡くなった。負傷者は180人以上とも200人以上とも伝えられる。
スペイン政府は日本政府に対し、追突した側の列車の乗客名簿に日本人2人の名前があると連絡していた。29日の記者会見で木原稔官房長官がこの連絡を明らかにし、外務省などが2人の安否確認を続けてきた。
1人目の死亡が確認されたのは11月1日だった。翌2日、身元が分かっていなかった最後の3人のうち1人が日本人だと特定され、日本人の死者は2人となった。
当局は、この2人が名簿にあった2人と同じ人物かどうかを明言していない。ただ、国内の報道では、名簿の2人がいずれも亡くなったとみられると伝えられている。
日本人2人は誰か 氏名や性別は公表されていない
亡くなった日本人2人が誰なのか。スペイン当局は氏名を公表しておらず、性別などの詳しい情報も明らかにしていない。年齢や旅行の目的、どの車両に乗っていたかも、2日までに報じられていない。
分かっているのは、2人の名前がレンフェの高速列車、つまり追突した側の列車の乗客名簿に載っていたことだ。当局は、全ての遺族と各国の領事館への通知を終えたと説明している。69人全員について、スペイン当局は名前を公表していない。
日本人に関わる動きを日付順に並べると、次のとおりになる。
| 日付(現地) | 日本人に関わる動き |
|---|---|
| 10月29日 | 木原官房長官が、 |
| 11月1日 | 現地当局が日本人1人の死亡を確認 |
| 11月2日 | 日本人もう1人の死亡を確認、 |
死者69人全員の身元特定、国籍と男女の内訳
身元の確認は、スペイン当局が設けた統合データセンターがまとめ、指紋の照合とDNA鑑定で進めた。66人まで特定が進んだ2日朝の時点で、残る3人はいずれも外国籍とされ、家族はスペインへ向かう予定だった。その3人の特定で、69人全員の身元が分かった。
当局が明らかにした国籍の内訳は次のとおりだ。
| 国籍 | 死者 |
|---|---|
| スペイン | 54人 |
| アメリカ | 4人 |
| オーストラリア | 2人 |
| 日本 | 2人 |
| アルゼンチン、 | 各1人 |
外国籍の死者は10カ国の計15人に上る。66人の時点で特定されていた外国籍は12人で、最後に加わったのがオーストラリア国籍の2人と日本国籍の1人だった。
男女別では男性40人、女性29人。全員が成人だった。
追突はなぜ起きたのか 運転士と管制の通信記録
原因はまだ調査中で、当局は結論を出していない。そのうえで、事故の直前のやりとりが少しずつ明らかになってきた。
報道によると、事故の前、安全システムの作動が止まったことで、走っていた列車が一時的に停止していた。イリョの列車は線路上に止まったままで、レンフェの列車はその約25キロ後方で止まっていたとされる。
現地で報じられた管制センターとの通信記録では、午前8時36分、管制がレンフェの列車番号2080の運転士に運転の再開を指示した。運転士が「通常速度で?」と聞き返すと、管制は「そうだ」と答えている。目で周りを確かめながら走る場合は、時速40キロまでに落とす必要があったと伝えられる。
5分後の8時41分、イリョの運転士が止まっていると連絡すると、管制はイリョにも通常速度での再開を求めた。イリョの運転士はその後も、安全システムを再起動できず止まったままだと伝えていた。追突は8時53分ごろに起きている。
地元メディアは管制センターの人為的なミスを指摘する。ただ、これは報道段階の見方で、公式の調査結果ではない。
被害が集中した場所も見えてきた。日本の報道機関が現地メディアや当局の発表、乗客の家族のSNSを調べたところ、2日の時点でどちらの列車に乗っていたかが分かった死者52人のうち、49人が追突した側の列車に乗っていた。49人の多くは先頭車両と2両目にいた可能性があるという。この49人には、1人目に確認された日本人も含まれていた。
支援策と調査、旅行者が確かめておきたいこと
スペイン政府は3日の閣議で、事故の被害者を支援する政令を承認する予定だと現地で報じられている。オスカル・プエンテ運輸相も事故についての報告をする見通しで、通信記録や安全システムの不具合がどこまで説明されるかが次の焦点になる。
木原官房長官は2日午前の記者会見で、身元が分かっていない外国人の犠牲者の中にも日本人1人が含まれるとの見方がスペイン側から示されていると説明し、「身元の確認とご家族の支援に全力で取り組んでいるところです」と述べていた。2人目の確認を受けて、日本政府から追加の説明があるかどうかはまだ分からない。
スペインへの旅行や出張を控えている人は、在スペイン日本国大使館や外務省の海外安全ホームページで、最新の運行情報や安全情報を確かめておきたい。
[文/構成 by ライター 飯田タツヤ]













































































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