泉ピン子を映画製作会社が提訴と発表 舞台挨拶で何があったのか、「ババア」発言や登壇者の土下座を主張 泉側の見解は未確認

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映画製作会社のHumanPicturesが3日未明、俳優の泉ピン子(79)を東京地裁に提訴したと公式Xで発表した。同社は提訴日を11月2日としている。10月23日の映画『AYUMI』『養父』の舞台挨拶で、泉が壇上から客に「ババア」などと発言し、登壇をめぐる発言の末に登壇者が土下座したと主張している。いずれも会社側の主張で、裁判所の判断は出ていない。泉側の見解は3日朝の時点で確認できていない。
HumanPicturesが発表した提訴の中身、請求内容は書かれず
発表は3日午前1時23分。HumanPictures/寺西一浩事務所の公式Xアカウントが「【ご報告】昨日(11月2日)弊社は、泉ピン子氏に対し、東京地方裁判所に訴訟を提起いたしました」と投稿し、報告書を画像4枚で添えた。
【ご報告】
— HumanPictures/寺西一浩事務所【公式】 (@kazwaykaz1002) November 2, 2026
昨日(11月2日)弊社は、泉ピン子氏に対し、東京地方裁判所に訴訟を提起いたしました。
10月23日に開催した映画『AYUMI』『養父』舞台挨拶で発生した一連の出来事について弊社としてのご報告を掲載いたします。
今後は司法の場において事実関係を明らかにしてまいります。
HumanPictures
報告書は、本件が10月23日の映画『AYUMI』『養父』ジャパンプレミアの舞台挨拶での「泉氏の言動等」に関するものだと説明する。同社はこの催しの主催者で、来場者や出演者、関係者、マスコミに「多大なるご迷惑とご心配をおかけしました」と謝罪した。
請求の内容や金額、事件番号は、報告書に書かれていない。何を求める裁判なのかは、この発表からは分からない状態だ。投稿の表示回数は、3日朝の確認時点で約298万回に上っていた。
舞台挨拶で何があったのか、報告書が挙げる「ババア」発言と土下座
報告書が具体的な言葉を挙げて問題にしたのは、大きく2つある。1つ目は客席に向けたとされる発言だった。
「とりわけ、チケットをご購入いただき、作品と出演者を応援するために会場へ足を運んでくださったお客様に対し、壇上から「ババア」などと侮辱的な発言をしたことについて、お客様の尊厳を傷つけるものであり、到底容認することはできません。」
どの舞台挨拶の、どんな流れで出た言葉なのかは書かれていない。
2つ目は、登壇をめぐるやり取りだ。
「また、舞台挨拶への登壇をめぐり、「帰る」「出ない」「一緒に並ばない」「私は大ベテランなのよ」などの発言があり、その登壇者が最終的に土下座をするに至りました。」
土下座をしたのが誰なのかは、報告書に名前がなく確認できない。引用した2つの文に発言者の名前は記されていないものの、報告書は全体を泉の言動についての報告として書いている。
同社は「自らの立場を強調したこれら一連の言動」について、「相手に強い心理的圧力を与える恫喝とも受け取られかねないもの」と表現し、「パワーハラスメントに当たり得る重大な行為と受け止めており」と続けた。パワーハラスメントに当たり得るというのは会社の受け止めで、裁判所が認めた事実ではない。作品そのものを軽んじるような言動についても、「製作者として容認することはできません」と記しているが、どの言動を指すのかは書かれていない。
法的措置に至った理由、会社の説明は「主催会社として」
提訴までの経緯について、会社は次のように説明する。発生後に来場客やメディア関係者から抗議や意見が多数寄せられ、目撃した複数の人から当日の状況を記した陳述書も届いた。関係者からの聞き取りや当日の記録の確認に加え、専門家を交えた社内の協議を重ねたという。
「その結果、本件は単なる個人間の問題として処理すべきものではないと判断し、主催会社として今回の法的措置に至りました。」
報告書は「作品を守ること。出演者・スタッフを守ること。」に続けて、来場客の気持ちを尊重することを「そして何より」と挙げて判断の理由とし、「今後は司法の場において、事実関係を明らかにしてまいります」と結ぶ。陳述書や当日の記録の中身は、報告書に載っていない。
新文芸坐で開かれた10月23日、当日の予定
会場は東京都豊島区東池袋の新文芸坐。同社の公式サイトは、当日の予定を次のように案内していた。
| 予定の時刻 | 内容 |
|---|---|
| 12時20分から | 『MANA』上映 |
| 13時35分から | 『MANA』舞台挨拶 |
| 14時10分から | 『AYUMI』上映 |
| 15時20分から | 『AYUMI』舞台挨拶 |
| 15時55分から | 『養父』舞台挨拶 |
| 16時15分から | 『養父』上映 |
鑑賞券は各作品2500円、3作品通しで5000円だった。案内には泉のほか複数の登壇予定者が並ぶが、これはあくまで予定で、実際の進行と登壇者の全員は確認できていない。報告書が挙げる出来事が、この中のどの時間のことなのかも書かれていない。
当時の報道が伝えた舞台挨拶、提訴の主張との開き
舞台挨拶の当日に出たスポーツ紙の記事は、泉の遠慮のない物言いを、笑いの場面も交えて伝えていた。『AYUMI』の舞台挨拶では、「訳わかんない映画に集まっていただいて。ストーリー全然わかんない」と語ったと報じられている。『養父』の舞台挨拶では、俳優を志望する子役に「やめた方がいい」と声をかけたという。
松井秀喜の巨人監督就任にも触れ、「こんなこと、やってる場合じゃないのよ。松井が巨人の監督になったのよ!」と語った。場内に笑いが起きていたとも報じられた。10月27日の動画つきの報道も、周囲の話に次々と突っ込む泉の勢いを取り上げている。
だが、「ババア」の発言や土下座は、確認できた当時の報道3本(当日のスポーツ紙2本と、10月27日の動画つきの記事1本)の中には出てこない。
逆に、報告書の側にも、これらの報道にある発言は出てこない。報告書が述べる出来事が、報じられた場面と同じ時間のものなのかは分からず、報道に載っていないからといって、なかったことにもならない。同じ日の舞台挨拶をめぐって、伝えられ方に大きな開きがある。
約2分半の編集動画、自動字幕で読める範囲と限界
舞台挨拶の様子は、10月27日に動画でも公開された。約2分半の編集動画の自動字幕では、「2回も3回も同じことを」といった言葉が読め、笑いの表示も入る。
ただ、字幕に話者の表示はなく、誤変換も多い。誰の発言なのかは、この字幕からは断定できない。
「ババア」も、土下座の話も、「帰る」「出ない」「一緒に並ばない」「大ベテラン」の言葉も、この字幕には出てこない。ここで確かめたのは字幕の文字だけで、映像や音声そのものは確認していない。動画は編集されたもので、字幕には誤変換も多いため、字幕に出てこないことは、なかったという意味にはならない。
泉ピン子と映画『養父』、寺西一浩作品との関わり
『養父』は寺西一浩が監督と脚本を手がけ、10月23日に公開された作品。泉は出演者の一人で、米国の国際映画賞 Hollywood International Indie Film and Screenplay Awards 2026 で最優秀助演女優賞を受けたと報じられた。『AYUMI』にも特別出演したと報じられている。BSフジの『寺西一浩ミステリー・SPELL』にも出演している。
泉側の見解と裁判の行方、まだ分かっていないこと
報告書の内容は、3日朝の時点ではすべて会社側の主張だ。裁判所の判断は出ておらず、泉側の見解も確認できていない。提訴について確認できた出どころは同社のX投稿で、同社公式サイトのお知らせ欄に提訴の記載はなかった。
いま分かっていないのは次の点だ。
- 泉ピン子側の見解と、会社の主張を認めるかどうか
- 裁判所の判断と、審理の日程
- 請求の内容と金額、事件番号
- 「ババア」などの発言があったとされる場面と、前後の流れ
- 土下座に至ったとされる経緯
- 報告書が述べる出来事と、当時報じられた場面の時間の関係
- 陳述書や当日の記録の中身
[文/構成 by ライター 小川 そら]












































































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