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新日本プロレス、広島サンプラザホール大会の対戦カード確定 メインはゲイブ・キッドvsタイチ

新日本プロレス、広島サンプラザホール大会の対戦カード確定 メインはゲイブ・キッドvsタイチ

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

新日本プロレスは11月2日、11月3日に広島サンプラザホールで開く『POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2026~』の全10試合を発表した。メインはIWGP GLOBALヘビー級選手権試合で、王者ゲイブ・キッドにタイチが挑む。セミファイナルは『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2026』の優勝決定戦。14時30分開場、16時開始で、NJPW WORLDで配信される。

11月3日広島大会の全対戦カード

会場は広島市西区商工センターの広島サンプラザホール。文化の日に組まれたシリーズ『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2026』の最終戦で、ジュニアのタッグリーグの優勝チームもこの日に決まる。発表された全カードは次のとおりだ。

試合試合形式対戦カード
第1試合20分1本勝負ウルフアロン、マスター・ワト、KUUKAI vs フランシスコ・アキラ、ジェイコブ・オースティン・ヤング、ゼイン・ジェイ
第2試合20分1本勝負ミスティコ、KUSHIDA、安田優虎 vs ティタン、外道、永井大貴
第3試合20分1本勝負大岩陵平、ハートリー・ジャクソン vs ブレイク・クリスチャン、リー・ジョンソン
第4試合30分1本勝負上村優也、矢野通、田口隆祐、須見和馬 vs 成田蓮、シュン・スカイウォーカー、DOUKI、金丸義信
第5試合30分1本勝負海野翔太、YOH、豹 vs 高橋裕二郎、SHO、ディック東郷
第6試合30分1本勝負・スペシャルタッグマッチ鷹木信悟、ジェフ・コブ vs ジョン・モクスリー、ウィーラー・ユウタ
第7試合60分1本勝負・IWGPタッグ選手権試合王者OSKAR、Yuto-Ice(初防衛戦)vs 挑戦者ウィル・オスプレイ、カラム・ニューマン
第8試合30分1本勝負・スペシャル3WAYマッチ辻陽太 vs ボルチン・オレッグ vs ケニー・オメガ
第9試合時間無制限1本勝負・『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2026』優勝決定戦石森太二、ロビー・エックス(Aブロック1位)vs ロビー・イーグルス、藤田晃生(Bブロック1位)
第10試合60分1本勝負・IWGP GLOBALヘビー級選手権試合王者ゲイブ・キッド(3度目の防衛戦)vs 挑戦者タイチ

タイトルマッチは第7試合のIWGPタッグと、メインのIWGP GLOBALヘビー級の2つ。第8試合の3WAYマッチは3人が同時に戦い、誰か1人が勝った時点で決着するルールで、ノンタイトル戦として組まれた。

チケットは11月2日時点でロイヤルシートと2階指定席B・Cが完売し、2階指定席Aも残りわずかとなっていた。公式の案内では、会場の当日券売場で13時から販売し、2階立見の発売も決まっている。CSのテレ朝チャンネル2でも、16時から生中継される。

タイチが名乗りを上げた10月12日両国大会

メインの王座戦は10月12日の東京・両国国技館大会から始まった。ゲイブは海野翔太とのリマッチで、レッグトラップ・パイルドライバーからデスドッグドライバーへつなぎ、22分25秒で勝利。2度目の防衛に成功した。

試合後、ゲイブは日本語で「闘魂、どこ?」と観客をあおり、ベルトをリングに残したまま引き揚げようとした。そこへ出てきたのがタイチだった。

タイチはベルトを拾い上げると、新日本プロレスを辞めた選手が好き放題に振る舞うのはうんざりだとマイクで怒りをぶつけた。リングに戻ったゲイブがベルトを奪い返し、「来いよ、オッサン!」と広島での対戦を受けて立つ。タイチはベルトを「俺によこせ」と迫り、負けたら二度と新日本プロレスに来るなと突きつけた。新日本プロレスは翌10月13日、広島大会での王座戦を正式に発表している。

バックステージでも応酬は続く。ゲイブは、タイチが全日本プロレス出身であることに触れて“キングスロード・スタイル”で壊すと挑発し、タイチを「イエスマン」と呼んだ。タイチは「俺たち新日本プロレスだけで十分なんだよ」と話し、これまで掲げてきた“反AEW”の立場をはっきりさせた。

ゲイブ・キッドとタイチの因縁と王座の歩み

両者のシングル対決は、2025年3月12日の『NEW JAPAN CUP』2回戦(愛媛・宇和島)以来2度目になる。この試合では、1回戦でゲイブに敗れた成田蓮が乱入し、タイチのリングアウト勝ちで終わった。勝ちはしたものの、すっきりしない決着だった。

ゲイブ・キッドは1997年4月24日生まれ、イギリス・ノッティンガム出身の29歳。2020年1月に新日本でデビューし、LA道場で柴田勝頼に学んだ。2026年3月からは主戦場を米国のAEWに移しており、今は“外敵”として新日本のリングに上がる。

IWGP GLOBALヘビー級王座とのかかわりも深い。2025年6月15日の大阪城ホール大会で辻陽太を破って第5代王者になり、同じ年の10月13日の両国大会で辻に奪い返された。2026年7月6日の後楽園ホール大会では海野を下して第9代王者として返り咲き、9月27日の神戸ワールド記念ホール大会でドリラ・モロニー、10月12日の両国大会で海野を退けている。広島は3度目の防衛戦になる。

挑戦者のタイチは北海道石狩市出身の46歳。2002年12月に全日本プロレスでデビューし、のちに新日本へ移った。IWGPタッグ王座を3度巻き、2023年には『KOPW 2023』の年間覇者にもなった。同王座への挑戦は、2024年11月4日の大阪大会でデビッド・フィンレーに敗れて以来、2年ぶり2度目だ。

タイチは10月17日、生まれ故郷の石狩市にある母校、石狩市立花川南中学校の体育館で、自らプロデュースした「タイチの学校プロレス2」を終えたばかり。新日本プロレス公式サイトのインタビューでは、今回の王座戦を「まずは終わらす」と表現した。ベルトを取ったら1月4日の東京ドーム大会で新日本の所属選手同士のタイトル戦をしたいという考えも語っている。報道によると、タイチは1月4日の東京ドーム大会について、AEWの選手が王者としてドームに上がるのを自分の手で阻止したいとも話している。

セミはジュニアタッグ優勝決定戦、辻・ケニー・ボルチンの3WAYも

セミファイナルは、Aブロック1位の石森太二、ロビー・エックス組と、Bブロック1位のロビー・イーグルス、藤田晃生組による優勝決定戦。石森組は10月31日の京都大会で石森がKUSHIDAを破り、2年連続で決勝に進んだ。イーグルス組は2024年の優勝チームで、11月1日の岡山・赤磐大会でYOH、豹組を倒して決勝の切符をつかんだ。

この2チームは2026年3月6日の大田区大会と4月25日の広島大会で、IWGPジュニアタッグ王座を争っている。3月は石森組が奪い、4月の広島でイーグルス組が奪い返した。今度は同じ広島サンプラザホールで、リーグ戦の優勝を懸けて向かい合う。

第8試合の3WAYは、IWGPヘビー級王者の辻陽太、STRONG無差別級王者のボルチン・オレッグ、そしてAEWのケニー・オメガが顔を合わせる。10月12日の両国大会でケニーが映像で辻に挑戦を突きつけ、その直後に姿を見せて辻とボルチンを攻撃したことが発端だ。ケニーにとって辻、ボルチンとは初めての対戦になる。

第7試合のIWGPタッグ選手権は、10月6日に王座を取り戻したK.O.B(Yuto-Ice、OSKAR)の初防衛戦。挑戦するオスプレイとカラムは同じUNITED EMPIREに属しながら、ユニット内で対立が続く。2人を組ませたのは王者側のIceの指名だった。

第6試合では、鷹木信悟とジェフ・コブが、AEWの“デスライダーズ”ジョン・モクスリー、ウィーラー・ユウタ組と当たる。モクスリーの新日本参戦は2年5カ月ぶり。鷹木はモクスリーとのシングルで2度敗れており、このタッグ戦は3度目の一騎打ちにつながるかどうかがかかる。

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第3試合には、2026年の『G1 CLIMAX』を制した大岩陵平が出場する。ハートリー・ジャクソンと組み、リーグ戦で4勝1敗の“The Swirl”ことブレイク・クリスチャン、リー・ジョンソン組とぶつかる。第1試合には現NEVER無差別級王者のウルフアロンが登場する。

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広島の結果は東京ドームのカードにもつながる

新日本プロレスの次の大きな節目は、2027年1月4日の東京ドーム大会だ。ゲイブが防衛すれば、AEWを主戦場にする王者がベルトを持ったまま年末年始を迎える。タイチが勝てば、本人が語ったとおり新日本の所属選手同士で東京ドームの王座戦を組む道が開ける。

3WAYも、ケニーかボルチンが勝てば辻のIWGPヘビー級王座への挑戦に近づく。タッグ王座戦、ジュニアのタッグリーグの優勝決定戦を含め、広島の10試合は年明けの東京ドームに向けた流れを左右する。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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