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川上麻衣子の父・川上信二さんが96歳で死去 スウェーデンで学んだ家具デザイナー、娘は「天晴れな最期」と報告

川上麻衣子の父・川上信二さんが96歳で死去 スウェーデンで学んだ家具デザイナー、娘は「天晴れな最期」と報告

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

女優の川上麻衣子(60)が11月2日、自身のインスタグラムで、父で家具デザイナーの川上信二さんが96歳で亡くなったことを報告した。信二さんは1930年東京生まれ。1963年にスウェーデンへ留学し、川上はその留学中にストックホルムで生まれた。妻の玲子さんとともに、北欧デザインを日本へ紹介した人だった。

「天晴れな最期」、娘が投稿でつづった父との別れ

「昭和5年生まれの父が先日、その96年の生涯を閉じました」。川上は投稿でそう報告した。報道によると、乳児の川上が父に抱かれた写真が添えられていたという。

川上麻衣子さんのInstagram投稿を見る

別れについては「天寿を全うするという意味を教えてもらったような、天晴れな最期だったと感じています」と記し、「図らずも、その日は仕事に拘束されることなく父の最期の呼吸を見届けることが出来ました」ともつづった。

「父親っ子の一人娘で育ち、幼い頃は何をするのも父と共にあったように思います」。劇団民藝の会員だった信二さんに連れられ、小学生の頃から劇場へ足を運び、芝居の魅力を教わった。「舞台に立つたびに父の評価に一喜一憂し、私の支えとなっていました」とも明かしている。

投稿は「たくさんの愛をありがとうございました。ずっと大好きです」と結ばれた。

父親の仕事は家具デザイナー、出発点は産業工芸試験所

信二さんの仕事は家具デザイナーで、主に椅子などを手がけた。報道ではインテリアデザイナーとも紹介されている。

大学を卒業後に入ったのが、当時の通産省の産業工芸試験所だった。新人の頃はインダストリアルデザイナーの豊口克平さんと椅子の研究に取り組む。玲子さんは2024年のインタビューで、「雪型による椅子の支持面の実験」の写真に写る男性が夫だと語っている。

なぜスウェーデン生まれなのか、両親の留学中に誕生

転機は1963年。信二さんはスウェーデンへ渡り、国立美術工芸デザイン大学(コンストファック)の家具デザイン科で学んだ。すでに結婚していた玲子さんも、同じ大学のテキスタイルデザイン科へ進んでいる。玲子さんはスウェーデン大使館のインテリアの美しさに衝撃を受け、留学を決めたという。

信二さんが椅子を学内で発表するときには、玲子さんが椅子の下に敷く敷物を作った。夫婦の共同作業は、留学先ですでに始まっていた。

川上が生まれたのは留学中の1966年2月5日で、場所はストックホルムだった。ドラマ「3年B組金八先生」第2シリーズで知られる川上は、「私は2人がスウェーデンの国立美術工芸デザイン大学へ留学していた時に生まれ、その後も日本とスウェーデンを行き来しながら育ちました」と語っている。

帰国後に夫妻の研究室を設立、照明器具で金賞

年信二さんの歩み
1930年東京に生まれる
1963年スウェーデンへ留学
1966年長女の麻衣子が誕生
1967年夫妻のデザイン研究室を設立
1968年照明デザインのコンペで金賞

帰国後の1967年、夫妻は「川上信二・玲子デザイン研究室」を設立した。玲子さんが2024年のインタビューで語ったところでは、翌1968年に信二さんがデザインした照明器具が、第1回ヤマギワ東京国際照明デザインコンペティションで金賞を受けた。紙やプラスチックなどのユニットを組み合わせたもので、メーカーで量産化されたとも話している。

1960年代前半に夫妻と出会ったスウェーデンのデザイナー、スチウレ・エング氏との交流も続く。エング氏の年譜には、1973年に夫妻の紹介で日本人学生が同氏の事務所へ入ったこと、1970年代後半に「川上氏」と協力して「E&K Designers(Eng&Kawakami)」を立ち上げたことが記されている。

信二さんは北欧建築・デザイン協会の理事も務めた。2024年に放送されたテレビ番組の案内は、日本人が気軽に海外へ行けなかった1960年代に「北欧デザイン文化を日本に広めたパイオニア」と夫妻を紹介している。

手描きの図面と木工工具、そして60年前の書

手がけた家具は場所をとるため廃棄したものの、手描きの図面は保管してあると玲子さんは語っていた。川上も2025年に公開されたインタビューで、年季の入った木工工具や、長年集めたレコードを父の持ち物として挙げている。1960年代のスウェーデンを撮りためた記録も残した。

今年2月に公開された川上の文章には、父の別の一面がのぞく。ストックホルムで友人から手渡されたのは、川上が母のおなかにいた頃に父が書いたという数枚の書。「日々是好日」などの言葉が並び、60年の時を経て娘の手元に届いた。

「若さがあっていい字だな」。96歳の信二さんは自分の字をそう自画自賛したという。

[文/構成 by ライター ミヅキ]

寄稿者

ミヅキ
Xで今どんな話題が盛り上がっているかを追いかけるのが日課のWebライター、ミヅキです。SNS発のニュースやネットの反応、思わぬ形でバズった出来事を中心に担当しています。紹介する投稿は本人や公式のものかを確かめてから扱い、反応を大げさに盛らないのが自分ルール。トレンド欄を眺めながら飲むカフェラテが一日の始まりです。

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