松山弘平、7年連続のJRA年間100勝 今年ルメール、岩田望来に次ぐ3人目の到達

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
松山弘平騎手が2026年9月21日、阪神10Rのキタサンブラックカップをジョイボーイで勝ち、JRA年間100勝に到達した。2020年から7年連続7回目の大台で、今年はクリストフ・ルメール騎手、岩田望来騎手に続く3人目。続く神戸新聞杯もロブチェンで制し、この日を101勝で終えた。
99勝目から19戦目、阪神10Rで届いた100勝
松山弘平(36)=栗東・フリー=が節目の1勝をつかんだのは、敬老の日の9月21日だった。舞台は阪神10R「2016メモリアル キタサンブラックカップ」。3歳以上3勝クラスのハンデ戦、芝2200メートルに16頭が出走した。
騎乗したのは4番人気のジョイボーイ(牡4、栗東・四位洋文厩舎、父レイデオロ)。道中は中団で折り合い、勝負どころから少しずつ位置を上げると、直線でじわじわ差を詰めて残り1ハロン付近で先頭に立つ。8番人気ファームツエンティの追い上げを4分の3馬身しのぎ、勝ちタイムは2分12秒4(良)だった。1番人気のナリタエスペランサ(川田将雅騎乗)は12着、2番人気アルマデオロ(武豊騎乗)は11着に沈んでいる。
99勝目は9月19日(土)の阪神8Rで挙げていた。そこから100勝目まで要したのは19戦。3日間開催の土曜後半から日曜までは勝ち星がなく、最終日の月曜10Rでようやく届いた。
「一つ勝つことの難しさを痛感」と語った理由
レース後、松山は足踏みした数日間をこう明かした。「土曜日からたくさん乗せていただいていたのですが、リーチがかかってからもなかなか結果が出せなくて、一つ勝つことの難しさを痛感していました」。表情には安堵がにじんだ。
年間100勝という数字へのこだわりも口にしている。「毎年、目標にしている数字ですし、長く乗り続けないと達成できない数字なので、そこを目標にやってきています」。同じ談話の中では「けがをしても達成できない」とも付け加えた。1年を通して大きなけがなく乗り続けることが前提になる数字、という意味合いだ。
最後は「たくさんの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、これを続けていきたいです」と締めくくった。
2020年から続く大台、年別の成績
松山が初めて年間100勝に届いたのは2020年10月18日だった。デアリングタクトで無敗の牝馬三冠を決めた秋華賞の日、京都12Rのペオースで大台に乗せている。当時の100勝到達はルメール、川田将雅、福永祐一に続く4人目だった。
前年の2019年は91勝。翌2020年から2025年までは、毎年110勝以上を挙げている。
| 年 | JRA勝利数 | 全国リーディング順位 |
|---|---|---|
| 2020年 | 127勝 | 4位 |
| 2021年 | 130勝 | 3位 |
| 2022年 | 118勝 | 4位 |
| 2023年 | 113勝 | 4位(岩田望来と同数) |
| 2024年 | 113勝 | 5位 |
| 2025年 | 128勝 | 3位 |
| 2026年 | 101勝(9月21日現在) | 3位(9月21日現在) |
自己最多は2021年の130勝。7年間で一度も5位より下に落ちていない。JRA通算勝利数は9月21日時点で1467勝となり、1500勝の大台まで残り33勝に迫る。
2009年3月1日、小倉1Rでデビュー。19歳の誕生日に初騎乗・初勝利を挙げ、その年は36勝でJRA賞最多勝利新人騎手に選ばれた。兵庫県出身で、現在は栗東所属のフリー騎手として乗っている。
ルメール、岩田望来は9月5日に到達
今年の100勝一番乗りは9月5日のルメールだった。中山5Rの2歳新馬戦をヴェトロテンペスタで勝ち、12年連続の大台。同じ日、阪神9Rの出石特別ではジャイアンバローズに乗った岩田望来が続き、2022年、2023年に続く3年ぶり3度目の到達となった。
ルメールは「夏競馬が終わって100勝することができました」と話し、秋のG1シーズンへ気持ちを切り替えた。一方の岩田望来は、先に大台へ乗せたルメールを意識していた。「今年は特に近い数字にいるので、なんとか追い越したいと思ってます」。リーディング争いへの意欲をはっきり口にしている。
松山は2人から16日遅れての3人目だ。とはいえ、上位争いは続く。JRAが公表した9月21日現在の騎手リーディングでは、岩田望来とルメールがともに113勝で並び、順位表では岩田望来が1位、ルメールが2位。101勝の松山は3位につける。総賞金は松山が27億2536万9000円で、上位3人の中で最も多い。
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直後の神戸新聞杯、ロブチェンでハナ差勝ち
100勝目の次のレース、松山は阪神11Rの神戸新聞杯(GII、芝2400メートル)でロブチェンに騎乗した。今年、皐月賞と日本ダービーを勝った2冠馬で、単勝1.4倍の1番人気。直線では岩田望来のアルトラムスが内から追い込み、ロブチェンがハナ差だけ前に出てゴールした。勝ちタイムは2分25秒9(良)、これが101勝目だった。
「差はわずかとなってしまいましたが、なんとか勝ち切ってくれて良かったと思います」。レース後の松山はそう話し、菊花賞へ向けて「今のところ、大きな不安は無いですね」と続けた。
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菊花賞で問われる牡牝の三冠
次の目標は10月25日、京都競馬場の菊花賞だ。ロブチェンが勝てば、史上9頭目のクラシック三冠馬が誕生する。
騎手としての意味も大きい。松山は2020年にデアリングタクトで牝馬三冠を制しており、牡馬の三冠も加われば、牡牝の三冠をともに手にした初めての騎手になる。ロブチェンを管理する杉山晴紀調教師もデアリングタクトを手がけており、同じコンビでの快挙がかかる。
今年は4月に桜花賞をスターアニス、皐月賞をロブチェンで勝ち、5月31日の日本ダービーでは11度目の騎乗で初めて頂点に立った。7年連続の100勝は、その春の勢いを秋につなげる1勝でもある。松山は「これから秋GIシーズンも始まりますので、また皆さん、応援よろしくお願いします」とファンに呼びかけた。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]









































































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