霜降り明星・せいや、母校・近畿大学で東大阪魅力PR大使に就任 6人目の大使「東大阪の成分を詰めて」

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
お笑いコンビ「霜降り明星」のせいや(34)が2026年11月6日、大阪府東大阪市の「東大阪魅力PR大使」に就任した。就任式の会場は母校の近畿大学東大阪キャンパスで、野田義和市長から委嘱状を受け取っている。同市の魅力PR大使はせいやで6人目。小学校から大学まで東大阪で過ごした地元出身の芸人が、市のPR役を担う。
母校・近畿大学東大阪キャンパスで就任式
東大阪市は11月6日付で、せいやを東大阪魅力PR大使に委嘱した。市の公式サイトは、せいやを「本市出身の芸人」と紹介し、「M-1グランプリ2018」で史上最年少優勝を果たしたことや、テレビ、ラジオ、YouTubeでの幅広い活動に触れている。そのうえで、持ち前の発信力を生かして地元・東大阪のさまざまな魅力を広くPRしてもらうとした。
就任記念のセレモニーは同じ日の午後、東大阪市小若江にある近畿大学東大阪キャンパスで開かれた。会場には後輩にあたる近大生250人が集まり、大きな歓声の中で野田市長とそろって登場したという。せいやは野田市長を、自分が中学生のころから市長を務めている人だと紹介した。野田市長は2007年に初当選し、現在5期目となる。
式では野田市長から委嘱状が手渡された。2022年10月に大使となった川西賢志郎の場合、委嘱状の交付は2023年3月に市役所で行われており、母校のキャンパスを会場にした今回は趣が異なる。委嘱状の交付後には、はかまや学ランに身を包んだ近大応援部の学生らが「フレー、フレー、せいや!」とエールを送ったという。後輩のサインに応じる場面もあった。
生粋の東大阪っ子が過ごした学生時代
あいさつでせいやは、自身を生粋の東大阪っ子だと表現した。続けて挙げたのが、東大阪市立鴻池東小学校、東大阪市立盾津中学校、大阪府立布施高等学校、そして近畿大学という自身の学歴だ。18歳まで、すべて自転車で行ける距離で学生生活を送ったという。
大阪・難波にあるお笑い養成所へも自転車で通っていたそうだ。その経験から、東大阪の地形については芸能人で一番詳しいと思うと話し、会場の笑いを誘った。
この「自転車通学」は、せいやが以前から口にしてきた話でもある。2019年1月に近畿大学の広報メディアのインタビューに応じた際も、小・中・高・大を全部自転車で通い、電車通学は一切なかったと明かしていた。同じインタビューによると、お笑いとの出会いは地元の小学校。通っていた小学校にお笑いクラブがあり、そこで漫才の楽しさを知って、6年生のときにNHKの素人漫才の大会で優勝したことがのめり込むきっかけになった。
布施高校時代は近大を見ながら「ええな~」と思っていたといい、そのまま進学したのが近畿大学文芸学部文化学科(現在の文化・歴史学科)だった。1年生のときには学園祭「生駒祭」の漫才大会で優勝し、2013年1月に粗品とコンビを組んだ。芸人の仕事と講義を両立させながら、近畿大学を卒業している。
母校との縁は卒業後も続く。2019年の近畿大学入学式には粗品とともに登場し、2021年にはコロコロチキチキペッパーズのナダルと、2025年にはMOMOCHANIと入学式のステージに立った。11月6日の就任式は、そうした「凱旋」の場にもなった。
せいやはこれまでもYouTube、自身の書籍、音楽活動で地元の話題を発信してきた。式では、それらの全てのバックボーンに東大阪があると述べ、団地で育った自分は東大阪のおかげでコメディアンになれた気がするとも話した。お笑いや歌、本も東大阪での暮らしが元になっているという。
関連記事:霜降り明星・せいや、肺炎から仕事復帰 ANN2週休止を経て初仕事はぐるナイ『ゴチ』収録
「東大阪に劇場を」大使としての構想
大使としての抱負は具体的だった。せいやは「東大阪の成分を詰めて」と口にし、エンタメに東大阪の要素を込めて全世界へ発信していきたいと意気込みを示した。
さらに飛び出したのが劇場の構想だ。吉本興業の協力を得て東大阪に劇場をつくりたいと話し、名前の案として「高井田花月」を挙げた。高井田は東大阪市西部の地名で、Osaka Metro中央線の駅名にもなっている。この“公約”には、野田市長から拍手が送られたという。
もう一つの希望は生駒山だ。東大阪市の東側には生駒山がそびえ、ハイキングや夜景を楽しめる場所として知られる。せいやは、ゆうちゃみと生駒山に登ってみたいと話し、先に大使へ就任していたタレントのゆうちゃみと、地元のファンを交えたイベントを開きたいとの思いを明かした。プライベートでやりたかったことも東大阪でできると、大使就任をあらためて喜んだ。
6人目の東大阪魅力PR大使、これまでの顔ぶれ
東大阪魅力PR大使は、全国で活躍し、市にゆかりのある人物に東大阪の魅力を広く発信してもらうための制度だ。市は、観光資源や見どころなどの情報を大使の発信力で届け、市民が東大阪で暮らすことや事業を営むことに誇りを持てるまちづくりにつなげるとしている。
最も長く市のPRに関わるのは歌手の中村美律子だ。2009年10月から東大阪市観光大使を務め、その役目を引き継いで東大阪魅力PR大使として活動を続けている。2022年10月には、フリーアナウンサーの石井亮次と、漫才コンビ「和牛」として活動した川西賢志郎が加わった。2023年11月にはモデル・タレントのゆうちゃみ、ゆい小池(ゆいちゃみ)姉妹が就任し、今回のせいやで6人となる。
| 大使 | 就任 | 主な分野 |
|---|---|---|
| 中村美律子 | 2009年10月5日 | 歌手 |
| 石井亮次 | 2022年10月15日 | フリーアナウンサー |
| 川西賢志郎 | 2022年10月15日 | 芸人 |
| ゆうちゃみ | 2023年11月3日 | タレント・ |
| ゆい小池(ゆいちゃみ) | 2023年11月3日 | モデル・ |
| せいや(霜降り明星) | 2026年11月6日 | 芸人 |
並べてみると、芸人は川西に続いて2人目だ。ゆい小池は花園中央公園で開かれたイベント「Africa Expo」で、市のマスコットキャラクター「トライくん」とアフリカンファッションショーに出演した。姉のゆうちゃみとともに、東大阪の魅力を発信している。
近畿大学と東大阪市のつながりも深い。近畿大学総合社会学部の村松秀ゼミの学生が企画・制作した東大阪市の魅力PRポスター2作品とショート動画1作品が「東大阪観光協会賞」「東大阪魅力PR賞」「東大阪の魅力PRショート動画賞」に選ばれ、2026年8月3日から20日まで市役所本庁舎や市内の施設、駅などに掲出された。地元の大学で学んだ卒業生が、今度は大使として市の魅力を伝える立場になる。
鴻池東小学校から近畿大学まで、自転車で通える範囲で育ったせいや。劇場「高井田花月」や生駒山のイベントがどこまで形になるのか、東大阪の人たちにとって楽しみな構想が並んだ就任式だった。
[文/構成 by Webライター 榊原 透]












































































コメントはこちら