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ゴーイントゥスカイの次走、ジャパンカップは使わず年内にもう1戦 香港2競走に予備登録、国内も視野

ゴーイントゥスカイの次走、ジャパンカップは使わず年内にもう1戦 香港2競走に予備登録、国内も視野

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

10月25日の菊花賞を制したゴーイントゥスカイ(牡3、美浦・上原佑紀厩舎)は、年内にもう1戦する方針となった。上原佑紀調教師が11月5日に明かした。12月13日の香港カップと香港ヴァーズに予備登録しており、国内のレースも選択肢に入る。ジャパンカップには出走しない。

ジャパンカップは使わず、年内にもう1戦の方針

菊花賞から11日後の11月5日、上原佑紀調教師が美浦トレーニング・センターで次走の方針を明かした。年内にもう1戦する予定で、ジャパンカップには向かわない。

使うレースはまだ決まっていない。上原調教師は、相手関係などを見て決めるとしたうえで、国内のレースも選択肢に入っていると話した。香港も、その選択肢の一つという位置づけだ。最終的な行き先は、オーナーサイドと協議を重ねて決める見通しだという。

ジャパンカップを見送る理由について、11月6日時点で調教師の具体的な説明は伝えられていない。一方で、菊花賞の翌週の10月30日朝には美浦のダートコースを軽く1周し、レース後も元気な様子だったという。上原調教師は、デビュー当時に残っていた馬体の水っぽさが抜け、体にメリハリがついてきたと成長ぶりを話していた。次走については、近く発表できるとしていた。

香港カップと香港ヴァーズ、第1希望はヴァーズ

候補の一つが、香港のシャティン競馬場で12月13日に行われる香港国際競走だ。香港ジョッキークラブが11月4日に予備登録馬を発表し、JRAも11月5日にJRA所属馬の予備登録を公表した。JRA所属馬の予備登録は計45頭(美浦16頭、栗東29頭)にのぼり、4競走を合わせた日本馬の登録は延べ66頭となった。このうち香港カップには延べ23頭、香港ヴァーズには延べ17頭の日本馬が名前を連ねる。

香港国際競走は香港カップ、香港マイル、香港スプリント、香港ヴァーズの4競走からなる。ゴーイントゥスカイが登録したのは、このうち中長距離の2競走だ。

競走名距離予備登録の希望順
香港ヴァーズ芝2400m第1希望
香港カップ芝2000m第2希望

JRAが公表した予備登録の一覧では、香港ヴァーズが第1希望、香港カップが第2希望と記されている。3000mの菊花賞を勝った馬にとって、2400mのヴァーズは青葉賞を勝ち、日本ダービーで4着に入った距離と同じだ。

香港カップには天皇賞・秋で2着だったネブラディスク(牡4、栗東・福永祐一厩舎)なども登録した。香港ヴァーズには、昨年このレースで10着だったアーバンシック(牡5、美浦・武井亮厩舎)が名を連ねる。予備登録は出走の候補を示す段階で、実際にどのレースへ向かうかは陣営の判断を待つことになる。

関連記事:ネブラディスク、8番人気で天皇賞・秋2着 リスグラシューの半弟で父ドゥラメンテ、福永祐一厩舎の4歳馬の血統と戦績

菊花賞はハナ差、武豊は菊花賞6勝目

第87回菊花賞は10月25日、京都競馬場の芝3000mで行われた。当日の京都は午前中が重馬場で、レース前には良馬場まで回復していた。3番人気のゴーイントゥスカイは中団からレースを進め、最後の直線で馬群の間を突いて抜け出すと、大外から追い込んだ8番人気のバステール(川田将雅騎乗)をハナ差で退けた。勝ちタイムは3分4秒5。2番人気のダノンヒストリーが3着に入り、三冠がかかった1番人気のロブチェンは14着に敗れた。

レースはキンググローリーが大きく逃げ、離れた2番手をシートゥサミットが追う流れだった。スタートを決めた武豊騎手は、ロブチェンより前で運べる位置を取り、内でじっくり脚をためた。2周目の4コーナーを手応え十分で回ると、直線であいた進路を逃さず伸び切った。

鞍上の武豊騎手にとっては、2019年のワールドプレミア以来となる菊花賞6勝目となった。JRAによると、菊花賞の騎手として史上最多の勝利数だ。上原佑紀調教師は開業4年目の36歳で、これがGI初勝利。平成生まれの調教師として初めての菊花賞制覇でもあった。

武豊騎手はレース後、青葉賞から騎乗を任され、秋は菊花賞にチャンスがあると調教師と話していたと明かした。

秋初戦のセントライト記念では1番人気で6着に敗れていた。その一戦で見せた右にモタれる面を、陣営は菊花賞までに修正しようと取り組んだという。取り入れたのは、馬術の要素を使って体のゆがみや口向きを整えるフラットワークだ。上原調教師は日本大学で馬術に打ち込み、獣医師として働いた経験も持つ。菊花賞の直線では、まっすぐに脚を伸ばした。

関連記事:上原佑紀調教師、菊花賞でGI初勝利 開業4年目・36歳、ゴーイントゥスカイの血統

7戦3勝、父コントレイルの3歳馬

ゴーイントゥスカイは2023年3月12日生まれ、鹿毛の牡馬。父は2020年の三冠馬コントレイル、母はゴーイントゥザウィンドウ(母の父Tapit)で、北海道新ひだか町の千代田牧場で生まれた。馬主はフィールドレーシング。菊花賞の1着賞金を加え、中央競馬での獲得賞金は3億4429万8000円となった。

父コントレイルは2020年に、祖父ディープインパクトは2005年に菊花賞を勝っており、これで3代続けて菊花賞馬が出た。武豊騎手はレース後、ディープインパクトの孫で勝てたことに競馬の奥深さを感じたと話した。

デビューは2025年10月5日の東京の新馬戦で、ここを勝ち上がった。きさらぎ賞までは荻野極騎手が手綱を取り、武豊騎手とは今年4月の青葉賞からコンビを組む。11月6日時点の通算成績は7戦3勝となる。

日付レース着順騎手
2025年10月5日2歳新馬(東京・芝2000m)1着荻野極
2025年11月29日京都2歳ステークス(GIII)3着荻野極
2026年2月きさらぎ賞(GIII)6着荻野極
2026年4月25日青葉賞(GII)1着武豊
2026年5月31日日本ダービー(GI)4着武豊
2026年9月13日セントライト記念(GII)6着武豊
2026年10月25日菊花賞(GI)1着武豊

春の青葉賞で重賞初勝利を挙げ、日本ダービーではメンバー最速の上がり3ハロン32秒8で追い込んだものの、勝ったロブチェンから0秒1差の4着だった。3着のバステールとはハナ差で、菊花賞で2着に退けた相手に、ダービーではわずかに先着を許していた。セントライト記念でも、上がり3ハロンはメンバー中最速だった。

年末の大一番をどこで迎えるか

ジャパンカップを見送った菊花賞馬が、年内最後にどの舞台を選ぶのか。

香港へ向かえば、3000mの長丁場を勝った3歳馬が、2400mか2000mで海外の古馬と顔を合わせる。国内に残る場合、具体的なレース名は11月6日時点で陣営から示されていない。上原調教師は相手関係などを見て決める考えで、ほかの有力馬の動向も判断材料になる。香港の2競走は12月13日に同じ日に行われるため、どちらか一方を選ぶことになる。予備登録の段階で希望順を付けたヴァーズとカップ、そして国内の選択肢。3つの道から、陣営は1つを選ぶ。

上原調教師は今年の日本ダービーに管理馬4頭を送り出し、秋に初のGIタイトルをつかんだ。父はダイワメジャーなどを育てた上原博之調教師で、親子そろってGIトレーナーとなった。次の一戦は、オーナーサイドとの協議を経て決まる見通しだ。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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