大谷翔平、6年連続でMVP最終候補に 受賞ならボンズに並ぶ4年連続 故障離脱があった今季成績と、40-40で最有力のクローアームストロング

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ドジャースの大谷翔平(32)が、全米野球記者協会(BBWAA)が選ぶナ・リーグ最優秀選手(MVP)の最終候補3人に入った。2021年から6年連続の最終候補入りで、ほかの2人はカブスのピート・クローアームストロングとブルワーズのブライス・チュラングだ。受賞者は現地12日(日本時間13日)に発表され、大谷が選ばれれば4年連続5度目となる。
ナ・リーグMVPの最終候補は3人、発表は日本時間13日
最終候補は現地11月2日(日本時間3日)、MLBネットワークの生中継番組で発表された。BBWAAの記者による投票で上位3人に入った選手が名前を呼ばれる仕組みで、ナ・リーグは大谷、クローアームストロング(24)、チュラング(26)の3人。ア・リーグはアストロズのヨルダン・アルバレス、レイズのジュニア・カミネロ、ロイヤルズのボビー・ウィットJr.が残った。
3人の打撃成績を並べると、数字の違いがよく分かる。
| 選手(球団) | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
|---|---|---|---|
| クローアームストロング | 45 | 107 | 41 |
| 大谷翔平 | 30 | 81 | 11 |
| チュラング | 21 | 100 | 19 |
打率はクローアームストロングが.280、大谷が.275、チュラングが.268と大差はない。開きが出たのは長打で、出塁率と長打率を足したOPS(打者の総合力を示す数字)はクローアームストロングの.942がナ・リーグ最高だった。大谷は.889、チュラングは.816となる。
大谷だけが持つのは、投手としての成績だ。今季は先発で14試合に登板し、8勝2敗、防御率1.79を記録した。
BBWAAの各賞はレギュラーシーズンの成績が対象で、投票はポストシーズンが始まる前に締め切られる。チュラングのブルワーズは現地10月28日にワールドシリーズを制し、球団創設58年目で初の世界一となったが、ポストシーズンの活躍は票に反映されない。
「4年連続5度目」はどう数えるのか
大谷のMVP受賞は2021年と2023年がエンゼルス時代のア・リーグ、2024年と2025年がドジャースでのナ・リーグだった。4度とも、全投票者が1位票を入れる満票での選出となった。
| 年 | 所属 | 結果 |
|---|---|---|
| 2021年 | エンゼルス | 受賞 |
| 2022年 | エンゼルス | 最終候補 |
| 2023年 | エンゼルス | 受賞 |
| 2024年 | ドジャース | 受賞 |
| 2025年 | ドジャース | 受賞 |
| 2026年 | ドジャース | 最終候補 |
最終候補には2021年から毎年入っている。受賞を逃したのは、ヤンキースのアーロン・ジャッジが選ばれた2022年だけだ。
連続受賞は2023年から3年続く。今季も選ばれれば4年連続となり、2001年から2004年にジャイアンツで4年続けて受賞したバリー・ボンズに並ぶ。MVPの連続受賞では、この4年が最も長い記録だ。
二刀流で始まり、打者専念で終わった今季
2023年9月に2度目の右肘手術を受けた大谷にとって、今季は3年ぶりに開幕から先発ローテーションに入ったシーズンだった。前半戦は投打の両方でフル回転し、6月までに8勝を挙げる。投手としては前半戦の14登板を防御率1.79で終えた。
流れが変わったのは6月だった。左膝の炎症に悩まされ、7月には前半戦最後の先発を回避してオールスターゲームも辞退。後半戦はマウンドに戻れず、打者に専念した。9月には右上腕二頭筋の炎症で、ドジャース移籍後初めて負傷者リストに入った。
今季は投打合わせて139試合に出場し、打者としては打率.275、30本塁打、81打点、11盗塁だった。30本塁打は、初めてMVPを受賞した2021年以降で最も少ない。
それでも最終候補に残ったのはなぜか。
鍵はWAR(選手1人がチームに何勝分をもたらしたかを示す指標)にある。データサイト「FanGraphs」の算出で、大谷は投手で2.9、打者で3.7、合わせて6.6を記録した。投手としては前半戦の14登板だけで、打撃の8割近い数字を積み上げた計算になる。最終候補3人のうち投げて打つのは大谷だけで、投打を合わせた数字が大谷の強みになる。
最有力とされるクローアームストロング、選手会の賞も手に
大谷の前に立つのが、カブスの中堅手クローアームストロングだ。報道では最有力と伝えられ、共同通信も本命視されていると報じた。
今季は全162試合に出場し、フィリーズのカイル・シュワーバーと並ぶ45本塁打で本塁打王のタイトルを分け合った。この本数は両リーグ最多だ。41盗塁と合わせて、1シーズンに40本塁打と40盗塁を記録する「40-40」をメジャー史上7人目として成し遂げた。2024年に「50-50」を記録した大谷も、このクラブの一員だ。
WARの差も大きい。FanGraphsの算出でクローアームストロングは10.6と、大谷の6.6を4.0上回る。
選手からの評価も先に出ている。大リーグ選手会が現地10月28日(日本時間29日)に発表した「プレーヤーズ・チョイス・アワード」で、クローアームストロングは年間最優秀選手とナ・リーグ最優秀野手の2部門に選ばれた。選手同士の投票で決まる賞で、大谷は両部門で最終候補3人に入ったものの、選出はされなかった。
もう1人の候補、チュラングは二塁手として151試合に出場し、打率.268、21本塁打、100打点、19盗塁をマークした。メジャー30球団で最多の103勝を挙げたブルワーズで、打線を引っ張った。
そのブルワーズは、リーグ優勝決定シリーズでドジャースに4連勝している。大谷はこのシリーズで3ランを放ったが、チームは1勝もできずに敗退した。ただ、ポストシーズンの対戦はMVPの票に含まれない。
関連記事:大谷翔平、今PS初の1番で3ランもドジャース4連敗で敗退 2026年ポストシーズン全成績
新人王からMVPまで、4日続けて発表
BBWAAの各賞は、現地9日から4日続けて受賞者が発表される。
| 現地の日付 | 発表する賞 |
|---|---|
| 11月9日 | 新人王 |
| 11月10日 | 最優秀監督 |
| 11月11日 | サイ・ |
| 11月12日 | MVP |
最優秀救援投手は今年から新しく設けられた賞だ。ナ・リーグのサイ・ヤング賞には、チュラングと同じブルワーズのジェーコブ・ミジオロウスキーが最終候補として名を連ねる。
日本選手で最終候補に入ったのは、全部門を通じて大谷1人だった。ホワイトソックスで1年目に35本塁打を放った村上宗隆は、選手会の新人賞で最終候補に入ったものの、BBWAAの新人王の最終候補3人には入っていない。
MVPの発表は日本時間13日。岩手県の花巻東高等学校から日本ハムを経て海を渡り、メジャー9年目を終えた大谷が、ボンズの記録に並ぶかどうかが決まる。
[文/構成 by ライター 凪]














































































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