徳井仁一朗が天理大学でノーヒットノーラン 13奪三振・四死球0、仙台育英出身の3年生

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天理大学の徳井仁一朗投手(3年、仙台育英学園高等学校出身)が11月1日、明治神宮大会の出場権をかけた関西地区大学野球選手権の第2代表決定戦1回戦で、佛教大学を相手にノーヒットノーランを成し遂げた。13奪三振、四死球0で、スコアは3-0。走者を出したのは味方の失策による2度だけだった。天理大学は11月2日、関西学院大学との準決勝に臨む。
13奪三振・四死球0、許した走者は失策の2人
試合はGOSANDO南港野球場であった。正式な大会名は「第24回大阪市長杯争奪関西地区大学野球選手権大会兼第57回明治神宮野球大会関西地区第1・第2代表決定戦」。関西の5つの大学野球連盟の代表校が、明治神宮大会への2つの出場枠を争う大会だ。相手の佛教大学は京滋大学野球連盟の代表で、10月31日の第1代表決定戦1回戦では関西学院大学に1-4で敗れていた。負ければ敗退が決まる、両校にとって後のない一戦だった。
先発の徳井は初回を左邪飛、三ゴロ、空振り三振で立ち上がり、2回も三者凡退に抑えた。打線は3回、2つの四球で好機をつくり、5番小森の中前適時打と6番大森瑛の左前適時打で2点を先制。5回にも4番関本の安打から1死一、二塁とし、7番馬場の左前適時打で1点を加えた。佛教大学は4投手の継投で粘ったが、天理大学は捕手の田中幹とのバッテリーで最後まで0を並べた。
最初の走者は5回1死、遊撃手の失策で出た。徳井は後続を2者連続の空振り三振に仕留める。6回から7回にかけては5者連続三振を奪い、9回も1死から再び遊撃手の失策で走者を背負ったが、二塁は踏ませなかった。最後の打者は、一番自信があるという直球で見逃し三振。これが13個目の三振となり、徳井はマウンドで小さく拳を握った。報道によると、投球数は131球だった。
四死球は1つもなく、許した走者はいずれも失策によるものだった。安打と四死球をゼロに抑えても、失策で走者が出ると完全試合にはならない。徳井にとっては公式戦で初めての完封が、人生初のノーヒットノーランになった。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日時・会場 | 11月1日、 |
| 試合 | 第2代表決定戦1回戦 |
| 結果 | 天理大学 |
| 徳井の投球 | 9回無安打無失点、 |
| 許した走者 | 5回と9回、 |
天理大学では2023年6月5日にも、真城翔大(当時4年、高知商業高等学校出身)が、東京ドームでの全日本大学野球選手権1回戦の西南学院大学戦でノーヒットノーランを記録している。4つの四球を与えながらの記録で、大会史上8人目だった。四死球0の徳井とは、走者の出し方が対照的だ。
普段は救援の右腕、記録を意識せず投げた9回
徳井は阪神大学野球連盟のリーグ戦では主に救援を務めてきた右腕だ。最速は145キロ。試合後、ノーヒットノーランについて「人生で初めてです」と話し、完封もあまり経験がないと明かした。序盤から飛ばし、3回か4回までもてばいいという気持ちでマウンドに上がったという。
ノーヒットノーランは意識しないように心がけたといい、そこまで調子が良かったわけではなかったとも話している。それでも打者が合っていないと感じた直球で押し続けた。持ち球はカットボール、スライダー、カーブが中心で、たまにしか投げないフォークはこの試合で1球も使わなかったと報じられている。
天理大学には今秋のドラフトで阪神から5位指名を受けた的場吏玖投手(4年、大阪電気通信大学高等学校出身)がいる。的場は10月31日の1回戦で先発したが、この日は登板しなかった。徳井は1学年先輩の的場の指名について、身近な選手がプロに進むのは刺激になると話し、「プロに行きたい」と将来の目標を口にした。
関連記事:阪神ドラフト、支配下で高校生指名ゼロは3度目 1位から7位まで大学・社会人・独立で固めた狙い
仙台育英では甲子園優勝をスタンドから応援
徳井は大阪府の出身。仙台育英学園高等学校に進み、2年生だった2022年夏、チームが東北勢として初めて甲子園で優勝した瞬間はスタンドで見届けた。当時の仙台育英には、のちに大学へ進んだ髙橋煌稀、湯田統真、仁田陽翔ら力のある投手がそろっていた。徳井は大学2年の春、当時の投手陣の中で自分の序列は「10番目くらい」だったと語っている。
もともとは二塁や三塁を守る内野手で、投手は兼任程度だった。転機は高校2年の秋。須江航監督から投手をやってみてはどうかと勧められ、本格的に投手へ転向した。
天理大学では1年生からリーグ戦に登板した。2年生だった2025年4月6日、阪神大学野球連盟の春季リーグ戦で関西国際大学を相手に先発し、5回を2安打1失点に抑えてリーグ戦初勝利を挙げている。高校卒業時に138キロだった最速は、大学で7キロ伸びて145キロに達した。
3年生になった今年は、全国の舞台も経験した。天理大学は2026年春のリーグ戦を3季ぶりに制し、全日本大学野球選手権に出場。6月8日、東京ドームでの1回戦で共栄大学に3-2で勝った試合で、徳井は8回から2回を無失点に抑えて試合を締めた。小学生以来の全国の舞台だったという。チームはこの大会でベスト16に進んだ。
神宮大会まであと2勝、11月2日は関西学院大学戦
天理大学は今秋、阪神大学野球連盟の秋季リーグ戦で2季連続29回目の優勝を果たし、この大会に出場した。秋季リーグ戦は第3節を終えて4勝2敗と苦しんだが、そこから負けずに7勝2敗1分で全節を終え、同率首位で迎えた10月16日の優勝決定戦で関西国際大学に2-1で勝ち、逆転での優勝を決めた。リーグの表彰では、的場が最優秀選手賞と最優秀投手賞、ベストナイン投手に選ばれている。
ただ、10月31日の第1代表決定戦1回戦では神戸医療未来大学に1-4で敗れ、第2代表決定戦に回った。先発の的場は立ち上がりに2点、3回にも2点を失い、3回で降板。打線は9回に1点を返すのがやっとだった。この試合で徳井は8回の1イニングを三者凡退に抑えていた。
第2代表への道は残り2試合だ。11月2日午前10時から、GOSANDO南港野球場で関西学院大学と準決勝を戦う。関西学院大学は関西学生野球連盟の代表で、11月1日の第1代表決定戦準決勝で神戸医療未来大学に3-6で敗れ、第2代表決定戦に回ってきた。勝てば11月3日の決勝で、11月2日にある大阪商業大学と神戸医療未来大学の第1代表決定戦決勝の敗者と対戦する。大会は11月3日までの日程で、閉会式は同日の第2代表決定戦終了後に予定されている。
チームが崖っぷちに立った翌日に、救援が主な役割の3年生が9回を投げきった。新チームからは先発に専念する予定と報じられている右腕が、明治神宮大会への切符をかけた残り2試合でどんな役割を担うのか。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]







































































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