伊藤大海、日本ハムがポスティング容認 メジャー移籍先の候補と契約予想、ロックアウトで交渉期限は12月1日の見通し

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日本ハムは11月1日、伊藤大海投手(29)のポスティングシステムによる米大リーグ移籍を容認し、申請手続きを始めたと発表した。本人は12月までに決断を報告したい考えだ。米国では大リーグの労使協定が12月1日に切れてロックアウト(経営側による締め出し)に入る見通しで、交渉は通常の45日間より大幅に短くなる可能性がある。関心球団としてはジャイアンツの名前が挙がっている。
伊藤大海のメジャー挑戦が決定、日本ハムが11月1日に発表
日本ハムが伊藤のポスティング移籍を認め、申請手続きに入ったのは11月1日だった。今オフのポスティング容認は、10月19日の阪神・佐藤輝明、10月30日の西武・平良海馬に続いて3人目となった。
日本ハムからポスティングで大リーグを目指す選手は、2023年オフの上沢直之に続き7人目。過去には2011年オフのダルビッシュ有、2017年オフの大谷翔平、2020年オフの有原航平らがこの制度で海を渡っている。
伊藤は球団を通じてコメントを出し、メジャーでのプレーを幼い頃からの夢と表現した。そのうえで、ファイターズで優勝することを第一の使命として努力してきたと明かし、家族や球団、ファン、制度の改善に力を尽くした日本プロ野球選手会とMLB選手会に感謝を述べている。
「来シーズンからメジャーリーグでプレーしたいという強い思いがあります。」
コメントの終盤では、大リーグを取り巻く状況に「不透明な部分もあります」と触れつつ、できる限り早く進路を決め、12月までにファイターズとファンに決断を報告したいと続けた。最後は、ファイターズから大リーグに挑んだ先輩たちのように、球団への感謝と誇りを胸に「世界最高峰の舞台で勝負したいと思っています」と結んだ。
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伊藤大海のメジャー移籍はいつ決まる?交渉期限は12月1日の見通し
ポスティングの申請期間は毎年11月1日から12月15日まで。MLB機構が30球団に公示した翌日から45日間が交渉期間となり、本来ならこの間に契約がまとまらなければ日本ハムに残る。
ところが今オフは事情が違う。大リーグの現行労使協定は12月1日(日本時間2日)に期限を迎え、オーナー側と選手会はサラリーキャップ(年俸総額の上限)の導入をめぐって対立している。協定が切れるとロックアウトに入るとみられ、その間は契約や交渉が凍結される。
10月下旬の報道によると、選手会はロックアウト中もポスティングの交渉期間を一時停止する措置を求めたが、MLB機構はこれを受け入れなかった。米球界関係者の話として伝えられたもので、このままなら伊藤は12月1日までに契約を結ぶ必要がある。公示から45日間ある交渉の持ち時間が、実質1か月足らずに縮む計算だ。
機構側の正式な発表はなく、労使交渉の行方しだいで状況は変わる。伊藤自身もコメントで「限られた期間の中で」と語り、決断の報告を「12月まで」と区切っている。
前回の労使協定切れとなった2021年オフは扱いが違った。広島からポスティングされた鈴木誠也は11月22日に公示され、12月2日にロックアウトが始まる。このときMLB機構は選手会の提案を受け入れて交渉期間の進行を止め、2022年3月10日に新協定が結ばれた後に交渉が再開。鈴木のカブス入りが正式に発表されたのは3月18日だった。
| 項目 | 2021年オフ(鈴木誠也) | 2026年オフ(伊藤大海) |
|---|---|---|
| 公示・申請 | 11月22日に公示 | 11月1日に申請手続き開始 |
| ロックアウト | 12月2日に開始 | 12月1日 |
| 交渉期間の扱い | ロックアウト中は進行を停止 | 停止の提案をMLB機構が拒否と報道 |
| 決着 | 2022年3月18日にカブス入り発表 | 本人は12月までの報告を希望 |
伊藤大海のメジャーはどこ?ジャイアンツなど候補球団
関心球団として具体的に報じられたのはジャイアンツだ。地元紙サンフランシスコ・クロニクルのスーザン・スラッサー記者が10月17日(日本時間18日)、ジャイアンツが伊藤と平良の2人を調べていると報じた。
ジャイアンツの狙いは先発投手の補強にある。同記者は、球団が日本でのスカウト網を整えてきた一方、山本由伸や佐々木朗希の争奪戦ではドジャースに敗れ、日本人選手の入団交渉で苦戦が続いているとも指摘していた。
伊藤の発表当日の報道でも、先発補強が必要なジャイアンツなどが強い関心を持っていると、米国の移籍情報サイトの情報として伝えられた。米スポーツメディアの移籍先予想では、ジャイアンツのほかにエンゼルスやパドレスの名前も挙がっている。ただし、ジャイアンツを含め、どの球団も公式に入団交渉の意思を示したわけではない。ポスティングでは公示後に30球団すべてが交渉できるため、ほかの球団が名乗りを上げる余地は残る。
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契約予想は幅が大きい、年俸3億4000万円との比較
日米の契約予想は、見立てによって大きく分かれている。高いものは5年総額7500万ドル、低いものは2年総額2200万ドルで、総額にして3倍以上の開きがある。
| 予想した側 | 予想額 | 主な根拠 |
|---|---|---|
| 米スポーツメディアの記者 | 5年総額7500万ドル | 同じ29歳で渡米し5年7500万ドルでメッツ入りした千賀滉大と同水準の先発と評価 |
| 日本のスポーツライター | 高くても2年3000万ドル | 今季の成績下降、 |
| 米野球専門誌 | 2年総額2200万ドル | 菅野智之 |
最も高い予想は、NPB6年間で1000イニング以上を投げた耐久性と通算防御率2.92を評価し、先発ローテーションの3〜4番手を担えると見た。一方、10月31日(日本時間11月1日)に先発投手のFAランキングを出した米野球専門誌は伊藤を16位とし、速球が92〜93マイル(約148〜150キロ)程度で空振りを奪う率も平凡だと課題を挙げた。
日本ハムでの年俸は、2025年12月の契約更改で1億2000万円増の推定3億4000万円。入団6年目での3億円台到達は、ダルビッシュ有に並ぶ球団最速だった。1ドル=約158円で換算すると、最も低い予想の2年2200万ドルでも1年あたり約17億円となり、現在の年俸の5倍前後にあたる。
契約がまとまれば、日本ハムには譲渡金が入る。金額は、大リーグ球団とメジャー契約を結んだ場合、その保証総額に応じて段階的に決まる仕組みだ(マイナー契約なら契約金の25%)。
| 保証総額の区分 | 譲渡金の割合 |
|---|---|
| 2500万ドルまでの部分 | 20% |
| 2500万ドル超〜 | 17.5% |
| 5000万ドルを超える部分 | 15% |
このほか、契約期間中に支払われた出来高の15%も譲渡金に加わる。
伊藤大海の成績と経歴、沢村賞右腕の6年間
伊藤は北海道鹿部町出身。駒澤大学附属苫小牧高等学校では2年春のセンバツに出場した。駒澤大学を中退した後、苫小牧駒澤大学(現・北洋大学)に入り直し、2020年のドラフト1位で日本ハムに入団している。
プロ1年目の2021年に10勝を挙げると、2024年は14勝で最多勝と最高勝率の2冠。2025年は14勝8敗、防御率2.52、195奪三振で2年連続の最多勝と初の最多奪三振に輝き、沢村賞を手にした。
| 年度 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 奪三振 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 23 | 10勝9敗 | 2.90 | 141 |
| 2022年 | 26 | 10勝9敗 | 2.95 | 112 |
| 2023年 | 24 | 7勝10敗 | 3.46 | 134 |
| 2024年 | 26 | 14勝5敗 | 2.65 | 161 |
| 2025年 | 27 | 14勝8敗 | 2.52 | 195 |
| 2026年 | 26 | 10勝10敗 | 3.18 | 159 |
6年目の今季は26試合に先発して10勝10敗、防御率3.18。前年より数字を落としたが、入団から6年連続で規定投球回に届き、3年連続5度目の2桁勝利を記録した。通算は152試合で65勝51敗、防御率2.92となる。
国際舞台の経験もある。プロ1年目の2021年には東京五輪の日本代表に追加招集され、金メダルを手にした。その後も2023年のWBCで日本代表として世界一を経験し、2026年春のWBCでも代表に選ばれた。
10月23日に本拠地の球場を訪れた際には、進路について「ギリギリまでしっかり考えて、自分の意思がどうなのかブラッシュアップして、最終的に後悔しない方を選びたい」と話していた伊藤。球団は背中を押し、残るのは相手探しだ。限られた日程の中でどの球団と合意にたどり着くのか、答えは12月初めまでに出る見込みとなる。
[文/構成 by ライター 凪]







































































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