鹿児島城西高等学校が秋季九州大会初優勝 1年生小島大空が先発、神宮大会の初戦は仙台育英

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高校野球の秋季九州大会(第159回九州地区高校野球大会)は11月2日、熊本市のリブワーク藤崎台球場で決勝があり、鹿児島城西高等学校(鹿児島)が祐誠高等学校(福岡)を5対4で破って初優勝した。先発した1年生左腕の小島大空(そら)が9回を投げ切り、最終回の無死満塁もしのいだ。九州地区代表として出場する明治神宮野球大会では、11月19日の開幕戦で東北地区代表の仙台育英学園高等学校(宮城)と対戦する。
初回に2点、5回に3点 9回無死満塁を守り切った決勝
両校とも九州大会の決勝は初めてで、どちらが勝っても初優勝となる一戦だった。先発は鹿児島城西が背番号1の小島、祐誠も背番号1の2年生・永盛伶旺。
先手を取ったのは鹿児島城西だ。1回表、先頭の織田悠楽(2年)が安打で出塁し、送りバントで1死二塁とすると、3番の田所悠生(2年)が右中間を破る適時三塁打を放って先制。続く4番・鐘ケ江ナツ(2年)の中前適時打で2点目を挙げた。
祐誠も2回裏、1死二、三塁から山本晃也(2年)の右前適時打で1点を返す。2対1で迎えた5回表、鹿児島城西は1死二、三塁の好機をつくり、指名打者の郭丈太(1年)が2点適時三塁打。さらに山口星馬(2年)の適時打で5対1と突き放した。
ここから祐誠が粘る。5回裏に内野ゴロと田中諒哉(1年)の中前適時打で2点を返し、7回裏には小田直希(2年)の左前適時打で1点差まで詰め寄った。
5対4のまま迎えた9回裏。祐誠は連打と送りバントの内野安打で無死満塁とし、一打サヨナラの場面をつくった。それでも小島は三塁ゴロで本塁封殺を奪うなどアウトを重ね、最後の打者も打ち取って試合が終わった。鹿児島城西は小島と捕手・黒木陽光(2年)のバッテリーで最後まで戦い、祐誠も永盛が1人で投げ抜いた。
4試合で4勝、1年生左腕が全試合を完投
鹿児島城西の九州大会は10月25日の1回戦から始まった。福岡大学附属大濠高等学校(福岡)との初戦は初回に2点を先制し、その裏に1点差とされたが、8回に1点を加え、9回裏の反撃を1点にとどめて3対2で競り勝った。
10月29日の準々決勝では小林西高等学校(宮崎)に3対1で逆転勝ち。1回に先制を許したものの、5回に織田の2点適時打で逆転し、6回にも1点を加えた。この試合で小島は129球を投げて完投し、1回戦に続く2試合連続の完投となった。6本の被安打はすべて単打で、奪三振は2つ。最速135キロのサイドスローから変化球を交え、打たせて取る投球を続けた。
10月31日の準決勝は沖縄尚学高等学校(沖縄)を7対0の7回コールドで退けた。2025年のセンバツから5季連続の甲子園出場を狙う相手に、打線は1回から得点を重ね、7回にも長打攻勢で2点を加えた。
準決勝でも小島は沖縄尚学打線を4安打無失点に抑えており、九州大会の4試合はすべて1年生の左腕が1人で投げ切った。小島は決勝の後、「九州大会を全試合投げきったことは自分の自信につながった」と話した。
決勝を終えた小島は「後ろにいる先輩たちを信じて投げた」と話し、神宮大会へ向けては「トップチームに勝って、先輩たちと優勝したい」と語った。先制打の田所は、悔しい思いをしてきたなかで先輩と取り組んできたことが込み上げ、ほっとしたと明かした。
道端俊輔監督の就任3年目、2020年のセンバツ中止を経て
チームを率いるのは道端俊輔監督(33)。和歌山の智弁和歌山高等学校で捕手を務め、在学中に春夏合わせて5度の甲子園出場を経験した。就任3年目での九州制覇だ。
「(優勝)できると思ってなかったので正直びっくり」。優勝後、道端監督はそう明かした。この3年間よく教わってきた鹿児島実業高等学校の前監督が神宮大会に出場した経験を持つことに触れ、「何とか宮下さんに続きたいと思ってました」とも語った。神宮では「鹿児島代表として恥の無いように全力で戦いたい」と話している。
鹿児島城西にとって、甲子園には特別な思いがある。2020年春のセンバツに初めて選ばれながら、新型コロナウイルスの感染拡大で大会そのものが中止になった。同じ年の夏に開かれた甲子園高校野球交流試合で甲子園の土を踏んだが、センバツの舞台では1試合も戦えていない。
学校は2026年5月、2027年4月1日から校名を「鹿児島日章学園高等学校」に変えると発表しており、「鹿児島城西」として臨む九州大会はこれが最後だった。その大会で、学校として初めての九州王者になった。
卒業生には、日本ハムでプレーした明瀬諒介がいる。
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神宮大会は11月19日の開幕戦で仙台育英と
明治神宮外苑創建百年記念 第五十七回明治神宮野球大会は、11月19日から24日まで明治神宮野球場で開かれる(雨天順延)。主催は明治神宮と日本学生野球協会で、高校の部には全国10地区の代表10校が出場する。鹿児島城西は初出場だ。
主催者の組み合わせ表(11月1日現在の日程)では、鹿児島城西と仙台育英の1回戦は大会第1日の第1試合で、開始予定は午前8時30分。仙台育英が一塁側、鹿児島城西が三塁側に入る。勝てば大会第3日の第1試合で、関東地区代表の横浜高等学校と2戦目を戦う。高校の部の決勝は最終日の11月24日に予定されている。
仙台育英は10月19日、宮城県石巻市の石巻市民球場で行われた秋季東北大会の決勝で青森山田高等学校を8対3で破り、4年ぶり13回目の優勝を飾った。神宮大会は4年ぶり9回目の出場になる。
前日の11月1日には、中国地区と四国地区で秋の王者が決まっている。
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センバツは九州から4校、神宮で勝てば枠が1つ増える
来春の第99回選抜高校野球大会は2027年3月19日に開幕する。出場校を決める選考委員会は1月29日に大阪市内で開かれる予定だ。
一般選考29校のうち、九州地区の枠は4校。秋季九州大会は選考の重要な資料になる。準々決勝で小林西を破って4強入りした時点で、鹿児島城西の2020年以来2度目のセンバツ出場は有力と報じられた。4強はほかに祐誠、創成館高等学校(長崎)、沖縄尚学だった。ただし、出場校が正式に決まるのは1月29日の選考委員会で、現時点では確定していない。
神宮大会にはもう1つの意味がある。高校の部で優勝した学校の地区には、センバツの「神宮大会枠」が1つ加わる仕組みだ。前回の第98回大会では、九州王者の九州国際大学付属高等学校(福岡)が神宮大会を制し、九州地区の出場校は4校から5校に増えた。
鹿児島城西が神宮でも勝ち進めば、九州のほかの学校の選考にも関わってくる。初戦の相手は、東北大会を8対3で制した仙台育英。小島の左腕が全国の強豪を相手にどこまで通用するのか。11月19日の開幕戦で試される。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]
















































































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