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大谷翔平、今PS初の1番で3ランもドジャース4連敗で敗退 2026年ポストシーズン全成績

大谷翔平、今PS初の1番で3ランもドジャース4連敗で敗退 2026年ポストシーズン全成績

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ドジャースの大谷翔平(32)が現地時間10月15日(日本時間16日)、本拠地ドジャースタジアムでのブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦に「1番・DH」で先発し、2回に今ポストシーズン初本塁打となる3ランを放った。それでもチームは4-6で逆転負け。0勝4敗でシリーズ敗退が決まり、ワールドシリーズ3連覇の挑戦は終わった。今ポストシーズンの大谷は8試合で打率.192、1本塁打、3打点で、投手としての登板はなかった。

2回2死一、二塁から428フィートの3ラン

ブルワーズは先発のシェーン・ドローハンが2回先頭のカイル・タッカーに安打を許したところで交代し、元ドジャースの右腕ダスティン・メイを2番手に送った。ドジャースは2回、アンディ・パヘスの中前適時打で1点を先制する。なおも2死一、二塁で打席に入ったのが、1番に戻った大谷だった。

カウント1-1からの3球目、メイの95.1マイル(約153キロ)のカットボールを右中間へ運んだ。MLB公式のデータで打球速度113.1マイル(約182キロ)、飛距離428フィート(約130メートル)。4-0とリードを広げる一発で、ドジャースにとってはこのシリーズ4試合目で初めての本塁打となった。大谷自身はレギュラーシーズンの8月18日(現地)のロッキーズ戦以来、116打席ぶりのアーチだった。

大谷はバットを放り投げ、三塁側のドジャースベンチへ向かって叫びながら走り出した。この場面について試合後、「ランナーがたまっていたので」と切り出し、本塁打でなくても走者を還したいと思っていたと振り返った。ただ、結局はあの1本ぐらいしか打てなかったとも口にしている。

だが、リードは長く続かない。4回にジェイク・バウアーズの2点二塁打で2点差に詰め寄られ、5回は先発タイラー・グラスノーが1死から四球と適時打で1点を失い、救援陣の3四球(うち1つは申告敬遠)で同点に追いつかれた。6回にはタナー・スコットがギャレット・ミッチェルにソロを浴びて勝ち越され、9回にもエドウィン・ディアスがデビッド・ハミルトンにソロを打たれて4-6。2回の4点以降、ドジャース打線は1点も返せなかった。

残り3打席はすべて三振、終戦はネクストで

大谷のこの日の成績は4打数1安打3打点、3三振。1回はドローハンに空振り三振を喫し、勢い余ってヘルメットが脱げるほどのフルスイングを見せていた。5回はジョジョ・ロメロに見逃し三振。

最大の場面は7回だった。1点を追う展開で、先頭のパヘスが二塁打を放ち、キケ・ヘルナンデスの犠打で1死三塁。同点の走者を三塁に置いて打席に入った大谷は、アーロン・アシュビーの前に3球で空振り三振に倒れた。続くムーキー・ベッツも遊ゴロに終わり、好機は消えている。

アシュビーは7回から3イニングを無失点で締め、セーブを挙げた。9回2死、キケ・ヘルナンデスの左直で試合が終わったとき、次打者の大谷はネクストバッターズサークルにいた。ブルワーズのパット・マーフィー監督は大谷の3ランについて「眠れる巨人を起こしてしまったと思った」と語り、ロメロとアシュビーの救援をたたえた。

ブルワーズはレギュラーシーズンでナ・リーグ最高の103勝を挙げたチーム。1982年以来、44年ぶりのワールドシリーズ進出を決めた。前年の2025年はドジャースがリーグ優勝決定シリーズでブルワーズを4連勝で下しており、立場が1年で入れ替わったことになる。

関連記事:大谷翔平、4回に死球を受ける ドジャースはブルワーズに2-6で敗れ0勝3敗

2026年ポストシーズン全成績(10月16日時点・8試合)

ドジャースは地区シリーズでブレーブスを3勝1敗で退け、リーグ優勝決定シリーズに進んだ。大谷は8試合すべてにDHで出場し、打順は地区シリーズの2戦目までが2番、その後は5番、4番と中軸に入り、第3戦では移籍後最も低い6番に入っていた。1番での起用は今ポストシーズンで第4戦が初めてだった。

ラウンド試合(日本時間)結果(勝者)打順大谷の成績
地区S第1戦10月4日 対ブレーブスドジャース5-3(勝ち)2番4打数1安打
地区S第2戦10月5日 対ブレーブスブレーブス3-2(負け)2番4打数1安打、2三振
地区S第3戦10月7日 対ブレーブスドジャース3-1(勝ち)5番2打数0安打、1四球、1三振
地区S第4戦10月8日 対ブレーブスドジャース4-1(勝ち)4番3打数0安打、1四球、1三振、1盗塁
優勝決定S第1戦10月12日 対ブルワーズブルワーズ2-1(負け)4番3打数1安打、1四球、1三振
優勝決定S第2戦10月13日 対ブルワーズブルワーズ7-4(負け)4番4打数0安打、2三振
優勝決定S第3戦10月15日 対ブルワーズブルワーズ6-2(負け)6番2打数1安打、1四球、1死球
優勝決定S第4戦10月16日 対ブルワーズブルワーズ6-4(負け)1番4打数1安打、1本塁打、3打点、3三振
区分試合打数安打打率本塁打打点四球三振
地区シリーズ(3勝1敗で突破)4132.1540024
リーグ優勝決定シリーズ(0勝4敗で敗退)4133.2311326
ポストシーズン通算8265.19213410

通算の出塁率は.323、長打率は.308。地区シリーズ第3戦では捕手の打撃妨害で1度出塁しており、記録上は打数に含まれていない。投手としては8試合とも登板がなかった。

数字の重さは、昨年と比べるとはっきりする。2025年のリーグ優勝決定シリーズ第4戦、大谷は同じブルワーズを相手に3本塁打を放ち、投げても7回途中まで無失点で10三振を奪ってシリーズMVPに選ばれた。1年後の同じカードでは、8試合目でようやく1本目の本塁打が出た。

関連記事:大谷翔平、ポストシーズン打率.150の不振に「長い間、そういう状況でやっててクセになって」 第3戦もスタメン起用の方針

左ひざと右上腕の不調、7月3日を最後に登板なし

大谷は今季、左ひざと右上腕二頭筋の不調を抱えていた。投手としてはレギュラーシーズンで14試合に先発し、8勝2敗、防御率1.79。だが7月3日(現地)のパドレス戦を最後にマウンドから遠ざかり、ポストシーズンも打者に専念した。打者としてはレギュラーシーズン139試合で打率.275、30本塁打、81打点だった。

試合後、大谷はポストシーズンで投げられず、最後の1か月もそうだったことについて「自分の中で不甲斐ないなというか、不満があるポイントではあるので」と語った。シリーズ全体については「ブルワーズが強かったですし」と相手をたたえ、「自分の力のなさ」を改めて実感するシリーズだったと受け止めている。

1番に戻されたことについては、シーズン全体を通して戦ってきた打順を「信じてくれた」形だと受け止め、勝って応えたかったが「残念ながらそうはならなかった」と話した。オフの手術の可能性を問われると「今のところはちょっとまだわからない」と明言を避けた。

ロバーツ監督は試合前、大谷を1番に戻した理由を「ここ数日の取り組みを見て、彼の気持ちの持ちようがいいと感じた」と説明していた。試合後は3ランの場面について「たまっていた怒りやもどかしさが出たんだと思う。おそらくこの2、3か月で一番いい当たりだった」と語り、ベンチへ感情を見せた姿に「それだけ気持ちが入っているということ。彼も人間で、チームを勝たせたいと思っている」と続けた。

さらに「彼は地球上で最高の選手だと思うが、完全に健康なわけではない。それでも逃げずに、100%でなくても出場し続けようとした姿勢に敬意を払う」と大谷をかばった。敗退の責任については「誰か1人が打てなかったわけではない。全員だ」と話し、「翔平がしたことには本当に感心している。これからもずっと翔平を信頼する」と締めくくった。

来季も二刀流「全部やるつもりで」

2024年、2025年とワールドシリーズを連覇したドジャースの挑戦は、ナ・リーグ優勝決定シリーズで止まった。監督から選手への最後のミーティングを経て、大谷は、このチーム、このメンバーで戦えるのは毎年その1年限りだと話し、「本当に悔しい思いというか」と言葉を絞り出した。今はその気持ちだけだという。

それでも来季に向けた考えははっきりしている。二刀流を続けるかと問われ、「全部やるつもりで」と答え、「よりいいシーズンになるように頑張りたいなと思っています」と続けた。体の状態については、治療も含めて「どうなっていくのかっていうことはまだちょっとわからない」としたうえで、オフシーズンをしっかり過ごしたいと話している。

3連覇を逃したことには、チーム一丸となって過ごした日々への感謝を口にし、「残念ながら目標は達成できなかったですけど、また来年からの糧にしたい」と語った。故障を抱えた最後の1か月余りで、解決策や引き出しの少なさを感じたという大谷。その経験をどう生かすかは、オフの治療方針の判断から始まる。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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