ベルピット、道営記念3連覇で重賞20勝目 桑村真明騎手は次走に年末の名古屋大賞典を見込む

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ホッカイドウ競馬の6歳牡馬ベルピットが11月5日、門別競馬場の第69回道営記念(H1、ダート2000m)を3馬身差で制し、レース史上初の3連覇を果たした。重賞は通算20勝目で、自身の持つホッカイドウ競馬の重賞最多勝記録を更新。全レースで手綱を取る桑村真明騎手は、次走を12月23日の名古屋大賞典(JpnIII)になるとの見通しを示した。
単勝1.0倍に応えて3馬身差、勝ちタイムは2分7秒2
道営記念は、ホッカイドウ競馬に所属する3歳以上の馬が争う最高峰の一戦で、格付けは地元の重賞で最も高いH1だ。1958年に創設され、札幌や岩見沢、帯広、函館などでも行われ、2008年からは毎年門別競馬場で行われている。2026年は11頭が出走し、1着賞金は2500万円だった。
ベルピットは単勝1.0倍の断然の1番人気。払戻金は単勝100円の元返しで、ファンの支持はこの日も1頭に集まった。雨の重馬場で行われたレースは、ベルピットが先頭で流れを作る展開となる。後続に差をつけたまま直線を向き、ゴール前は流す余裕を残したまま、2着のソルジャーフィルドに3馬身差をつけた。
勝ちタイムは2分7秒2。2着との差はタイムにして0秒7だった。馬体重は前走の瑞穂賞から12キロ増えた520キロだった。
2着は5番人気のソルジャーフィルド(牡4、川島洋人厩舎)で、落合玄太騎手が騎乗。2025年の道営三冠馬が中団から脚を伸ばしたが、届かなかった。9月の瑞穂賞に続き、2戦続けてベルピットの2着となる。さらに2馬身半差の3着には3番人気のシルトプレ(牡7、米川昇厩舎、石川倭騎手)が入る。同じ角川秀樹厩舎の3歳2冠馬で、今回が初対決だった2番人気のゴッドバロックは4着に終わった。
3連単は10番、4番、8番の順で1000円(5番人気)だった。
史上初の3連覇、ベルピットはどんな馬か
道営記念を2度勝った馬は、1969年・1970年に連覇したハツヒノデや2020年・2021年に連覇したクインズサターンなど何頭もいる。2024年・2025年に連覇したベルピットもその1頭だった。しかし3度勝った馬はおらず、3連覇はレース史上初めてとなる。
ベルピットは2020年5月15日生まれの黒鹿毛の牡馬で、北海道・角川秀樹厩舎に所属する。父パイロ、母ベルライン、母の父ダイワメジャーという血統だ。馬主は廣松金次氏、生産は北海道日高町の厚賀古川牧場。1歳だった2021年の北海道サマーセールで、693万円で取引された。
2歳だった2022年5月の門別でデビュー勝ちを挙げ、その年にブリーダーズゴールドジュニアカップとサッポロクラシックカップの重賞2勝。11月には門別のJBC2歳優駿(JpnIII)で1番人気に推され、2着に入った。3歳の2023年には北斗盃、北海優駿、王冠賞と、道営の3歳三冠レースをすべて勝った。10月には盛岡のダービーグランプリに遠征し、3着に入っている。
だが、その秋の道営記念は競走中止に終わる。3番人気で臨んだ初挑戦は、ゴールにたどり着けなかった。
そこから3年。2024年の道営記念はアナザートゥルースを抑えて初制覇し、2025年は2分6秒4で2着パッションクライに3馬身差をつけた逃げ切り勝ちで連覇。4歳の2024年からはコスモバルク記念、赤レンガ記念、旭岳賞、瑞穂賞、道営記念という古馬の主要重賞を3年続けてすべて制し、道営記念はこれで3連覇となった。2026年は5つの重賞すべてで3連覇を果たしたことになる。
重賞20勝の内訳と、2026年の6戦6勝
重賞20勝の内訳は、2歳時の2勝と3歳時の三冠3勝、そして4歳から6歳までの毎年5勝ずつで計15勝。合わせて20勝になる。2025年の道営記念で挙げた15勝目の時点でホッカイドウ競馬の重賞最多勝の新記録となっており、ベルピットは自らの記録を20まで伸ばした。
通算成績は32戦25勝、2着3回、3着1回。地方競馬で稼いだ賞金は、道営記念の1着賞金2500万円を加えて約1億9400万円に上る。
2026年は4月のアネモネ特別から始動し、ここまで6戦6勝。重賞は5戦すべてで単勝1.0倍。勝つことが前提とされる中で、1度も期待を裏切らなかった。
| 日付 | レース | 距離 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 4月22日 | アネモネ特別 | ダート1800m | 1着 |
| 5月6日 | コスモバルク記念 | ダート1800m | 1着(3連覇) |
| 6月18日 | 赤レンガ記念 | ダート2000m | 1着(3連覇) |
| 7月29日 | 旭岳賞 | ダート1600m | 1着(3連覇) |
| 9月23日 | 瑞穂賞 | ダート1800m | 1着(3連覇) |
| 11月5日 | 道営記念 | ダート2000m | 1着(3連覇) |
鞍上の桑村真明騎手は、2009年のコパノカチドキと合わせて道営記念4勝目で、2024年から3年連続の勝利となった。角川秀樹厩舎はこのレース6勝目となった。
桑村真明騎手「馬の気持ちのままに走らせました」
レース後、桑村騎手はレース運びについて「馬の気持ちのままに走らせました」と語った。スタートから馬に任せ、自然体でレースを進めたという。
馬の状態については、ひとかきごとの力強さを挙げ、スタミナもついてきたという手応えを口にしている。
ベルピットは新馬戦から一度も鞍上が替わっていない。桑村騎手は、これだけの馬を北海道に預け続けてくれているオーナーと、デビュー時から自分を乗せ続けてくれる角川調教師への感謝も述べた。
次走は12月23日の名古屋大賞典の見通し
気になるのは次の一戦だ。桑村騎手は、次走は12月23日の名古屋大賞典になるとの見通しを示し、4着だった前年を上回る成績を目指したいと話した。あくまで騎手の見通しで、出走は今後の陣営の判断と発表を待つことになる。
名古屋大賞典は、名古屋競馬場(愛知県弥富市)のダート右回り2000mで行われるJpnIIIの交流重賞だ。2026年は12月23日(水)に行われ、3歳以上のハンデキャップ戦で、1着賞金は3000万円。2024年から時期が3月から12月に移った。JRA所属馬も出走する交流重賞だ。2022年の競馬場移転を受けて2023年から距離は1900mから2000mに延び、新しいコースは1周1180m、ゴールまでの直線は約240mある。チャンピオンズカップと東京大賞典の間に組まれた一戦で、2024年はミッキーファイト、2025年はアピーリングルックと、いずれもJRA所属馬が勝っている。
ベルピットにとっては3年連続の挑戦となる。2024年は5番人気で9着、2025年は3番人気で4着だった。2025年は不良馬場のなか、レコードで勝ったアピーリングルックから0秒8差。門別の重賞では2024年から負けていないが、JRA勢が相手のダートグレード競走ではまだ勝てていない。
門別で積み上げた20のタイトルに、ダートグレードの勲章を加えられるか。年末の名古屋が、6歳の王者にとって次の試験の場になる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 疾風(HAYATE)]













































































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