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らーめん蔵は11月中に再開予定と報道 多賀城の人気ラーメン店、運営会社が破産で11月3日に閉店 負債約6000万円、値上げしても原価高を補えず

らーめん蔵は11月中に再開予定と報道 多賀城の人気ラーメン店、運営会社が破産で11月3日に閉店 負債約6000万円、値上げしても原価高を補えず

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

宮城県多賀城市の人気ラーメン店「らーめん蔵」が11月3日に閉店した。運営する仙台市の「Fine prove合同会社」は仙台地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたと報じられ、負債は約6000万円にのぼる。それでも店は、11月中をめどに個人事業主として営業を再開する予定だという。

らーめん蔵はどうなる? 11月中の再開予定

多賀城市大代、県道58号線沿いで営業してきた「らーめん蔵」は、11月3日を最後に店を閉めた。運営会社が事業を止め、破産の手続きに入ったためだ。

常連にとっていちばん気になるのは、またあの一杯を食べられるのかどうか。報道によると、店舗は現在閉まっているものの、11月中をめどに個人事業主として営業を再開する予定だという。

ただ、分からないことも多い。誰が個人事業主として店を開けるのか、具体的な再開日はいつか、メニューや価格が閉店前と同じになるのかは、報道では示されていない。

店の公式Xやホームページにも、11月7日朝の時点で閉店や再開を知らせる告知は出ていない。公式Xの最後の投稿は1月26日で、水道の凍結で開店が遅れることを知らせる内容だった。再開の日取りは、店側からの案内を待つことになる。

2025年には、名取市閖上で「閖上朝一店」としても営業していたことが公式Xの案内から分かる。こちらの今後については、報道では触れられていない。

運営会社の破産、何があったのか

信用調査会社の東京商工リサーチによると、Fine prove合同会社は2023年1月に設立され、仙台市青葉区に本店を置く。創業者から「らーめん蔵」を引き継ぎ、2024年11月に再オープン。醤油や味噌のラーメンに加え、ひき肉ご飯などを出して客をつかんだ。

経営を追い込んだのは、食材の値上がりだった。会社は価格を改定したが、原材料費の上昇分を十分に価格へ上乗せできず、収益が圧迫されたという。2025年12月期の売上高は約9300万円だった。それでも業績は上向かず、事業を続けるのが難しくなった。

手続きの段階と負債額は、報道によって伝え方が分かれる。仙台地裁から破産手続きの開始決定を受けたとする報道があり、決定日を4日とするものもある。一方で、6日までに事業を停止し、弁護士に後の処理を任せて破産申請の準備を進めている段階と伝える報道もある。

負債の額にも2つの数字が出ている。代理人の調べなどでは約6000万円で、債権者は50人と伝えられた。2025年12月期の決算時点では約7300万円だったとする報道もあり、時点の違う数字が並ぶ。

30年続いた多賀城の店

公式ホームページは「宮城・多賀城の地で三十年」とうたう。店主のあいさつによると、この地で30年続いた「らーめん 蔵」を創業者から引き継ぎ、新たにスタートした店だった。店は後継者がいないことから2024年5月にいったん閉店したが、復活に向けたクラウドファンディングで176人から206万円の支援を集め、同年11月に復活オープンしている。

その再出発は、最初から値上げを抱えていた。店主はあいさつの中で「各種費用の高騰などラーメン業界を取り巻く環境の変化に対応するため、価格を上げてのスタートとなってしまいました」とつづっている。

2024年11月の再オープンから約2年、破産の理由として伝えられたのも原材料費の上昇だった。

店の説明によると、スープは魚介を合わせたあっさり系と、豚骨ベースの濃厚なこってり系の2種類。麺は細麺と太麺から選べる。看板の「蔵特製ラーメン」は、コクのあるスープにもちもちとした平打ち麺を合わせた一杯だ。ひき肉ご飯やセットメニューも人気で、2025年9月からは看板メニューの「ひき肉」の持ち帰りも始めていた。

閉店前の営業時間は午前10時から午後3時までで、スープがなくなり次第終了。カウンター席とテーブル席があり、駐車場も備えていた。公式Xでは2025年9月に「閖上朝一店」の営業を知らせ、同じ月には閖上店で油そばを始めたと伝えている。年末にも、閖上朝一店の営業を案内していた。

らーめん蔵の歩みと閉店までの流れ

時期出来事
2023年1月運営会社が仙台市で設立
2024年5月約30年続いた店が、後継者不在でいったん閉店
2024年10〜11月クラウドファンディング、176人が206万円を支援
2024年11月創業者から引き継ぎ再開、価格を上げて再出発
2025年9月ひき肉の持ち帰り開始、ホームページを開設、閖上朝一店の営業を案内
2025年12月期売上高約9300万円、決算時点の負債約7300万円
2026年11月3日店が閉店
11月4日破産手続きの開始決定、一部の報道による
11月中個人事業主として再開予定、報道による

30年続いた多賀城の味は、運営会社の破産で一度途切れた。報道どおりに進めば、店は11月中に個人事業主の手で再び開く予定だ。再開日やメニューの詳細は、店の公式Xやホームページでの発表が待たれる。

[文/構成 by ライター 飯田タツヤ]

寄稿者

飯田タツヤ
時事ニュースを中心に、社会の動きから芸能・スポーツの話題まで幅広く書いているWebライターの飯田です。ライター歴は6年。心がけているのは、発表や報道で確認できたことと、まだ分かっていないことを分けて書くこと。「何が起きて、暮らしにどう関わるのか」を最初に整理しています。休日はラジオを流しながらの散歩とサウナ。

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