千葉汐凱、社会人野球日本選手権で8回12奪三振無失点 オリックス6位、Hondaが初戦突破

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第51回社会人野球日本選手権大会の1回戦が11月2日、京セラドーム大阪であり、Honda(東京)が三菱重工West(兵庫)を4-0で下して2回戦へ進んだ。先発したのは、10月22日のドラフト会議でオリックスから6位指名を受けた左腕・千葉汐凱(ゆうが)投手(24)。8回を123球、6安打12奪三振無失点に抑え、来季から本拠地となる球場で結果を残した。Hondaの2回戦は11月7日午後6時に始まる。
8回123球、12三振を奪って三菱重工West打線を封じる
試合は大会第3日の第2試合として、午後2時に始まった。Hondaは初回に1点を先制し、千葉はこの1点を背に投げ進めた。直球とチェンジアップを軸に、制球よくアウトを積み重ねていった。
4回は連打で1死一、二塁と走者を背負ったが、続く2人を連続の空振り三振に仕留め、得点を許さない。6回はカーブ、直球、チェンジアップと、3人それぞれに違う球で3者連続三振を奪った。
打線も左腕を援護した。DeNAから外野手として7位指名を受けた坂口渉が5回先頭で左翼席へソロ本塁打を運び、山下滉介内野手も2ランを放つ。同じチームからドラフトで指名された2人が投打で役割を果たし、試合の流れをHondaへ引き寄せた。
千葉は8回で被安打6、無失点。12個の三振を積み上げ、123球でマウンドを降りた。8イニングで取ったアウト24個のうち、ちょうど半分を三振で奪った計算になる。9回は有村大誠投手が締め、Hondaは千葉と有村の継投で完封勝ちとなった。
相手の三菱重工Westは近畿地区の代表で、9大会連続30回目の出場だった。同じ11月2日の1回戦では、北海道ガスが初出場のエナジック(沖縄)に4-3でサヨナラ勝ちし、三菱重工East(神奈川)は西部ガス(福岡)に3-1で逆転勝ちしている。
| 項目 | 千葉汐凱の投球内容(11月2日・1回戦) |
|---|---|
| 投球回 | 8回 |
| 球数 | 123球 |
| 被安打 | 6 |
| 奪三振 | 12 |
| 失点 | 0 |
来季の本拠地で「気持ち良かった」 指名から11日後の快投
京セラドーム大阪は、オリックスが本拠地として使う球場だ。ドラフト会議から11日後、千葉は来年から投げることになるマウンドで社会人の大舞台に立った。
試合後は京セラドームのマウンドについて「投げやすかった」「気持ち良かった」と笑顔で振り返った。指名を受けた後の心境については、報道陣に「ドラフト(指名)を受けてうれしい気持ちがあったんですけど、社会人の最後をいい形で終われるように、チームが勝てるように頑張りました」と明かした。
12奪三振という数字について、本人の受け止め方は控えめだった。「キャッチャーの辻野さんのおかげなので、あとで感謝したいと思います」。バッテリーを組んだ辻野雄大捕手の名前を挙げ、まず相棒への感謝を口にした。
三振を狙いすぎない投球も、この日の特徴だった。報道によると、千葉は「悪い時は三振を狙って崩れるので、ストライクゾーンにどんどん投げた結果」と説明し、自分の球には自信があると話している。
千葉黎明高等学校から明治大学を経てHondaへ
千葉は2002年6月2日生まれ。177センチ、84キロの左投げ左打ちで、Hondaでは背番号11を背負う。
高校は千葉黎明高等学校に進み、当時から140キロを超える速球を投げる左腕として名前が知られていた。卒業後は明治大学へ進学し、東京六大学リーグでは通算29試合に登板。3勝2敗、防御率1.57の数字を残した。
2025年にHondaへ入社し、2年目の今季は主に先発を任された。チームは6月29日の都市対抗東京都二次予選・第1代表決定戦でNTT東日本を4-3で破り、東京ドームへの切符を手にする。本大会の第97回都市対抗野球大会では、千葉は8月29日の1回戦、三菱自動車岡崎戦に2番手で登板した。5回1/3を投げて4安打無失点、8奪三振。チームは3-4で敗れ、初戦で姿を消している。9月17日のJABA東京都企業秋季大会の3位決定戦ではNTT東日本戦に先発し、チームは9-8で競り勝った。
明治大学の同期には、楽天の宗山塁内野手と日本ハムの浅利太門投手がいる。大学時代の仲間が数多く在籍するパ・リーグへ、今度は自らが加わることになった。
球団から求められた「すぐローテーション」
オリックスは10月22日のドラフト会議で、本指名6人のうち5人を投手で固めた。1位は富士大学の角田楓斗投手、2位は駒澤大学の仲井慎投手。3位で大阪商業大学の春山陽登外野手、4位で小樽双葉高の近藤琉唯斗投手、5位で佛教大学の野村亮輔投手を指名し、最後の6位で千葉の名前が呼ばれた。指名された6人の中で、社会人チームからの指名は千葉だけだった。
ドラフト後、千葉は埼玉県狭山市にあるHonda野球部の寮で指名あいさつを受けた。球団側から掛けられた言葉は、即戦力としての期待そのものだった。
「”すぐローテーションに入ってくれるようになってくれないと困る”という言葉を頂いた。体現できるように頑張りたい」。千葉はそう語り、開幕からの先発ローテーション入りを目標に掲げた。
チームには宮城大弥、曽谷龍平という同じ左腕がいる。2人については「いろいろなことを聞いて吸収したい」と話し、対面を楽しみにしている様子だった。大学の仲間が多いパ・リーグについても「いつか追い越したいと思っていた。負けたくない」と語っている。
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2回戦は11月7日、勝ち進めば決勝は11月10日
Hondaの次戦は、11月7日午後6時開始の2回戦だ。相手は11月5日午前10時から行われる鷺宮製作所と日本製鉄瀬戸内の1回戦の勝者で、11月3日時点では決まっていない。鷺宮製作所はJABA長野県知事旗争奪野球大会を制して2大会連続16回目、日本製鉄瀬戸内は近畿地区の代表として2大会連続19回目の出場となる。
勝ち上がった場合の日程は次のとおり。大会はすべて京セラドーム大阪で行われる。
| 回戦 | 日程(11月3日時点の予定) |
|---|---|
| 2回戦 | 11月7日 |
| 準々決勝 | 11月8日 |
| 準決勝 | 11月9日 |
| 決勝 | 11月10日 |
Hondaは今季、JABAの静岡、京都、九州の3大会を制し、4大会連続27回目の出場をつかんだ。日本選手権の優勝は1985年の第12回大会の1度だけで、2024年の第49回大会では決勝で敗れ、準優勝に終わっている。
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プロ入り前、社会人として投げられる試合は残り最大4つ。チームが勝ち進む限り、来季の本拠地で投げる機会は続く。千葉が口にした「社会人の最後をいい形で」という言葉の行方は、11月7日の2回戦から見えてくる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]

















































































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