畑岡奈紗、TOTO2日目に64で単独首位 茨城・笠間市出身の地元大会で山下美夢有に1打差

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
日米女子ツアー共催のTOTOジャパンクラシック第2ラウンドが11月6日、茨城県小美玉市の太平洋クラブ美野里コースであり、昨年覇者の畑岡奈紗(27)が64で回って通算12アンダーの単独首位に立った。2位は1打差の山下美夢有。茨城県笠間市出身の畑岡にとっては、大会連覇と地元・茨城での初優勝がかかる週末となる。
7位から64、1打差の単独首位で折り返し
11月5日の初日は、山下美夢有、岩井明愛、髙橋彩華の3人が66で回り、6アンダーの首位タイに並んだ。畑岡は68で4アンダーの7位タイと、首位に2打差の位置から2日目に入った。
その2日目、畑岡は1イーグル、8バーディー、2ボギーの64をマークした。この日の出場選手で最も少ないスコアで、通算12アンダー。7位タイから一気に順位を上げ、36ホールを終えて単独トップに立った。
出だしはつまずいた。1番でボギーを打ったものの、続く2番パー5で約2メートル、3番パー3で約7メートルのバーディーパットを沈め、すぐに取り返す。8番でもボギーをたたいたが、その後もバーディーを重ねてスコアを伸ばしていった。
山場は17番パー5だった。2打目でグリーン右のカラーまで運び、約6メートルのイーグルパットを決めると、コースにはこの日一番とも思える大歓声が響いたという。2日目の観衆は4550人。前日の雨から一転して晴れたコースで、地元のギャラリーが最も沸いた場面となった。
本人は17番のパットについて、狙っていきたい距離だったが思ったより強めに入ったと明かした。イーグルパットだったので盛り上がるだろうとは思っていたといい、うまく決められてよかったと振り返った。
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2日目終了時点の上位成績
11月6日の第2ラウンド終了時点の上位は次のとおり。
| 順位 | 選手 | 通算 | 2日目 |
|---|---|---|---|
| 1 | 畑岡奈紗 | 12アンダー | 64 |
| 2 | 山下美夢有 | 11アンダー | 67 |
| 3T | 菅楓華 | 10アンダー | 67 |
| 3T | アナ・ | 10アンダー | 65 |
| 5T | 佐久間朱莉 | 9アンダー | 65 |
| 5T | 原英莉花 | 9アンダー | 65 |
| 5T | 河本結 | 9アンダー | 67 |
| 5T | 岩井明愛 | 9アンダー | 69 |
| 5T | 髙橋彩華 | 9アンダー | 69 |
| 5T | ファン・ | 9アンダー | 67 |
首位タイから出た山下は67で回り、1打差の2位で畑岡を追う。山下は今季の米ツアーで3勝を挙げており、前週に続く2週連続優勝がかかる。3位タイの菅楓華とアナ・ベラツまでが2打差、5位タイには6人が並び、上位10人が3打の中にひしめく。
前週の国内ツアーで優勝した佐久間朱莉は65をマークし、通算9アンダーの5位タイに浮上した。初日に首位タイだった岩井明愛と髙橋彩華は69と伸ばしきれず、こちらも5位タイに後退。吉田優利は66で通算8アンダーの11位につけた。メルセデス・ランキング1位の桑木志帆は通算4アンダーの31位タイで週末を迎える。8月のAIG女子オープンを制した桑木は、2023年の美野里で2位タイに終わった悔しさを晴らそうと今大会に臨んでいたが、首位とは8打差。残り2日での巻き返しが求められる。
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「いばらき大使」の畑岡が語った地元への思い
なぜ畑岡にとってこの大会は特別なのか。
畑岡は茨城県笠間市の出身だ。2017年からは茨城県の魅力を発信する「いばらき大使」を務める。今週は自宅から会場に通っている。
茨城県内では国内ツアーのワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップも開かれる。それでも畑岡は2日目のラウンド後、サロンパスカップと比べてもこの大会の方が「より地元感」があると語った。プロ転向した時からいばらき大使を務めていることにも触れ、「頑張りたい」という気持ちはより一層強いと続けた。
コースそのものには、以前から何度か回って慣れている面があるという。それでも試合になればグリーンの速さが変わり、観客が入り、テントも立つ。同じコースでも見え方は少し違うと受け止めている。
ただ、茨城県内で開かれた大会では、まだ優勝がない。畑岡は特に茨城で勝ちたい気持ちはもちろんあると口にしている。
2018年と2025年は滋賀で優勝、美野里では2023年に8位タイ
TOTOジャパンクラシックで、畑岡はすでに2度頂点に立っている。1度目は2018年で、当時19歳だった畑岡にとっては米ツアー2勝目だった。2度目が昨年の2025年大会で、最終ラウンドが降雨によるコース不良で中止となり54ホールに短縮されると、通算15アンダーで並んだ荒木優奈とのプレーオフを制した。2022年4月のDIOインプラントLAオープン以来、約3年半ぶりの勝利で、米ツアー通算7勝目となった。
ところが、2度の優勝はどちらも滋賀県大津市の瀬田ゴルフコースでのものだった。
美野里コースには苦い記憶がある。2023年大会では3日目を終えて桑木志帆と並ぶ通算20アンダーの首位タイに立ち、地元での初優勝に手が届く位置にいた。しかし最終日は74とスコアを落とし、8位タイで4日間を終えている。
開幕前につくば市内のホテルで開かれた前夜祭では、TOTOでは2勝できたが美野里コースではまだ勝てていないと話し、連覇への意欲を示していた。会場の美野里コースは実家からも近い。
今季はまだ米ツアーで勝っていない。今週優勝すれば、今季初勝利と大会連覇、大会3勝目、そして地元・茨城での初タイトルが一度にそろう。
64につながった理由も本人の言葉にある。2日目は前日よりもうまくピンを狙えたという。グリーンが止まるので、ミドルアイアンまではピンを真っすぐ狙う意識で臨んだと話した。前半の5ホール目ぐらいまでは芝がまだ濡れていると感じたが、後半になるにつれて乾いていったという。
予選カットなし、残り36ホールの戦い
大会は11月5日から8日までの4日間、パー72・6598ヤードで行われている。米ツアー43人と国内ツアー35人の計78人が出場し、予選カットはなく全員が72ホールを回る。賞金総額は210万ドルで、優勝賞金は31万5000ドルだ。
1打差の山下、2打差の菅とベラツ、さらに3打差に6人。週末の36ホールで、順位はまだ大きく入れ替わりうる。畑岡はまだ半分が終わったばかりだとして、「気を引き締め直して」週末も自分の攻めのプレーをしたいと話した。
第3ラウンドは11月7日、最終ラウンドは11月8日に行われる。地元の声援を背に、畑岡は連覇と茨城での初優勝へ挑む。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 南條楓]

















































































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