神里陸、DeNA6位の169センチ捕手 兄・和毅と「一緒にプレーすることが自分の夢だった」

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DeNAからドラフト6位で指名されたENEOSの神里陸捕手(24)が10月30日、川崎市中原区のENEOS野球部クラブハウスで指名あいさつを受けた。兄はDeNAの外野手・神里和毅(32)。同じチームでプレーした経験はなく、「一緒にプレーすることが自分の夢だった」と語った。身長169センチの捕手は、広角に打ち分ける打撃が持ち味だ。
川崎市のクラブハウスで指名あいさつ
指名あいさつは、ドラフトで交渉権を得た球団の担当者が選手のもとを訪れ、指名の理由や期待を伝える場だ。神里のもとを訪れたのは長谷川竜也編成部長らだった。神里は、指名あいさつを受けて、プロ入りの実感が徐々に湧いてきたと話している。
兄・和毅とは8歳差で、学年では9学年離れている。野球人生のなかで、2人が同じチームのユニホームを着たことは一度もない。
「一緒にプレーすることが自分の夢だった」
その夢が、プロの舞台でかなおうとしている。一方で、兄は追いかける相手でもある。神里は「ずっと超えたい目標だった」と明かし、まずは兄に追いつき、そこから超えていきたいという決意を口にした。
目標についても具体的だった。「目標は1軍で帯同すること」と語り、自分の売りであるフットワークの軽さを生かしたいと続けた。
長谷川編成部長は、神里を高いポテンシャルを持つ選手と評価し、経験を積めば「伸びしろがある」と期待を寄せた。東海大相模時代には、横浜スタジアムでもプレーした。その球場を本拠地とする球団からの指名を、神里は「すごく縁のあること」と喜んでいる。
東海大相模から國學院大學、ENEOSへ
神里陸は2002年5月3日生まれ。右投げ左打ちの捕手で、球団発表のサイズは169センチ、77キロとなっている。
高校は神奈川の東海大学付属相模高等学校に進み、2年秋から正捕手に定着した。3年生だった2020年は、新型コロナウイルスの影響で春の選抜大会と夏の選手権大会がともに中止となった。甲子園では8月に、選抜大会の出場が決まっていた32校を招いた「2020年甲子園高校野球交流試合」が開かれ、東海大相模も出場した。8月17日の大阪桐蔭戦では、0-1の7回に神里が右翼へ2点適時打を放ち、一時逆転したと報じられている。チームはその裏に追いつかれ、8回に勝ち越されて2-4で敗れた。
このチームには、同級生の西川僚祐や山村崇嘉、1学年下の左腕・石田隼都ら、のちにドラフト指名を受けてプロへ進む選手がそろっていた。神里は大学4年だった2024年秋のインタビューで、木製バットについて、西川や山村は高校生のころから芯で捉えていたが、自分はなかなか捉えられなかったと振り返っている。大学でノックバットを使ったロングティーに取り組み、バットの扱い方を体に染み込ませたという。
大学は東都大学リーグの國學院大學へ進学した。2年春から正捕手としてマスクをかぶった。二塁送球1.8秒台の強肩で評価を高め、4年時には大学日本代表に選ばれた。
それでも大学卒業時にはプロ志望届を出さず、社会人のENEOSへ進む道を選んだ。大学4年秋のインタビューで神里は、打てていないのが現状だとして、社会人で打撃を磨き、プロでも活躍できる選手になりたいと話していた。進路は兄にも相談し、後悔のないようにと言われたことも明かしている。2025年にENEOSへ入社し、社会人2年目でプロへの扉を開いた。
兄・神里和毅はDeNA在籍9年目の外野手
兄の神里和毅は1994年1月17日生まれ、沖縄県出身の外野手だ。沖縄県立糸満高等学校から中央大学、日本生命を経て、2017年のドラフト2位でDeNAに入団した。
ルーキーイヤーの2018年に86試合で打率.251、5本塁打、15盗塁を記録し、プロ2年目の2019年には123試合に出場して打率.279、119安打と結果を残した。2020年も80試合で打率.308をマークしている。その後は出場機会が減り、近年は途中出場が中心だ。
9年間の通算成績は675試合で293安打、19本塁打、53盗塁、打率.251。2025年も62試合に出て、26打数8安打の打率.308を残している。
在籍9年目の2026年は66試合に出場し、20打数2安打、打率.100、1打点、1盗塁という成績だった。66試合に出場しながら打席数は24で、得点は10を記録した。
DeNAは9月29日と30日に、来季の契約を結ばない選手を公式サイトで発表した。そのリストに和毅の名前はなかった。10月31日時点で、和毅の来季の契約について球団から新たな発表は出ていない。
チームはクライマックスシリーズ セを勝ち抜き、日本シリーズに進出した。日本シリーズは福岡ソフトバンクに4連敗で敗れ、10月28日にシーズンを終えている。陸への指名あいさつは、その2日後だった。
DeNAの捕手事情と2026年ドラフト
DeNAは5月12日、正捕手だった山本祐大を、福岡ソフトバンクの尾形崇斗、井上朋也との交換トレードで放出していた。9月30日には、捕手の益子京右と東妻純平に、来季の支配下選手契約を結ばないと通知した。前日の9月29日には、育成選手の捕手・近藤大雅にも来季の契約を結ばないと通知していた。捕手の枠が空いたなかで、球団は社会人で力をつけた捕手を指名した。
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球団は神里について、コンタクト能力が高く、広角に打ち分けるミート力のある打撃に優れた捕手だと紹介した。身体能力が高く、フットワークが軽快な守備力も魅力で、現有戦力の捕手に割って入れる力があるとしている。
DeNAが10月22日のドラフト会議で交渉権を獲得した7人は次のとおりだ。
| 順位 | 選手名 | ポジション | 所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 星野世那 | 投手 | 大阪商業大学 |
| 2位 | 保西雅則 | 内野手 | 日本航空高等学校石川 |
| 3位 | 杉本寛斎 | 外野手 | ブリティッシュコロンビア大学 |
| 4位 | 小金井凌生 | 投手 | 青森大学 |
| 5位 | 木口永翔 | 投手 | 上武大学 |
| 6位 | 神里陸 | 捕手 | ENEOS |
| 7位 | 坂口渉 | 外野手 | Honda |
社会人からの指名は、神里とHondaの坂口渉の2人。捕手の指名は神里だけだった。
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兄弟でそろう横浜のグラウンド
契約金や年俸などの条件は、10月31日時点で発表されていない。仮契約や入団発表はこれから進む。
打撃を磨くためにENEOSへ進んで2年。社会人2年目で指名をつかんだ神里が、指名あいさつで掲げた目標は1軍への帯同だった。
プロ入りが決まれば、DeNAには「神里」が2人そろう。8歳上の兄が外野を守り、弟がマスクをかぶる。高校時代に戦った神奈川の地で、兄弟が初めて同じチームのユニホームに袖を通す日が近づく。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]











































































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