アイプラ(IDOLY PRIDE)、2027年3月1日でサービス終了 配信開始から約6年、オフライン版を予定

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
スマートフォン向けゲーム「IDOLY PRIDE(アイドリープライド、通称アイプラ)」が、2027年3月1日(月)でサービスを終える。運営のQualiArtsが2026年10月30日に公式Xで発表した。2021年6月24日の配信開始から5年8カ月余り。終了までは生放送や各種イベントを続け、終了後はオフライン版へのアップデートを予定している。
↓ 詳細が気になる方は、このまま下へ ↓
公式Xで終了を告知、ブルーダイヤは払戻し申請へ
発表は10月30日正午すぎ、公式Xの「運営より重要なお知らせ」2件の投稿だった。1件目で「2027年3月1日(月) をもちまして、サービスを終了することとなりました」と伝え、「突然のご案内となりますこと、深くお詫び申し上げます」と続けている。
2件目はプレイヤーへの感謝だ。運営はプレイヤーを「マネージャーの皆様」と呼び、これまでの利用に礼を述べた。そのうえで、終了までのスケジュールと、有償アイテム「ブルーダイヤ」の払戻し申請については、ゲーム内のお知らせを確認するよう案内している。
ブルーダイヤは、ゲームの中でガチャなどに使う有料の通貨で、資金決済法の「前払式支払手段」にあたる。公式Webショップに載っている資金決済法に基づく表示では、発行元はQualiArtsで、有効期限はない。この表示には、通常時の扱いとして「ブルーダイヤの払い戻しは行っておりません」と書かれている。サービスの終了で事情が変わり、運営は払戻しの申請を受け付ける方針を示した。
資金決済法は、前払式支払手段の発行の業務を廃止する事業者に、残っている残高を利用者へ払い戻すよう義務づけている。その際は公告をしたうえで、60日以上の申出期間を設ける決まりだ。2024年4月からは、払戻しの情報を日本資金決済業協会のウェブサイトにも載せることになっている。QualiArtsは万一に備え、ブルーダイヤの未使用残高の2分の1以上の額を、みずほ銀行との契約で発行保証金として保全している。
同じ表示によると、ブルーダイヤの購入には年齢ごとに月の上限があり、16歳未満は5,500円(税込)、16歳以上20歳未満は1万1,000円(税込)まで。20歳以上に上限はない。一度に持てるのは10万個までで、iOSとAndroidのあいだでは共通で使えない。iOSとAndroidの両方でブルーダイヤを買った人は、それぞれの残高の扱いも、ゲーム内のお知らせで確かめておきたい。
申請の期間や方法、ブルーダイヤの販売を止める日は、10月31日時点で公式Xと公式サイトには書かれていない。公式Xは、終了までのスケジュールと払戻し申請について、ゲーム内のお知らせを確認するよう案内している。未使用のブルーダイヤを持つ人は、アプリを消す前に所持数を控え、ゲーム内のお知らせで申請の期間と方法を確かめておきたい。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2021年1月10日 | TVアニメ「IDOLY PRIDE」放送開始 |
| 2021年6月24日 | ゲーム配信開始(iOS・Android) |
| 2026年10月30日 | 公式Xでサービス終了を発表 |
| 終了まで | 生放送・各種イベントを実施予定 |
| 2027年3月1日(月) | サービス終了 |
| 終了後 | オフライン版へアップデート予定(内容・時期はゲーム内で案内) |
| ゲーム内で案内 | ブルーダイヤの払戻し申請(期間・方法) |
関連記事:ポケモンユナイトが2027年3月23日でサービス終了 ジェム販売は10月27日で停止、有償ジェムの払い戻しとライブラリの受け取り方を整理
アニメから始まったアイドルプロジェクト
アイプラは、ゲーム単独で生まれた作品ではない。サイバーエージェントの子会社QualiArts、声優事務所のミュージックレイン、企画・制作会社のストレートエッジが組んだメディアミックスのアイドルプロジェクトで、ゲームより先にTVアニメが動いた。
アニメ「IDOLY PRIDE」の放送開始は2021年1月10日。アニメーション制作はLerche、監督は木野目優が務めた。小さな芸能事務所「星見プロダクション」を舞台に、伝説のアイドル・長瀬麻奈と、そのあとを追ってアイドルを目指す少女たちを描いた。放送はTOKYO MXやBS日テレなどで毎週日曜23時30分から。ABEMAでは30分早い23時からの先行配信も組まれ、同じ年の7月にはテレビ東京系でも放送が始まった。
約5カ月後の6月24日、QualiArtsがスマホゲームの配信を始める。プレイヤーは星見プロダクションのマネージャーとなり、アイドルを仕事に送り出し、信頼関係を築きながら育てる「アイドルマネジメントRPG」だった。基本プレイは無料。アイドルの成長に合わせて変わる3Dのライブ演出が売りで、アニメの物語を追い直せるほか、ゲームだけのストーリーも用意された。
配信中は、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」などほかの人気作品とのコラボも重ねた。運営のQualiArtsは、のちにバンダイナムコエンターテインメントの「学園アイドルマスター」の開発も手がけている。
4つのグループと声優陣
作品には4つのアイドルグループが登場する。主なメンバーと声優は次のとおりだ。
| グループ | 主なメンバー(声優) |
|---|---|
| 月のテンペスト | 長瀬琴乃(橘美來)、伊吹渚(夏目ここな)ほか |
| サニーピース | 川咲さくら(菅野真衣)、一ノ瀬怜(結城萌子)ほか |
| TRINITYAiLE | 天動瑠依(雨宮天)、鈴村優(麻倉もも)、奥山すみれ(夏川椎菜) |
| LizNoir | 神崎莉央(戸松遥)、井川葵(高垣彩陽)、小美山愛(寿美菜子)、赤崎こころ(豊崎愛生) |
物語の軸になる長瀬麻奈の声は、神田沙也加が担当した。神田はゲーム配信から半年後の2021年12月に亡くなっている。TRINITYAiLEとLizNoirは、ミュージックレイン所属の声優ユニットTrySailとスフィアのメンバーが声を当てている。
ライブとグッズはこの1年も続いていた
終了の発表は、プロジェクトの動きが止まっていた時期に出たわけではない。2026年2月22日にはZepp Osaka Baysideでサニーピース、TRINITYAiLEによる「sunny wings」、3月7日にはZepp Haneda(TOKYO)で月のテンペスト、LizNoirによる「moon lily」と、声優陣が出演するライブを東西で開いた。チケットは1枚9,000円(税込)で、東京は昼と夜の2公演を組んでいる。
9月8日から10月19日にかけては、公式のオンラインくじ第6弾と第7弾を販売した。景品は、第6弾が2026年12月中旬ごろから、第7弾が2027年1月中旬ごろから順次発送される予定だ。ゲーム以外の展開をどこまで続けるかについて、10月31日時点で運営からの説明はない。
終了まで約4カ月、オフライン版の中身は
発表から終了日までは122日。運営は、その間も生放送や各種イベントを行うとしている。
関心が集まるのは、終了後に配る予定のオフライン版だ。通信を使わずに遊べるようにするアップデートで、運営は詳しい内容をゲーム内のお知らせで伝える方針を示した。どのストーリーやライブ映像を残すのか、いつ配るのかは、まだ公表されていない。
物語やアイドルとの思い出をどこまで手元に残せるかは、オフライン版の中身にかかっている。マネージャーたちが見守る次の発表は、ゲーム内のお知らせで届く。
[文/構成 by ゲーム担当ライター ミナセ]









































































コメントはこちら