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中田翔がブライト健太と再会しエール ブライトは今季休養し、15日に引退を発表

中田翔がブライト健太と再会しエール ブライトは今季休養し、15日に引退を発表

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

日本ハム、巨人、中日でプレーした中田翔(37)が10月21日、自身のインスタグラムを更新し、元中日のブライト健太(27)と会ったことを報告した。ブライトはうつ病と診断されて4月22日から休養し、9月30日に戦力外通告を受け、10月15日に現役引退を発表していた。中田は「少しずつでいい!頑張ろう!!」と後輩にエールを送った。

中田翔がインスタで伝えたブライトの近況

中田は投稿で「昨日ブライトから連絡あって会ってきたけど少しずつ元気になってるって!!ファンのみんなには申し訳ないって言うてたよ!!」とつづり、ブライトと並んで写る写真を添えた。連絡をしたのはブライトの側からだった。引退発表から6日後の投稿で、ブライトが自分の言葉でファンに向けて話した内容を、中田が代わりに届ける格好になる。

投稿はこう続く。「まぁ、みんな色々あるけど気の合う仲間!同じ目標を持ったメンバーでいるとモチベーションも上がるよな!!少しずつでいい!頑張ろう!!」。ハッシュタグは「#ブライト」の一つだけだった。

投稿のコメント欄には、ブライトの元気そうな表情に安心するファンの書き込みが並んだ。「翔さんと会ってホッとしたんかな」「ブライト元気でよかったです」。病気を明かしてから間もない後輩の近況を、元同僚が伝えたことに感謝するコメントも目立つ。

ブライト健太が10月15日に明かした休養の理由

ブライトが引退を発表したのは10月15日だった。自身のインスタグラムに、マウンド付近でチームメートが輪になった写真を添え、「この度野球を辞める決断をいたしました」と報告している。

この投稿で、今季ほとんど一軍に姿を見せなかった理由も明かした。「実は今年のキャンプから心身の不調がありました」とつづり、うつ病と診断されて病気と戦ったものの、4月22日から休養していたと説明する。今季の一軍出場は5試合で、14打数1安打。開幕は二軍で迎えていた。

中日は9月30日、ブライトと来季の選手契約を結ばないと発表した。同じ日に、辻本倫太郎内野手にも来季の契約を結ばないことを伝えている。

関連記事:辻本倫太郎、中日から戦力外通告で現役続行を希望 23年ドラフト3位・仙台大出身の25歳、入団からの成績

引退の報告では、打席への思いもつづった。サカナクションの「Aoi」とファンの大歓声が響く打席に、もう一度戻りたかったが、それはかなわなかったという。そのうえで「正直今も戦ってます。今後は何も決まっていませんが、いつか何らかの形でみなさまに元気な姿をお見せできたらと思っています」と、いまの胸の内を明かした。

最後は「5年間という短い時間でしたが、一生忘れることのない大切な時間になりました」と感謝を伝え、ドラゴンズをこれからも応援すると結んでいる。

ドラフト1位で入団、2025年は83試合に出場

ブライトは東京都立葛飾野高校から上武大学に進み、2021年のドラフト会議で中日から1位指名を受けた。長距離砲の外野手として、入団時から将来の主軸候補と期待された選手だった。

一軍に定着するまでには時間がかかる。ルーキーイヤーの2022年は一軍出場がなく、初出場はプロ2年目の2023年4月5日のヤクルト戦だった。この年は33試合に出場して打率.241、4打点。2024年は8月24日の巨人戦でプロ初本塁打を放ち、35試合で打率.239、2本塁打、3打点を残した。

転機は2025年に訪れた。プロ4年目のこの年は自己最多の83試合に出場し、打率.259、3本塁打、20打点を記録。二塁打10本、三塁打2本と長打も増え、持ち味の打撃を一軍で示した1年になった。

だが、5年目の2026年は違った。キャンプから心身の不調を抱え、一軍では5試合の出場にとどまる。二軍でも15試合の出場で、打率.229、2本塁打、7打点という成績だった。プロ5年間の一軍通算成績は156試合で打率.241、5本塁打、27打点となった。

中田翔は2025年に中日で現役を終えた

中田は大阪桐蔭高校から2007年の高校生ドラフト1巡目で日本ハムに入団し、主砲として打点王を3度手にした。2021年途中に巨人へ移籍。2023年オフに巨人との複数年契約を解除して自由契約となり、中日と2年契約を結んで2024年からプレーした。プロ18年間の通算成績は309本塁打、1087打点。

現役引退を表明したのは2025年8月15日だった。本拠地のバンテリンドーム ナゴヤで開いた会見では、悪化する腰痛を抱え、満足のいくスイングができず、これ以上チームに迷惑をかけられないと決断の理由を語った。移籍先の中日に貢献できなかったことを悔い、ファンに申し訳ない気持ちでいっぱいだとも話した。それでも、もう一度野球を好きになってユニホームを脱ぎたいと、残りのシーズンへの思いを口にしている。会見の後には、中日の選手たちが花束を手に駆けつけた。

ブライトとは、中田が中日に在籍した2024年と2025年の2シーズン、同じユニホームを着ていた。ブライトが自己最多の出場数を記録した2025年は、中田にとって現役最後のシーズンにあたる。

2025年8月の会見で、ファンへの申し訳なさを口にしたのは中田の方だった。それから約1年2カ月。今度はブライトが同じ思いを抱え、中田がその言葉をファンに伝える側に回った。

中田は投稿で、ブライトを「気の合う仲間」と呼んだ。ともにユニホームを脱いだ立場は同じでも、ブライトは打席に戻りたいという思いを抱えたまま引退を決めている。そんな後輩に向け、中田は「少しずつでいい」と、回復を急がせない言葉で励ました。

ファンが待つのは「元気な姿」

ブライトは引退の報告で、今後については何も決まっていないとしたうえで、いつか元気な姿を見せたいと書いた。中田の投稿は、その言葉に少しだけ答える内容だった。

写真に写ったブライトの表情を見て、ファンは胸をなで下ろした。中田の投稿には「ブライト、焦らずゆっくりな」と、回復を急がないでほしいと願うコメントも寄せられている。病気と向き合いながら引退を決めた27歳に、まずは元気でいてほしい。コメント欄には、そんな願いを込めた言葉が並ぶ。

10月15日の引退報告で病気を明かした後輩の近況を、元同僚が写真とともに伝えて背中を押す。ブライトの今を知りたかったファンにとって、何よりの知らせになった。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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