岩崎優、阪神と2年契約で残留 「来年もまたタイガースのために投げ続けることに決めました」

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阪神は10月30日、岩崎優投手(35)が今季再取得したFA(フリーエージェント)権を行使せず、チームに残留すると発表した。報道によると新たに2年契約を結び、年俸は現状維持の2億円(推定)。4年前に国内FA権を使って残ったベテラン左腕は、今度は権利を使わずに縦じまを選んだ。
岩崎優が海外FA権を行使せず、新たに2年契約
発表は10月30日、球団の公式サイトで出た。文面は短く、FA権を行使せずに残留することが決まったと知らせる内容だった。岩崎は今季、海外FA権を取得しており、2022年オフに結んだ4年契約の最終年を迎えていた。
同じ日、岩崎は兵庫県西宮市の球団事務所で会見に臨んだ。「今年、FA権を再取得しましたが、来年もまたタイガースのために投げ続けることに決めました」と切り出し、決断の理由については「タイガースに必要とされるのが自分にとって一番」と明かし、球団からそうした評価を受けたと話した。来季に向けては、来年以降もチームのために役割を全うしたいと思える話を球団から受けたと明かし、「たくさん投げます」と話した。
報道によると、契約は来季からの2年で、年俸は現状維持の2億円。2年総額では4億円になる計算だ。条件は球団発表に含まれておらず、いずれも推定の数字となる。
球団を通じて出したコメントでは、4年間の歩みにも触れた。「4年前に権利を行使して残留し、タイガースの勝利のために4年間投げ続けることを目標に、日々取り組んできました」と振り返り、球団関係者やチームメート、ファンへの感謝を述べたうえで「来年からもまたタイガースのために投げ続けます」と結んでいる。
4年前のFA残留から、3度のリーグ優勝と1度の日本一
岩崎がFA権と向き合うのは2度目になる。2022年オフ、取得した国内FA権を行使したうえで阪神に残り、4年契約を結んだ。報道によると条件は4年総額8億円だった。
その4年間で、チームは頂点に何度も立った。2023年に18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一を果たし、2025年、2026年とセ・リーグを連覇。岩崎がコメントで挙げた「3度のリーグ優勝と1度の日本一」は、すべてこの契約期間に収まる。セ・リーグの連覇は、2リーグ制になってから球団で初めてだった。
中でも2023年は、岩崎の名前が最も大きく残る年になった。
岩崎はのちに、春先の時点では抑えはいずれ湯浅京己が務めるものだと考えていたと語っている。6月に湯浅が2度目の出場選手登録抹消となり、岩崎はそこで抑えを担う覚悟を決めた。この年は60試合に投げて35セーブ、防御率1.77。プロ10年目で初めてのタイトルとなる最多セーブを手にした。
9月14日、甲子園球場での巨人戦。九回のマウンドに向かう岩崎の登場曲には、同期入団で同年7月に亡くなった故・横田慎太郎が使っていたゆずの「栄光の架橋」が流れた。最後の打者を打ち取ると、岩崎は横田のユニホームとともに胴上げされる。11月5日、京セラドーム大阪でのオリックスとの日本シリーズ第7戦でも胴上げ投手となり、38年ぶりの日本一の瞬間をマウンドで迎えた。
13年目の今季は50試合登板、通算600試合にも到達
13年目の2026年シーズンは、抑えとセットアッパーの両方を任された。50試合に登板して3勝3敗11セーブ19ホールド、防御率2.54。50試合以上の登板は2021年から6年連続となった。
節目の記録も生まれている。9月22日、明治神宮野球場でのヤクルト戦で公式戦通算600試合登板を達成した。阪神の投手では藤川球児監督以来、6人目だ。10月8日には甲子園で表彰式があり、セントラル野球連盟や球団などから記念品と賞金が贈られた。
NPBの記録でみると、2026年シーズン終了時の通算成績は606試合39勝48敗131セーブ176ホールド、防御率2.74。抑えに回った2022年以降の5シーズンは次のとおりだ。
| 年度 | 登板 | セーブ | ホールド | 防御率 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 57 | 28 | 11 | 1.96 |
| 2023年 | 60 | 35 | 12 | 1.77 |
| 2024年 | 60 | 23 | 17 | 2.20 |
| 2025年 | 53 | 31 | 8 | 2.10 |
| 2026年 | 50 | 11 | 19 | 2.54 |
5年間でセーブは128を数え、防御率は5シーズンとも2点台以下に収まる。役割が抑えからセットアッパー寄りに移った今季も、ブルペンの計算が立つ投手であり続けた。
ドラフト6位から守護神へ、清水東高校と国士舘大学の歩み
静岡県出身。静岡県立清水東高等学校から国士舘大学に進み、2013年のドラフト会議で阪神から6位指名を受けた。清水東高校はサッカーの強豪校として知られ、岩崎は高校時代に甲子園に出ていない。国士舘大学でも東都大学リーグの2部でプレーした時期が長かった。
プロ1年目の2014年は先発で5勝を挙げたが、2015年は3勝10敗と負けが先行する。転機は2017年だった。救援に回って66試合に投げ、防御率2.39。以降は中継ぎの柱となり、2019年には48試合で防御率1.01を残した。
下位指名から積み上げた606試合。阪神一筋13年の左腕は、来季で14年目を迎える。
残留交渉の4人、最初に答えを出した岩崎
阪神では今オフ、岩崎のほかにも複数の選手がFA権を持つ。NPBが10月19日に公示したFA有資格者名簿では、今季新たに海外FA権を得た選手として、阪神から坂本誠志郎、糸原健斗、植田海、岩崎、伏見寅威の5人が名を連ねた。国内FA権を新たに得たのは木浪聖也と熊谷敬宥の2人だった。
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チームは10月17日、クライマックスシリーズのファイナルステージでDeNAに4連敗し、日本シリーズ進出を逃した。その後、嶌村聡球団本部長は、国内FA権を取得した木浪、熊谷と、海外FA権を得た岩崎、伏見の4人について残留を求めて話を進めていると明かしていた。佐藤輝明のポスティングによる大リーグ挑戦を認めた会見では、外国人選手やFA選手の獲得にも言及している。
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4人のうち、球団が最初に残留を発表したのが岩崎だった。佐藤輝明が大リーグ挑戦を目指すオフに、通算131セーブの左腕が残る意味は小さくない。熊谷は同じ10月30日、FA権を行使せず3年契約で残留することが報じられた。木浪と伏見については、10月31日の時点で球団からの発表は出ていない。
来季、岩崎は36歳のシーズンを迎える。会見で口にした「たくさん投げます」という約束が、2年契約の最初の年にどんな数字となって表れるのか。藤川監督が率いるブルペンの中で、ベテランの役割はまだ続く。
[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]











































































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