阪神・嶌村聡本部長、外国人とFA選手の獲得に言及 同じ選手で戦える期間は限られると強調

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阪神の嶌村聡球団本部長(59)が10月19日、佐藤輝明内野手(27)のポスティング移籍を容認すると発表した会見で、来季に向けた補強方針を語った。「同じ選手で戦える期間」は限られているとして、実績のある外国人選手やFA選手の獲得に言及。阪神がFAで選手を獲得すれば、2018年オフの西勇輝以来、8年ぶりとなる。
佐藤輝明の容認会見で語った「サイクル」の考え方
会見は10月19日、兵庫県西宮市の甲子園球場内で開かれた。主題は、今季三冠王に輝いた佐藤のメジャー挑戦を球団が後押しするという発表だった。会見では、佐藤が抜けた後のチームをどう組み立てるかにも話が及んだ。
嶌村本部長は、まずチームの移り変わりについて考えを示した。チームはサイクルで回っていくものだと切り出し、「ずっと永遠に1位というところは歴史的にない」と続けている。FA権を取るまでの期間が短くなったことや、選手の年齢が上がっていくことにも触れたうえで、同じ顔ぶれで戦える期間は限られていると説明。それを見越して編成を続けてきたと話した。
佐藤の流出を受けて急に計画を立て直すわけではない、という点も強調している。「今そうなったから突然的に」計画を立てるわけではないと述べ、補強は以前から準備してきた計画の延長線上にあるとの立場を取った。
同じ考えは、以前から本部長の口から出ていた。2025年12月に報じられたインタビューでは、同じ選手で長くチームを組むことはできないとして、チームは「黄金期、対症療法期、改革期」と移り変わるものだと語っている。
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外国人とFA、8年ぶりの参戦を示唆
補強の手段として、本部長は具体的な方向を口にした。「あらゆる編成の手段」を講じることは常々考えているという。そのうえで、「少しステータスの高い外国人」を獲りにいく可能性と、FA選手の獲得に触れた。FAについては、西勇輝を最後に取っていないことにも自ら言及している。
西は2018年オフ、オリックスから国内FA権を行使して阪神へ移った右腕だ。それ以降、阪神はFA市場で他球団の選手を獲得していない。生え抜き中心で勝ってきた球団が、方針の幅を広げる可能性を示した発言となった。
外国人補強では、長打力のある打者が優先とされる。報道によると、来季から始まる指名打者(DH)制に備え、主軸を任せられる助っ人の獲得を最優先に動く見通しだ。今季加入した外国人野手のディベイニーはすでに帰国したと報じられており、打線の組み直しは避けられない。
FA市場をめぐっては、阪神がオリックスの中川圭太(30)を調査していると報じられた。打撃に期待できるFA有資格の野手として広島の坂倉将吾(28)や中日の上林誠知の名前を挙げ、権利を行使すれば獲得に動く可能性を指摘する報道もある。3人はいずれも今季、国内FA権を取得した。ただ、オリックスは中川らの宣言残留を認めて慰留する方針を固めており、広島も坂倉らの宣言残留を認める考えを示している。FA宣言をするかどうかは、日本シリーズ終了後に各選手が決める。
資金の面では、ポスティングの譲渡金が補強に充てられる見通しだと報じられた。譲渡金はメジャー球団と結ぶ契約の保証額で決まり、大型契約になるほど阪神が受け取る額も大きくなる。報道によると、2025年オフにポスティングで海を渡った岡本和真(ブルージェイズ)の約17億円、村上宗隆(ホワイトソックス)の約10億円を上回る可能性があるという。会見で本部長は、その2人が今季メジャーで残した成績に触れ、佐藤も引けを取らないと期待を込めて送り出していた。
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三冠王が抜ける穴の大きさ
穴の大きさは数字が示す。佐藤は今季、全143試合に出場して打率3割6厘、39本塁打、106打点。プロ野球史上9人目の三冠王で、阪神では1986年のランディ・バース以来40年ぶりの達成だった。入団から6年で163本塁打、518打点を積み上げている。
チームも佐藤とともに勝った。阪神はレギュラーシーズンを79勝62敗2分けで終え、2位の巨人に2.5ゲーム差をつけて球団史上初のセ・リーグ連覇を達成。佐藤の在籍6年間で、2023年、2025年、2026年と3度のリーグ優勝を手にした。
だが、短期決戦では力を出し切れなかった。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでは横浜DeNAに4連敗し、10月17日の第4戦に敗れて日本シリーズ進出を逃している。佐藤はコンディション不良で10月15日の第2戦と16日の第3戦を欠場し、打線は10月14日の第1戦から3試合続けて無得点に終わった。
主砲が抜けた後の布陣も見えてくる。報道によると、4番の後継には森下翔太が最有力とされ、三塁はドラフト1位で入団した立石正広の2年目の成長が欠かせないとされる。今季、森下は佐藤に次ぐ35本塁打を放ち、佐藤と本塁打王を争った。
立石にとって1年目は我慢の連続だった。2025年のドラフトで3球団が競合した末に阪神が交渉権を引き当てた大型内野手だが、新人合同自主トレ中の右脚の肉離れを皮切りに故障が続き、1軍デビューは5月19日の中日戦までずれ込む。デビューから連続安打で滑り出したものの、交流戦で失速し、2軍落ちも経験した。三塁の定位置が空く来季は、その成長が編成の前提になる。
残留交渉と構想外、動き出したオフの編成
足元の戦力を引き留める作業も進む。今季、木浪聖也(32)と熊谷敬宥(30)が国内FA権を、岩崎優と伏見寅威が海外FA権を取得した。嶌村本部長はCS敗退が決まった10月17日、4人について「当然、残っていただきたい」と話し、残留へ向けて交渉を進めていると明かしている。
一方で、チームを離れる顔ぶれも決まり始めた。球団は10月19日、外野手の島田海吏と豊田寛に来季の契約を結ばないと伝えたと発表。藤本敦士総合コーチの退団も報じられた。前日の10月18日には粟井一夫球団社長が、FAや外国人、トレードなどあらゆる手段で弱点を埋める考えを示している。
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佐藤のポスティング申請は11月1日から受け付けが始まり、申請の時期について本部長は明言を避けた。10月22日にはドラフト会議があり、FA宣言の期間は日本シリーズ終了後に始まる。三冠王を送り出す阪神が、外国人とFAでどこまで穴を埋められるか。リーグ3連覇を狙う編成は、ここから本格的に動き出す。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]









































































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