森煌誠、広島6位で指名あいさつ NTT東日本の21歳投手は徳島商出身、現在までの経歴

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広島東洋カープからドラフト6位で指名されたNTT東日本の森煌誠(こうだい)投手(21)が10月30日、千葉県内の同社野球部寮で尾形佳紀スカウトと下水流昂スカウトから指名あいさつを受けた。徳島県立徳島商業高等学校のエースとして2023年夏の甲子園に出場し、同年のU-18ワールドカップでは日本の初優勝メンバーに入った右腕だ。11月7日開幕のU-23ワールドカップにも日本代表として出場する。
10月30日、野球部寮でカープ帽をかぶる
ドラフト会議から約1週間。10月30日の午前、カープの尾形スカウトと下水流スカウトが、森の所属するNTT東日本の野球部寮を訪れた。森を担当するのは尾形スカウトだ。10月22日のドラフト会議で交渉権を得た球団が、本人に会って期待を伝える最初の場となった。
緊張した表情であいさつに臨んだ森は、スカウトからカープの帽子をかぶせてもらい、3人で記念撮影に応じた。指名を受けた実感はあまりなかったとしつつ、プロになる日が一歩ずつ近づいていると感じると話している。
プロでの目標については「勝てるピッチャーになりたい」と語り、チームの勝利に必要とされる投手になりたいという思いも明かした。NTT東日本に入ってから取り組んできたことが形になり、評価されたことがうれしいとも話している。
さかのぼって10月22日。ドラフト会議は東京都内のホテルで開かれた。報道によると、森は千葉県船橋市にあるNTT東日本の選手寮でチームメートと一緒に結果を待ち、会議が始まって2時間近くがたったころ、6位で名前を呼ばれた。小学1年で野球を始めたときから、プロになるのが夢だったという。指名直後にもチームの勝利に貢献できる投手になりたいと話しており、あいさつの席でも同じ思いを口にした。
カープはこの年、支配下で6人を指名した。1位の亜細亜大学・山里宝内野手から5位の明治大学・光弘帆高内野手までの5人はいずれも大学生で、社会人は6位の森だけになる。
| 順位 | 選手 | 所属 |
|---|---|---|
| 1位 | 山里宝 | 亜細亜大学 |
| 2位 | 西野啓也 | 立命館大学 |
| 3位 | 野原元気 | 京都産業大学 |
| 4位 | 吉川凌平 | 千葉商科大学 |
| 5位 | 光弘帆高 | 明治大学 |
| 6位 | 森煌誠 | NTT東日本 |
大学生が並ぶなか、高校卒業から3年目の森は、支配下の6人で1人だけ社会人から入る。
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スカウトが挙げたフォークとカーブ
担当の尾形スカウトは指名時、森を「右の本格派の投手」と紹介し、「力強いストレートと精度の高い変化球が魅力の投手」と評価した。将来性についても「まだまだ伸びる素材」とコメントしている。
あいさつの場で、尾形スカウトはその変化球に改めて触れた。評価したのはフォークボールとカーブの精度で、高校を卒業して3年目という若さ、つまり伸びしろも指名の理由に挙げている。指名時に発表されたサイズは身長184センチ、体重92キロ。この体から最速で150キロに迫る直球を投げる。
起用の構想も報じられている。球団は、最初は短いイニングを任せ、将来的には先発にも挑戦してほしいと考えている。短いイニングであれば1年目から戦力になるとの期待もかかる。
指名直後の取材で、森はリリーフへの適性にも自信があるとし、直球の強さとフォークで三振を奪う投球を見てほしいと話していた。球団の構想と、本人の考えは同じ方向を向く。
鳴門市出身、徳島商で甲子園とU-18世界一
森は2005年10月1日生まれで、10月31日時点で21歳。徳島県鳴門市の出身で、小学1年のころに地元の堀江北スポーツ少年団で野球を始めた。中学時代は硬式の徳島藍住リトルシニアでプレーしている。
高校は徳島県立徳島商業高等学校へ進んだ。3年生だった2023年の夏、エースで主将の森はノーシードから徳島大会の全5試合を1人で投げ切り、決勝では連覇を狙った第1シードの鳴門を4-1で破った。この決勝では7番打者として二回に右中間へ先制の2点二塁打を放ち、投げては8安打を浴びながら1失点で完投している。徳島商にとって12年ぶり24度目の夏の甲子園だった。
聖地でも投球は続いた。8月7日の1回戦では優勝候補に挙げられた愛工大名電(愛知)を相手に9回を投げ、被安打5、10奪三振、1失点で完投。2-1で競り勝った。2回戦は智弁学園(奈良)に6-12で敗れたものの、徳島大会から甲子園まで7試合すべてを1人で投げ抜いた。
ところが、その年の春は苦い経験から始まっていた。4月のU-18日本代表候補の合宿では紅白戦で打ち込まれ、本人も代表のアンケートで野球人生で一番悔しかったこととして、この合宿を挙げている。そこから夏までに立て直し、8月には台湾で開かれたU-18ワールドカップの日本代表に背番号19で選ばれた。大会は8月31日から9月10日まで台北と台中で行われ、日本は決勝で開催地の台湾を破って初優勝。森も世界一のメンバーとなった。
代表のアンケートで、森はあこがれの選手にオリックスの山下舜平大投手を挙げ、自分の売りを「ストレートの強さと変化球のキレ」と答えている。3年後のプロのスカウトが評価した点も、直球の力と変化球の精度だった。
| 時期 | 所属 | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 小学生 | 堀江北スポーツ少年団 | 1年生で野球を始める |
| 中学生 | 徳島藍住リトルシニア | 硬式野球でプレー |
| 2021〜2023年 | 徳島県立徳島商業高等学校 | 2023年夏の甲子園で1勝、 |
| 2024年〜 | NTT東日本 | 2026年ドラフトで広島6位指名、 |
NTT東日本での3年間、次はニカラグアへ
高校卒業後、森は社会人のNTT東日本へ入社した。高校から社会人チームに進んだ選手は、入社3年目を迎えるまでドラフトで指名を受けられない。2024年入社の森にとって、3年目の2026年がその解禁の年だった。
入社2年目の2025年、NTT東日本は都市対抗野球大会への出場を逃した一方、社会人野球日本選手権では4強まで勝ち進んだ。森はこの日本選手権で、社会人の二大大会に初めて登板している。
NTT東日本は2026年の都市対抗野球大会に東京都第4代表として出場した。1回戦で日本製紙石巻を5-2で破り、9月3日の2回戦ではNTT西日本に3-7で敗れている。この2回戦で、森も救援のマウンドに上がった。
ドラフト前の10月6日には、侍ジャパンU-23日本代表の24人に選ばれた。監督は杉浦正則で、森の背番号は13。中米ニカラグアで11月7日に開幕する「ラグザス presents WBSC U-23野球ワールドカップ2026」に出場する。U-18に続き、2度目の日の丸だ。
森は大会について、良いスタートを切れるよう万全の状態で臨みたいと話している。大会は11月16日まで、ニカラグアの首都マナグアで行われる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]











































































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