北海道イエロースターズ、SVリーグ昇格後初勝利 フラーゴラッド鹿児島にストレート勝ち

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
今季から国内最高峰の大同生命SV.LEAGUE MENに加わった北海道イエロースターズが10月31日、鹿児島県霧島市のユピテルアリーナ霧島でフラーゴラッド鹿児島を3-0で破り、SVリーグ初勝利を挙げた。開幕から4連敗が続き、5試合目でつかんだ1勝だ。オポジットの張育陞がチーム最多の17得点を挙げ、最後はサービスエースで試合を締めた。
鹿児島で3-0、5試合目でつかんだ1勝
試合はレギュラーシーズン第2節GAME1として14時5分に始まった。鹿児島にとってはSVリーグで初めてのホームゲームで、公式記録によると入場者数は1356人。イエロースターズは第1セットを25-22で先取すると、第2セットは鹿児島を14点に抑えて25-14で連取した。
第3セットは鹿児島が一時2点をリードするなど18-18まで競り合ったが、終盤にイエロースターズが抜け出し、24-19でマッチポイントを迎える。サーブに立ったのは張育陞だった。放ったサーブがそのままエースとなり、3-0のストレート勝ち。試合時間は1時間44分で、各セットとも30分前後で決着がついた。
| セット | 北海道イエロースターズ | フラーゴラッド鹿児島 |
|---|---|---|
| 第1セット | 25 | 22 |
| 第2セット | 25 | 14 |
| 第3セット | 25 | 19 |
| 勝敗 | ○ 3(勝利) | ● 0 |
総得点はイエロースターズの75に対して鹿児島が55と、20点の差がついた。ブロック得点も8対3で上回り、相手のミスによる得点は26点に上る。攻守両面で主導権を渡さなかった試合だった。
張育陞が17得点、チームのアタック決定率は50%
得点源になったのは、チャイニーズタイペイ出身のオポジット張育陞(26)だった。アタックは20本中11本を決めて決定率55.00%、ブロック3本とサービスエース3本を加えて17得点。チームのサービスエース3本は、すべて張育陞のサーブから生まれている。
主将でアウトサイドヒッターの山田滉太(28)はチーム最多の21本を打ち、9得点。バックアタックは4本中3本を決めている。ノルウェー出身のミドルブロッカー、ルーナ・ファステランドもアタック13本中7本成功にブロック3本で10得点を挙げ、前衛の壁にもなった。
| 選手(ポジション) | 得点 | 内訳 |
|---|---|---|
| 張育陞 | 17 | アタック11 |
| ルーナ・ | 10 | アタック7 |
| 山田滉太 | 9 | アタック9 |
| 中谷薫 | 7 | アタック6 |
公式記録の個人記録を合計すると、イエロースターズのチーム全体のアタックは76本中38本成功で、決定率は50.0%。鹿児島は90本を打って34本の成功にとどまり、決定率は37.8%だった。鹿児島ではクリストファー・バイアムが27本中12本を決め、両チーム最多のアタック12得点を記録したが、チームとして決め手を欠いた。
「ついに時は来た」上杉徹HCが語った初勝利
試合後、イエロースターズの上杉徹ヘッドコーチはSVリーグ公式サイトに掲載されたコメントで、鹿児島で初めてSVリーグ男子の試合が開かれたことへの感謝を述べたうえで、「ついに時は来た。昨日までは序章の序章でした。ここからが北海道イエロースターズです。」と記した。
上杉HCは、遠征メンバーに入れず札幌に残った選手やスタッフにも言葉を向けている。「この場にいなくとも、今日の勝利は彼らのものであることもまた間違いない事実です。」とつづり、クラブにこれまで関わった人すべてで勝ち取った勝利だと強調した。コメントは「これからのイエロースターズの変貌をお楽しみください!」と結ばれている。
公式記録のライブスコアによると、第3セットはイエロースターズの21-19から張育陞のサーブで4連続得点を奪い、最後のサービスエースで試合を締めくくった。張育陞のサーブはこの試合14本中3本がエースだった。
敗れた鹿児島の藤田高教ヘッドコーチは、ホームでの初勝利を届けられなかった悔しさを口にした。自分たちのバレーボールを表現できた場面もあったとしながら、「勝負どころでのプレーの精度や、苦しい状況を打開する力に課題が残る試合となりました」とコメント。11月1日の第2戦に向けて、チーム全員で課題に向き合う考えを示した。
開幕4連敗からの白星、昇格までの道のり
イエロースターズの開幕は険しかった。10月17日の東京グレートベアーズ戦(有明コロシアム)は第1、第3セットを奪いながらフルセットの末に2-3で敗れ、翌18日は0-3のストレート負けとなる。
関連記事:東京グレートベアーズ、昇格組の北海道イエロースターズにストレート勝ちで開幕2連勝 SVリーグ男子
本拠地の北ガスアリーナ札幌46で迎えた10月24日、25日の大阪ブルテオン戦も0-3、1-3で連敗した。25日の第2セットは29-31の接戦を落としており、勝ち星まであと一歩の試合もあった。鹿児島戦の白星は、こうした4連敗を経て手にしたものだ。
| 日付 | 対戦相手 | 会場 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 10月17日 | 東京グレートベアーズ | 有明コロシアム | ● 2-3 |
| 10月18日 | 東京グレートベアーズ | 有明コロシアム | ● 0-3 |
| 10月24日 | 大阪ブルテオン | 北ガスアリーナ札幌46 | ● 0-3 |
| 10月25日 | 大阪ブルテオン | 北ガスアリーナ札幌46 | ● 1-3 |
| 10月31日 | フラーゴラッド鹿児島 | ユピテルアリーナ霧島 | ○ 3-0 |
クラブは札幌市を拠点とし、昨季まではSVリーグの下のカテゴリーにあたるVリーグ男子で戦ってきた。2025-26シーズンは東地区1位でプレーオフに進み、4月12日の決勝では西地区1位のクボタに0-3で敗れて準優勝だった。SVリーグは3月18日、イエロースターズなどVリーグ男子の11チームに2026-27シーズンのSVライセンスを交付したと発表しており、4月25日にはクラブが2026-27シーズンからのSVリーグ昇格決定を発表している。
前年もSVライセンスを得ながら、リーグ編成上の「奇数の壁」に阻まれて昇格を逃していた。クラブの発表によると、ホームゲームの観客動員は2年で約500人規模から約2000人規模へ伸びた。2度目の挑戦で上がった舞台での、待ちわびた1勝となった。
相手の鹿児島も今季からSVリーグに加わったクラブで、九州で唯一のSVリーグ男子チームになる。2021年に鹿児島県日置市で始動し、2023-24シーズンにV.LEAGUE DIVISION3で初優勝、2024-25シーズンには新しいV.LEAGUE MENで初代年間王者となった。SVリーグでは10月24日の開幕戦で日本製鉄堺ブレイザーズに0-3で敗れたが、翌25日にフルセットの末3-2で勝ち、初勝利を手にしている。イエロースターズより一足早い白星だった。
11月1日に同じカードの第2戦、次のホームは広島サンダーズ戦
SVリーグ公式サイトの順位表(10月31日終了時点)で、イエロースターズは1勝4敗の勝ち点4で12チーム中11位。鹿児島は1勝2敗の勝ち点2で10位。順位は勝率で決まり、イエロースターズは東京グレートベアーズとともに、ほかの10チームより2試合多く消化している。
両チームは11月1日、同じユピテルアリーナ霧島で第2節GAME2を戦う。試合開始は13時5分で、J SPORTS 2が中継する。鹿児島にとってはホーム初勝利をかけた一戦、イエロースターズにとっては初の連勝がかかる。
イエロースターズは第3節の東京グレートベアーズ戦を10月17日、18日に戦っており、11月上旬の第3節には試合が組まれていない。次の試合は11月14日、15日の第4節だ。北ガスアリーナ札幌46に広島サンダーズを迎え、14日は14時5分、15日は13時5分に始まる。札幌のファンの前で、SVリーグのホーム初勝利を目指す。
[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]










































































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